羽黒山🍁
羽黒山
(山形)
2024.11.16(土)
日帰り
湯殿山の畏れと厳しさの世界から一転して、午後は穏やかで賑やかな晩秋の羽黒山へ。
基本、山頂の神社へ参拝するためのお山なので、老若男女が普段着で登っているが、登山に慣れてない人にとってこの石段の長さは少々過酷かも知れない。
それなのに、登山客でもないのに、すれ違う人は皆気持ちよく挨拶を交わしてくれるのが嬉しかった。
きっと誰もがこの柔らかな秋の陽に照らされた紅葉を観て、風にそよぐ枝の音や、宙に舞い散りゆく落ち葉の乾いた音や、鳥の囀りを聴いて、ゼーハーと息を切らしながらもそれぞれの心の中に自然や神のパワーが宿っっていたからだろうと思う。
参道の門をくぐり、しばらく階段を下った後、神橋を渡ると空気が少し変わる。
程なくして、杉木立の中に国宝の五重塔が姿を現す。
その美しい立ち姿に見惚れて歩くと、玉石につまずく。
常に足元を見よと言う戒めなのか、石畳ではなく玉石が敷き詰められている。
その先から山頂まで延々と続く石段も、踏面と蹴上が一様でないため、景色を見ながら歩くと、つまずく。
樹齢数百年の杉林から、徐々に透き通った黄葉が見事なイタヤカエデ?が混ざらようになり、傾いた秋の日が煌めく参道を一歩ずつ登るとやがて山頂の本殿にたどり着く。
行何故かいつもの登山とは違う、幸せに満ちた穏やかな時間が流れていた。