12:39
26.6 km
2197 m
雲取山バリルート(小袖↑ヨモギ尾根↓)
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 (東京, 埼玉, 山梨)
2026年01月11日(日)〜12日(月) 2日間
年末に「長距離を歩きすぎて右ひざが痛くなったので少し休む」と宣言してたのですが、よく考えたら1月末に山友さんと荒島岳に行く約束をしていたのでした。ということは、せめてその2週間前ぐらいには冬山装備のチェックとリハビリのトレーニングはしておかなきゃ…ということで、1月の連休は泊まりで雲取山に行くことに。 雲取山、何年前か忘れたけど(たぶん10年近く前)夏に息子といっしょに日原鍾乳洞から富田新道を登って三峯に抜けたことがあったんです。でも、息子のペースについていくのが大変で、まったく記憶にない。なんか、道は別に危ないところとかないけど、距離がめちゃくちゃ長くて大変だったことしか覚えてなかった。なので、今回は冬山訓練ということで、雪のある楽しい道を歩いてみたいなと。 で、一番のメジャールートである鴨沢からの登り尾根を登ろうと考えたのですが、小袖の村営駐車場は道が凍結していてノーマルタイヤだと登れない(そもそも青梅街道は奥多摩から先は凍結する)というYAMAPの投稿なども読み、マイカーは奥多摩駅に置いておき、バスで登山口まで往復することにしました。そうすると、下りもバスで奥多摩駅まで戻ってこられるならどこに下りてもいい。どこがいいか、あれこれ悩んだあげく、バリエーションであるヨモギ尾根を下りてみようと考えました。本当は三条の湯に行ってみたかったけど、午前中は日帰り客は温泉に入れないっぽいし、下山路の後山林道を2時間半も歩くのは辛すぎる。じゃあ、林道の途中までは山道を下りられるところを歩けばいいんじゃないか、ということで。 朝6時半少し前に奥多摩駅のコインパーキングに車を止めて、6:35の鴨沢西行きのバスに乗ります。本当は1本遅いバスに乗ろうと思ってたのですが、マイカーで家を5時前に出たら意外に早く着きそうだったので、始発に乗ることにしました。私以外の登山客が全員鴨沢で下りたところで、私は終点の鴨沢西からくねくねの車道を歩いて上がります。バス停から小袖の登山口までの時間が、こちらの道の方が少しだけ早いことを調べていたのです(笑)。 小袖から登り尾根の道については他の方々が書いてるので省略。将門迷走ルートの看板が、退屈な登り道をちょっとだけわくわくさせてくれて、楽しく七ツ石山までたどり着きました。石尾根は風が強いと登りがけのすれ違った人に忠告されたので、七ツ石小屋で軽アイゼンや厚手のグローブを装着して冬装備を固めてから進んだので、稜線上はかなり寒かったですが大丈夫でした。 ただ、比高1200mという私のリミットが七ツ石山で超えてしまい、石尾根縦走は亀の歩みとなってしまいました。しょっちゅう立ち止まりながら何とか雲取山にたどり着いたのが七ツ石山出発から2時間10分後の13:40。おまけに着いた途端に北から雪雲が被さってきて雪まで降ってきたので、這々の体で雲取山荘まで下りました。 翌朝は外気温-16℃と、北海道以外では未体験の極寒でしたが、1日目と違い風はまったくなく穏やかな晴れでした。しかも前日少し降った雪が1~2cmぐらい積もっていたので、「キュ、キュ」と音を立てる新雪を踏みしめながら雲取山の山頂に登り、雲一つない快晴の景色を楽しむことができました。 さて、下りのヨモギ尾根ですが、いちおう「山と高原地図」などには五十人平のキャンプ場から道が出ています。なので、キャンプ場の鹿柵の中に入って下りていったのですが、なんと!ヨモギ尾根へ出る(水場へ行く)網のゲートが完全に封鎖されていて、開けることができません! しかたがないので、もう一度キャンプ場まで登り返し、ゲートを通って柵の外に出てから、その柵沿いの急坂を下ってみることにしました。今考えたら、多少きつくても一度ヨモギノ頭まで登り返し、そこから尾根を下りれば良かったと思うのですが、登り返しがめんどくさかったので「この藪を下りればいつか道に合流するだろう」と考えてしまったのですね。 で、灌木に掴まりながら尾根下の急坂を50mほど下り、何とかヨモギ尾根の道に合流したのですが…この道がなんとヨモギ尾根の稜線までのトラバースがほとんど落ち葉に埋まっていたのです!ほぼ水平に尾根上まで続いている道なので割と長いのですが、ところどころ幅20~30cmしかない道に分厚い落ち葉が積もっているので、どこまでが道かも分からず、ストックで道の縁とおぼしきところを突いて、手応えがあった場所よりも山側に足を置く、というのを繰り返しながら落ち葉ラッセルしていき、稜線にたどり着くのに30分以上かかってしまいました。冬期はキャンプ場のゲートが閉鎖されてるので、ヨモギ尾根を通る方はヨモギノ頭から直接下りる(登る場合は頭まで直登する)ことが必要です! 稜線に出てからは、バリエーションルートなのが嘘のように歩きやすい道で、小さいピークには必ず巻き道がついてるし、きつい急登箇所は脇につづら折りの道がつけられてるしで、奥後山までは楽チンで気持ちの良い尾根歩きを楽しめました。雪もさほど積もっておらず、2日に降った雪の上にはその後に登られた方の足跡がついていたので、道に迷うということもありませんでした。 奥後山は、広々とした尾根を下りたところの小高い場所で、大きな倒木が休憩用のベンチの塩梅になっており、またその向かい側にも日の当たる大きな木の根っこがあり、私はそこでコーヒーとチョコパンのおやつをいただきました。静かなブナ林の真ん中でひなたぼっこしながら過ごす休憩は、まさ至福の時間でした。 奥後山の少し下に「巡視路」という道標とともにモノレールの終点の木道があるのですが、この木道が下山路かと思ったら大間違いで、奥後山の広い稜線をそのまままっすぐ下りていけば良いだけでした。ところどころ尾根が広すぎて道が分からなくなるところもありましたが、ごくわずかピンクテープがつけられているので、地図をよく見ながらピンテをたどれば迷うことはないかなと思います。 だだっ広い稜線が終わるあたりから、周囲がブナ林から杉の人工林に変わり、道も林業の作業用のようなしっかりした(でもときどき非常に細い)道になります。基本は歩きやすいのですが、登り口から400~500mぐらいに切れ落ちた谷を越えるための木橋がかかっているところが複数箇所あり、その木橋がところどころ朽ちていたり落ち葉がどっさり積もって足を置く場所が見えなくなっていたり、またザレの急坂の脇がごっそり崩落していたりするところがありました。バリエーションルートであることを忘れてはいけない、ということでしょうか。 塩沢橋からは後山林道を1時間あまり歩けばお祭のバス停です。12:55のバスに間に合わせたかったので、塩沢橋で冬装備をすべて解除してシャツ1枚で駆け下りるスタイルになり、猛ダッシュした結果、50分で林道を踏破できました。年末に痛くて歩けないほどになっていた右ひざは、完全に治った感じです(笑)。 バスで奥多摩駅まで戻った後は、「もえぎの湯」に車で移動して温泉に入り、とろろそば+わさび丼のセットを食しました。もえぎの湯のレストラン、なんかめちゃくちゃわさび推しになってますね!ミニどんぶりはわさび丼だけじゃなくて、豚角煮か焼き鳥も選べるようにしてほしかった…ともかく、超久しぶりの雲取山はとても楽しい山行になりました。
