南アルプス茶臼岳~屈辱の20時間超日帰り山行
聖岳・大沢岳・光岳
(長野, 静岡, 山梨)
2026年02月04日(水)〜05日(木)
日帰り
今季初めて知り、大好きになった上河内岳を間近で見たく、茶臼岳に挑戦
ただこの山、冬季には日帰りピストンはかなり厳しい
なので、予め撤退制限を設ける
①崩落地トラバース
過去活動メモを拝見すると、どうもヤレヤレ峠前後のトラバースがこのコースの裏核心部の様子
これが北アルプスの柏原新道や赤岩尾根レベルで落葉か雪で堆積してたら撤退
②積雪量
直近の近接山岳の山行経験から多量の積雪が見込まれる
おまけに最近の山行活動レポは無く、YAMAPでは約1ヶ月前、ヤマレコでは去年が最新
もし非公開で山入してる方いらっしゃればトレースあるだろうが、そうでなければノートレースでルーファイしながらの深雪ラッセルとなる
これは今の自分の力量では難しい
膝以上の踏み抜きラッセルになるようなら撤退
この二つを心に決めて入山
舗装道を経て畑薙大吊橋へ
こんな長い橋は初めてで度肝を抜く
そしてトラバース域へ
そもそもヘッテンで慎重に足を運んでいたので、往路では危険度をあまり良く把握できず、気付いたら抜けていた
なんだかよく分からないまま①はクリア
その後いくつかの吊り橋を経てようやく本格的な登りが始まる
1600mくらいで積雪見受けられ始める
人間のトレースは無し
この時点で嫌な予感かよぎる
その後どんどん積雪量は増加、すぐに膝深さに達する
事前取り決めならここで撤退するところだが、あまりに時間が早かったので、ダメモトでもう少し試しみようと歩を進める
やがて雪深さは腿を超える
足で踏み込んだ後、腕で足を押し込むという強引なやり方が足場作りに有効なことが判明、これでもう少しやり過ごす
さらに積雪量は増し、やがて腰を超え胸近くに達する
こうなれば、腕での二度踏み込みも通用せず、ただただ雪に溺れ喘ぐたけになり前に進まなくなる
ここでマッドネス発動、撤退する気が無くなる
②はもう完全無視
足で進めないなら腕を使えばいいと考え、樹林密集している上方にルート確認せずに樹伝いに腕ずくで進み始める
これが案外奏功し、意外にもルート大外れしていない
そうこう無我夢中で腕登りを続けているうちに樹林帯を越え茶臼小屋が目に入る
そこはウインドクラストされた氷のような雪
こうなればチェンスパの本領発揮、途端に自由自在に動け始める
ただ、体力は消耗しきって意識朦朧となっていて、GPS確認もせずに目標山頂を間違えながらメチャメチャなルートで茶臼岳山頂に到達
ド晴天の中、360度素晴らしい景色をしばし堪能
間近に見える迫力満点の上河内岳、これが見たかった
下山はクラストの効いた茶臼小屋までは楽々
その後樹林帯で再び鬼踏み抜きラッセル
登山歴で初めて手持ちの行動食と行動水を全て使い切る
帰りの崩落地トラバースはどう処理したかあまり覚えていない
とにかく疲れすぎてゆっくりとしか歩を進められなかったが、それが逆に良かったのかも知れない
畑薙大吊橋を渡り、舗装道をフラフラに歩いて車に到着
もう魂抜けるほど疲れ切っていて、しばらく動けなかった
完全にスタミナ切れ
山行時間20時間半で前回更新したワースト記録をさらに更新
日帰りピストンで20時間半って一体…
胸深さもある急登踏み抜きラッセルではチェンスパは全く無力なことを改めて痛感
たぶんアイゼンでも同じだと思う
ワカンかスノーシューなら行けるんだろうか?
対策を考えさせられることに
事前に取り決めた条件を完全無視してはしまったが、結果的には大好きな上河内岳を間近に見れた素晴らしい山行だった
今度また行く時はチェンスパ以外の武器も準備する
ピッケル欲しいなぁ~