冬のくじゅう歩き
九重山(久住山)・大船山・星生山
(大分, 熊本)
2026年01月31日(土)〜02月01日(日)
2日間
昨年11月、紅葉以来のくじゅう。
冬の凛とした空気を味わいながら歩く。
今回のくじゅうは、法華院泊&2日目の大船朝駆け以外全くノープラン。
初日の明け方は曇天だったため、牧ノ戸から涌蓋山を往復して久住方面にのんびり向かうか、中岳辺りへ朝駆けするか悩んだが、ガスる様子がなかったので、朝焼けを期待して中岳へ朝駆けすることにした。
沓掛から静寂に包まれたくじゅうを眺め、月明かりに照らされた西千里を歩く。久住山が姿を現すと毎度ながら心が躍る。
漆黒の御池に到着し、この時期限定の氷上歩きを楽しむ。が…調子に乗って歩いた結果、豪快にひっくり返り、誰もいないはずの御池で思わずあたりを見回す笑
何事もなかったかのように御池を後にして中岳に着くと、羽衣をまとった由布岳が目に止まる。何とも美しい…。初日の朝駆けは、この由布岳の眺めが最も印象的だった。
さて、次はどこを歩こうかと考えた結果、朝日が昇る方角でずっと視界に入っていた白口へ足を延ばし、稲星、久住へと進む。広大な久住高原を眼下に、祖母山系、阿蘇、遠く雲仙まで。南側の雄大な景色を楽しみながら稜線を歩く。
南側の景色を堪能した後は、天狗から星生を経て北千里へ。歩みを進めるにつれて朝方曇りがちだった空が青く澄み渡っていく。早めに法華院へおりてゆっくり過ごすか、三俣へ向かうか迷ったが、すがもり越えで腹ごしらえをして、三俣を歩くことにした。さすがに北峰まで回る時間はなかったが、貸切状態の三俣をのんびり散策し、法華院へ。
法華院に着くなり速攻で温泉に浸かり、風呂上がりのビールを片手に赤く染まる大船のアーベントロートを眺める。至福のひととき。
食後にもう一度温泉で温まった後は、翌朝の大船朝駆けに備えて早めの就寝。
翌朝3時に目が覚めて外を見てみると、大船山頂がガスに覆われていたため、朝駆けするか悩む。しかし、登ってみないと分からないと、期待を胸に出発。月明かりを背にして森林帯を歩く。標高が上がるにつれて大きくなる風の音。山頂が爆風に晒されていることを予感させる…。
段原に着くと、三俣の頭上で光り輝く月が連山オールスターズを覆うガスを照らし出していた。幻想的な空間を目の当たりにして思わず息をのむ。
大船山頂のガスもいつの間にか抜けていたため、山頂をめざすことにしたが、ここから大船が本領を発揮する。積雪量も増え山頂直下の岩場では、進むのをためらうくらいの爆風が吹き荒れ、一瞬にしてガスまみれ。
やっとの思いで山頂に到着すると、ガスに包まれながらも御池がひっそり姿を現していた。日の出時刻が近づくにつれて明るみ始めると、爆風で流されるガスの隙間からオールスターズの山容とその奥に広がる青空、そして大雲海が垣間見えた。
これは抜ける…。
三俣を回り込むようにして坊ガツルに大量のガスが流れ込み久住高原方面に一気に抜けていく圧巻の光景。生きた大自然のエネルギーを全身で浴びる。ガスが抜けると、さっきまでの爆風が収まり、まるで何もなかったかのように穏やかな晴天の下、辺りに響く鳥のさえずり。
場所を御池に移すと、御池周りは霧氷が作り出した純白の世界。深い青空と純白のコントラストに心を奪われる。
気付けば大船山頂で過ごすこと4時間。くじゅうの山はどの山も個性があって甲乙付け難いが、個人的には大船が「my favorite!」
無限に居ることができる山頂を後にして法華院へ向かい、カレーを食す。
さて、どこを歩いて帰ろうか。大船山頂に4時間滞在したため、さすがに涌蓋山往復は難しい。ならば、美味しい空気を胸いっぱい吸い込みながら森林歩きをしたいと思い、雨ヶ池を経由して長者原へ向かう。静かな森の中をゆっくり歩く心地良さ。
長者原に着くなり、ソフトクリームでエネルギーチャージして、牧ノ戸までは泉水から黒岩の稜線を歩くことにした。が、歩き始めてすぐの下泉水までの登りがしんどいのなんの笑
正直、2日間のくじゅう歩きで一番こたえたのは、間違いなくココだった笑
しかし、景色は最高で、飯田高原、長者原、悠然と構える涌蓋山、そして、いつもとは違うアングルから望むオールスターズ。季節を変えて歩きたくなる素敵なルートだった。
ほぼノープランで、その時々の気分任せで好きなように歩いた冬のくじゅう。
あぁ、やっぱりくじゅうは最高だ。
そして、今回も素晴らしい景色だけでなく、素敵な出会いにも恵まれた。
いつも笑顔で迎えてくれて親切にしてくださる法華院のみなさん。くじゅうに包まれて美味しい料理と温泉、お酒に豊富な水…。ここはまさに楽園。
法華院の食堂でご一緒した鹿児島からお越しのお父さんと娘さん(なんて素敵な組み合わせ)。
そして、法華院、大船山頂、再び法華院、牧ノ戸…。行く先々で奇跡的に何度もお会いした福岡のグループの皆さんと、おっしーさん(特におっしーさんとは大船山頂で大ドンデン返しを2人で堪能!笑)。
また、段原から坊ガツルまでご一緒したIchuさん(話が楽しすぎて一瞬で坊着!笑)
最後に、2日間のくじゅう歩きの締めくくりは、九重ヒュッテ。くじゅう歩きの余韻に浸る中、いつも温かく迎えてくださり、美味しい料理と楽しいお話で癒してくれるヒュッテのみんな。
くじゅうの大自然と出会った全ての人に感謝。楽しい時間をありがとう。
次は春のくじゅう歩き。今から楽しみで仕方ない笑