あわや遭難の大屋周回コース~笠形山
笠形山(播磨富士)
(兵庫)
2025.07.09(水)
日帰り
今日は天候も安定してそうだし、前回来たときに見つけた笠形山大屋周回コースにチャレンジすることにした。
竜ヶ滝コース駐車場に到着すると、涼しくて気持ちいい。気温は25℃。やっぱり山はいいなあと思っていると、いつもと何だか雰囲気が違う。なんだろうと考えてみるとわかった。響き渡っている大瀑音が原因だ。うちの方ではもう何日も雨が降っていないのに、この辺りは相当降ったようだ。帰りの竜ヶ滝コースがちょっと心配になったが、以前にも水量の多い時に登ったことがあるので大丈夫だろうと、新しいルートの杉の丸を目指して出発。
林道への分岐点はすぐわかったが、少し進むと林道が別れていた。案内看板を探したが見当たらず、地図とにらめっこしながらこっちだろうと思う方へ。また分岐点。今度はこっちかなと進んでいくと初めての案内看板が有った。正解だったようだ。この看板、目立たないのでもうちょっとで見落とすところだった。地図ではここから尾根に急登して後は尾根伝いに登って行くようだ。
道らしい道は無いけれど尾根づたいだから間違いはないと登って行くと、行く手を巨岩に阻まれた。地図を見るとこの岩の上のほうが543m地点のようだ。巻き道があるのだろうと見渡すと右手にピンクのテープが見える。だいぶ険しいが、テープまで達するとまた先にピンクテープが見えるので疑わず進んだ。またその先の白いテープまで来たところで進めなくなった。この先は危険な斜面と岩の壁だ。現在位置を確認するとルートを外れている。引き返すことにした。
しかし引き返そうにも来た道(?)は戻れそうにない。少し下に戻れそうなルートをみつけて進んでいくと、100kg程度(個人の感想です)の岩が木に引っかかっているところに来た。その岩の下を通れば引き返せそうである。岩の下を進んでいると、バキッという音がした。右上を見ると木が折れて岩がジリジリと動いたかと思うと落ちてきた。そして背後を掠めて大音響を轟かせながら下に落ちて行った。間一髪である。危く岩の直撃を食らって後日新聞を賑わせるはめになるところだった。
元の位置まで引き返すと、よく見れば左にも小さなピンクテープがある。道は左だったのだ。しかしこれは巻き道ではなく、ちょっと進んだところでロープを使った急登になった。これを登れば543m地点らしい。あとは大屋第三尾根を登って林道笠形線に出る。
林道笠形線から大屋第二尾根に入る地点を見逃さないように歩いていたら、崖に階段が張り付いていた。足を踏み外すと痛いでは済まない高さだ。
ただしんどいだけの尾根登りを経てようやく杉の丸に到着。予定より時間がかかってしまった。
山頂に到着。今日はガスッていて千ヶ峰も見えない。晴れていて気温も24℃なので良しとしよう。十分体を休ませて下山。
朝の予感が的中した。今日はこれまでの最高水量だったようだ。登山道が沢になっていた。覚悟を決めて水の中に足を入れる。それでも登山靴の3分の一までの水深のところを選んで進んだため、なんとか水没は免れた。
初めてのルートだったせいか、久しぶりに山を歩いたと思った今日一日だった。