ウマヌファ岳に再チャレンジ、桴海於茂登でちょっとヒヤリとしてから絶景へ
石垣島 南部
(沖縄)
2023.03.22(水)
日帰り
前回は山頂の至近まで行きながら、強風吹きさらしと全く眺望ゼロの悪天候で登頂を断念したウマヌファ岳に再チャレンジ。
今回は両親を置いて、一人でアタック。
知らないと気づけないような入り口から相変わらずの異様な雰囲気がするジャングルへ。
前回登ったルートを探すが見当たらず、結局は桴海於茂登岳経由の西側のルートへ。
帰りに気づいたが入り口から水道パイプをたどればピンクテープもたくさん有るようだ。
すぐに急登に入る、上りには自信があるのでグイグイ行く。
なるべく早く登って山頂でゆっくり時間を過ごしたい。
曇ってはいるがムシムシとしており、汗が滝のように吹き出る。
適度に水分補給と足下のヒルを除去。
前回来た時はおびただしい数のヒルがコース上で待ち構えているのが目視できるレベルで、よけることもできずにそこを歩かざるを得なかった。
今回はそれを踏まえてしっかりと対策してきたがそれでも隙間を見つけて入り込もうとしてくる。
急登が続くが枯れ枝の杖や掴める植物を頼りに登って高度を稼ぐ。
桴海於茂登岳への分岐へ到達。
桴海於茂登岳は眺望もなく難儀な藪漕ぎがあるとの事でパスしても良かったが、次いつ来るかわからんし「せっかくやし・・」と登ることにした。
分岐後も最初こそテープがあって難なくいけるが、どんどん道幅は狭くなっていよいよリュウキュウチクの藪漕ぎ。
平泳ぎのように腕を動かしリュウキュウチクを掴んでは横へ広げて前へ進む、の繰り返し。
姿勢は前かがみ、前を向くと目にリュウキュウチクが当たって危ないので帽子を深くかぶり下向いて歩く。
なかなか藪漕ぎも長いのでくたびれた。
ようやく三角点に。眺望なし。三角点の写真と長い自撮り棒を伸ばして360度写真を撮った。
そそくさと退散で下り始めると強風で藪が煽られ倒される。
すると川平方面や前嵩が見えた。それを写真に撮り下り始めたが・・
強風で藪が横になってしまって身体は藪から露出し、歩いてきたコースを完全に見失ってしまった。
何とか進むもリュウキュウチクとツルアダンに行く手を阻まれる、強引にいけなくもないが体力が奪われる。
山頂に戻ることを試みるも全く不可能。GPSも精度低、こういう時は何も信じられなくなる。
「こうやって遭難するのかな・・」とか弱気になったが、とりあえずアメちゃん舐めて水飲んで落ち着こう。
右手に藪漕ぎしてきた道があるのは間違いないから、強引にはなるが同じ高度を右へ行って見よう。
藪漕ぎというか漕げるレベルじゃないので藪の海をもがくように乗り越えていく。
地面を注視して進んでいくと踏み後らしきものを発見。
「助かった!」
逃げるようにどんどん下って元の分岐まで帰った。
ピンクのテープでこれほど心安らいだことはないな(笑)
分岐で少し休憩してから、気を取り直してウマヌファ岳へ。ずっとテープ有り。
沢まで下ったら前回通った東側のルートと合流、ホッと一安心。
沢からその先もテープ有り、わかりにくい所や帰りに見失いそうなところは持参した自分のテープを貼った。
思ってたよりも楽にウマヌファ岳の直下に到達、こんなにわかりやすくて近かったっけ?
そこからは藪漕ぎと岩登りになるが全く問題ない。
あっという間に前回に引き返した岩へ。今日は眺望もいい!
もう一上りしたら巨岩がゴロゴロでこれは好きなタイプの山頂だ。
於茂登岳、前嵩、桴海於茂登岳、野底岳、川平湾、浦底湾、底原ダムと360度の大パノラマ。
苦労も吹き飛ぶ最高の景色、じっくりと撮影した。
ヒルが2匹入り込んでたので駆除してから飯。
全く誰もこない、自分だけがこのロケーションを独占。
ホンマに言いようがない、幸せな時間。
1時間あまりゆっくりと休憩してから、名残惜しくも下山。
急登を登った分、下りは慎重に。
ほとんどゴールに近いところまで帰ってきて、沢で休憩し汗臭のシャツを洗いタオルを浸して身体を拭いた。
桴海於茂登岳では怖い思いもしたが、ウマヌファ岳は素晴らしい山であった。
また行くのが楽しみだ。