春の北八ヶ岳
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳)
(山梨, 長野)
2026年04月12日(日)
日帰り
北八ヶ岳エリアの中山を目指す。
稲子温泉から入り、まず始めにしらびそ小屋を目指して歩く。標高を上げるにつれて徐々に残雪が見えてくる。
みどり池に着く。その奥には迫力の天狗岳。未だ多くの雪を抱え佇む姿には圧倒される。
しらびそ小屋の喫茶でくつろぎたかったが、利用するにはまだ1時間ほど時間が早かった。小屋の前でその時間を待つには時間が惜しい。残念だが、次の目的地の黒百合ヒュッテに向かう。
しらびそ小屋を過ぎた辺りから本格的に残雪エリアに入る。用意しておいたチェーンスパイクを装着する。踏み抜きが怖いので、先行者達によって踏み固められた部分を進んで行く。
中山峠の手前辺りからは急登が続く。前日の疲労が残る脚にはずいぶん堪えた。ここを乗り越えればヒュッテがある。もう一踏ん張りだと己を奮い立たせる。
今日1番の難所を越えて、ようやく黒百合ヒュッテに辿り着く。ここまで来て、初めて自分達以外の登山者に出会った。他人の姿、声に安堵を覚えるのも登山の面白さか。
時計は10:30を過ぎていた。気が付けば腹もずいぶん減り、ここでしっかり休息を取る事に。楽しみにしていたビーフシチューと、いよいよのご対面だ。
登山の最中にこんな贅沢な食事を頂けるなんて幸せだと、しみじみ感じる。腹と心はすっかり満たされた。
黒百合ヒュッテの目の前には丘があり、それを登るとスリバチ池なるものがある。そのまま進んでいけば天狗岳だが、今回はこちらへは進まない。
丘を登ってすぐの所にある、天狗の奥庭と呼ばれる場所からの眺めは抜群だ。
左手から中央アルプス木曽駒ヶ岳に始まり、御嶽山、乗鞍岳と、正面は穂高、槍といった北アルプスの名峰が聳え立つ。その右手に目を移せば後立山連峰、更に頸城山塊から谷川連峰、尾瀬の燧ヶ岳に果ては奥日光までと、あらゆる名山が並ぶ。
一望千頃を得るこの場所を離れるのは決して簡単では無かったが、明日からの現実に向き合う為、下山に向かう。
中山のピークの先にも展望エリアがあり、こちらも先ほどと同様の大パノラマが楽しめる。
ニュウのピークからは雪解けを待つ白駒池と、天狗岳や富士山までがよく見えた。