22:51
50.4 km
5280 m
台高山脈縦走 一泊二日
高見山・黒石山・天狗山 (奈良, 三重)
2023.09.08(金) 2 DAYS
高見山から大台ケ原まで、台高山脈を一泊二日で縦走してきました。 スタートの高見登山口へは東吉野村のコミュニティバスの始発を使っても9時37分着。榛原駅からバスを3本(奈良交通→コミュニティバス→コミュニティバス)乗り継いでようやく行く事ができます。しかも、菟田野から乗るには、事前の電話予約が必要です。また、東吉野村コミュニティバスの時刻表は大変難解です。 帰りの公共交通機関は大台ケ原16:00発、橿原、大和八木駅方面行き一本しかありません。 あまり深く考えず一泊二日で高見山から大台ケ原まで行けるかなと安易にスタートしましたが、この判断は完全に誤りでした…。 初日に歩いている段階で想定以上に時間がかかり、初日の行動終了が20:00過ぎ、二日目の行動開始を3:30にした事でなんとかバスに間に合いましたが、本当にギリギリでした。ですので、台高山脈縦走と書いておきながら、最高峰の日出ヶ岳に登れていません💦 池木屋山から馬ノ鞍峰までの間は、山と高原地図では破線ルートになっていますが、YAMAPではルートに設定されていません。馬ノ鞍峰から大台ケ原直前の川上辻までの区間はYAMAPでも破線ルートになっています。明神岳を過ぎると山頂標識以外の道標はほぼ無く、ピンクテープも全く見当たらない箇所ががいくつもあります。私もピークからの下り返しで何度かルートを見失いましたが、YAMAPのおかげで早めに軌道修正できました。進行方向以外の尾根にもトレースやテープが付いている事があり、GPS無しで正確にルートをたどるのは相当に難しいと思います。地図はありましたが、スマホがもし壊れてしまったら時間までにゴールはできなかったと思います笑 大峯奥駈道では初見でも道を見失う事はありませんでしたが、台高山脈では歩く人が少ない山域の厳しさを改めて思い知りました。 事前に調べて想像していたよりも、険しい岩場の尾根道や崩れそうな急斜面がいくつもあり、なかなかハードな道でした。また、深い森を歩くので木の根がむき出しの道も多く、一時は雨も降ったのでかなり滑りました。 いろいろとネガティブな情報ばかり書いてますが、近畿の秘境と言われるだけあって、静かで美しい森を思う存分満喫できる素晴らしいトレイルでした。大台ケ原駐車場までの舗装路を除き、99%がシングルトラックです。 道中には要所要所に水場やテント泊適地があり、天気と時間が許せばとても充実した山歩きになる思います。 大台ケ原から先に尾鷲までさらにトレイルが続いていますので、いつか歩いてみたい気もしますが、ヘビー過ぎる縦走の後に電車で4時間半かけて自宅に帰るのは気が引けてしまいます…。 ☆最後に、行こうと思う方はあまりいないと思いますがチャレンジされる方の参考に。水場とアクセス情報。数字はスタートの高見登山口からの距離です。 🚰使った水場。どこも水流のある沢の水場なので、枯れる事はなさそうです。 ①明神平の水場 13km。5分ほどルートを外れます。 ②千石山を超えた先のルート上の沢 18km ③大黒尾根1258ピークの先 25km 銚子谷の源流。ルートを少し外れます。テントマークはありませんが、谷に降りる分岐で少人数ならテント泊可能です。 ④ブナの平 36km 雨量観測所あり。父ヶ谷の高の手前、1082地点付近です。 ⑤引水サコ 41km 地図上の水場マークより、ルートを先に進んだ方がすぐ近くで取れました。 ⑥金明水 45km 最後の水場が一番冷たくて美味しいです。 🏕テント泊適地 YAMAPと山と高原地図にキャンプ適地が いくつも掲載しており、テント泊には困りません。私は初日になるべく先に進みたかったので、弥次平峰の手前まで進み、適当な一人分のテントスペースを見つけて泊まりました。 🚎利用したバスの時間。平日と土日では時刻表が変わるので、ご注意下さい。 ●行き(金曜日) ①奈良交通 榛原駅8:33発→菟田野8:53着 ②東吉野村コミュニティバスふるさと号 菟田野8:55発(事前予約必要)→ひよしのさとマルシェ(乗換)→高見登山口9:37着 ●帰り(土曜日) 奈良交通 大台ケ原16:00発→大和八木駅19:10着