大台ヶ原山・日出ヶ岳・大杉谷(奈良,三重)
2026.07.18 (土)日帰り
「愛するより愛されたい」
本屋さんの棚でこんな題名の本が目に留まりました。
愛するより愛されたいかぁ…
わたしはぬこ様好きのドMなので愛しても全く相手にされない永遠の片想いがいいなぁ…
恋が成就すると冷めてしまうのです!
なんでこんなところで己の性癖をカミングアウトしなくちゃいけないんだ…
イカれてるよ。
本を購入してさっそく読んでみました。
その本は万葉集を令和の若者言葉の奈良弁で訳したものなのです。
作者曰く1300年前の日本の首都は奈良だったので奈良の言葉が標準語だからだそうです。
なるほど…そういう考え方もあるのか。
確かに万葉集は飛鳥時代から奈良時代にかけての歌を収めた詩集でしたね。
710年!
なんと大きな平城京だ!
ここは試験に出ますよー
万葉集は恋の歌が多いですよね…
天皇から庶民まで、不倫、失恋、片想い、恋の形は違っても「あなたのことが好きです」の気持ちを31文字(五七五七七)で表現している恋歌なのです。
それでは本編の恋歌の一部を紹介させて頂きます。
籠もよ み籠持ち 堀串もよ み堀串持ち この岡に 菜摘ます子 家告らせ 名告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 我こそ居れ しきなべて 我こそいませ 我こそば 告らめ 家をも名をも
ねぇねぇそこの山菜摘みのお嬢ちゃん!
素敵なカゴとハサミ持ってはるねぇ
おうちはどこなん?名前知りたいわぁ…教えてよ
教えてくれへんのやったら僕からいおうかな?
ヒント「僕は総理大臣とか任命できる人です」
雄略天皇→民間の女の子
このころの 我が恋力 賜らずは 京兆に 出でて訴へむ
そんなオレの恋パワー最近全然モテへんやん裁判所にうったえたろかな
男の人→女の人
剣大刀 身に佩き添ふる ますらをや 恋といふもの 忍びかねてむ
オレはりりしい剣士!なんでもぶった切ってやるぜ!「くっ…切れない…なんだこれ!」あ、恋か
自称剣士→恋ってヤツ
さのかたは 実になりにしを 今さらに 春雨降りて 花咲かめやも
うち人妻やのに付きあえるわけないやんワンチャンないで
人妻→片想いの男の人
ますらをの 聡き心も 今はなし 恋の奴に 我は死ぬべし
オレの瞳は数々の女を殺してきた…いま鏡の中のイケメンと目があって殺されかけたわ!あっぶね〜
カッコいい俺→カッコいい俺
またも逢はむ よしもあらぬか 白栲の 我が衣手に いはひ留めむ
また会えるやんな?次会ったときには手錠かけるからね♡逃さへんからね♡覚悟しといてね♡
粟田女娘子→大伴家持
紅の 深染めの衣を 下に着ば 人の見らくに にほひ出でむかも
そんなスケスケのやらしい下着をつけてたらわてらの不倫がバレるやん
男の人→不倫相手
なんていうか1300年前も今とあまり人の思考って変わってませんね…
古文になるとどんな恥ずかしい歌でも格式が高くみえるのが不思議です!
天皇が山菜摘みのお嬢さんをナンパしているのは衝撃的でした。
わたしみたいな厨二病を拗らせたやべー奴もいるし。
自称剣士のマインドがわたしにそっくりで怖い…
わたしの前々々世の人なのでしょうか?
そしてたびたび出てくるのが大伴家持。
大伴家持への歌が多いのです。
モテたんだなぁ…大伴家持。
そういえば今度行く山はちょうど奈良県だったな。
そうなんです…
また山ごはんに恋してしまったんですよ。
今度は奈良の山ごはんなのです。
わたしも恋多き男なのでした。
奈良の吉野で山ごはんに恋歌を贈って告白してこよう。