伊豆山稜線歩道トレイル
天城山・鉢ノ山・三筋山
(静岡)
2023.05.27(土)
2 DAYS
ずっと気になっていた伊豆山稜線歩道を二日掛かりで歩いてきました。
数年前、だるま高原レストハウスから達磨山目指して歩いた時には、ガスガスで景色も見えず挙句雨もパラパラと降りだしたので小達磨山で撤退。それ以来今度は天気の良い日にと思っていたのですが、それが、どうせまた歩くなら山稜線歩道を縦走したいとなり、それならば天城峠から歩き通したいとなっていました。ですがこのルートは二日掛かりになるルートで、ルート上にもテント場もなくビバークと称した闇テンをすることになります。ルート途中にはトイレも水場も無いので、テン泊するには難易度が上がります。
色々調べていると、少しルートから外れたところに西天城高原 牧場の家といった施設があり、そこでコテージを借りられることが分かりました。山稜線歩道から2kmほど外れるものの、天城峠からだるま山高原レストハウスまでの行程の凡そ半分くらいの良い位置にあります。
ということで、宿泊手段を得たので宿泊予約をして実行となりました。
〇ルート
前述のように天城峠を起点としてだるま山高原レストハウスまで縦走します。正式には、天城峠から修善寺虹の郷までが伊豆山稜線歩道とされているそうです。だるま山高原から虹の郷間は歩道はなくバスも走る県道18号を歩くことになるので、だるま山高原をゴールとしました。
このルートは、前半の天城峠から仁科峠までと、後半の仁科峠からだるま高原までとは景色が一変します。
天城峠からはブナの自然林を中心とした展望のない樹林帯のルート、仁科峠からは樹林帯の展望のない部分もありますが、笹原のいわゆる多くの人が想像される山稜線歩道の景色となります。
前半はアップダウンも少なく歩きやすく、後半は何度も小さく登ったり下ったりの地味にキツイ稜線歩きと、そういう意味でも一変します。
前半部分で一部崩落しかけている箇所もありましたが、概ね危険は感じませんでした。なだらかで斜度も緩い箇所で踏み跡がばらけて道を見失いそうなところは何か所かあったのでGPSとピンクリボンをよく見て進むところはあります。前半は土曜日なのに2組しか登山者に会いませんでした。
仁科峠からは、歩道は西伊豆スカイラインに沿っていますので絶えずバイクや車の気配を感じながらの歩行となります。歩道も明確です。
・ルートの方向
天城峠とだるま高原レストハウスのどちらをスタートとするか?
これは二日間の天気予報と、縦走後に何もない天城峠のバス停で待つかレストハウスで待つか、
によってくるかと思います。
天城峠ー仁科峠間は樹林帯なのでガスっていても良いですが、仁科峠からだるま高原までは展望が開けていますのでガスっているときのガッカリ加減は大ですし、強風時は直撃するので苦行になってしまいます。そもそもこの山稜線区間は地形的にいつも風が強いみたいです。
天気が良い時、だるま山高原に向かって歩けば、富士山に向かって歩くことができます。
ルート上、トイレは旧天城トンネルとだるま山高原レストハウスしかありませんでした。
〇登山口へのアクセス
天城峠へ:
天城峠までは修善寺から神津行バスで50分ほどです。始発は8:15と遅めです。コースタイムから考えるとこの時間のバス一択になると思います。土曜日で席に対して8割くらいの乗車でした。
天城峠へは伊豆急の神津駅からバスの選択肢もあります。
だるま高原レストハウスから:
修善寺行きのバスがあります。今回は14:50のバスに乗りました。この時(日曜日)も席に対して8割ほどの乗車。
東海バス:<<https://www.tokaibus.jp/>>
自分の車は修善寺駅すぐ近くのJA駐車場に停めておきました。1日500円(休日)
トイレは修善寺駅構内にあります。(改札外)
〇西天城高原 牧場の家
今回この山行をする決め手になった宿泊地です。
<<https://ikoyo-nishiizu.jp/makiba/>>
仁科高原から宇久須地区方面へ2kmほど牧場を抜けて下ったとても景色の良いところにあります。レストランですが、その裏に数棟コテージが立っています。
小さいコテージでも5人用ですが、一棟1泊2万円でした。キッチン、バス、トイレ、布団なんでも揃っています。ガスコンロ、電子レンジなど調理器具は揃っていますが、食材は自分で持ち込みが必要です。今回は、カレーなら作り置きしてくれるということで、チーズ焼きカレーをお願いしていました。
レストラン内でペットボトルの飲料水とノンアルコールビールを販売しています。
ただし、レストランの営業時間は16:00までなので、チェックインと買い物もその時間に済ませる必要があります。自動販売機もありませんでしたので、翌日の飲料水も買っておく必要があります。
夜間も管理されている方が駐在されています。到着が遅くなりそうなら事前に相談するのが良いかもしれません。
景色が良く、西伊豆なので夕日も見えます。また泊まりに来たくなりそうなコテージでした。
この伊豆山稜線歩道は距離36kmあります。累積の標高差は2,200mくらいなので距離は長いが楽々歩けるだろうと踏んでいましたが、特に二日目の仁科峠から達磨山間の小刻みなアップダウンにはかなり体力が削がれ、また天気も良く暑く、到着時はヘロヘロでした。
道中、給水できるところも無いので、多めの水分をもって歩くことをおススメします。
memo:
三蓋山・水呑頭・猫越岳・後藤山・魂の山・棚場山・伽藍山・古稀山・達磨山・小達磨山・金冠山