飯豊 ビンカガクチ沢 敗退-2026-8-9~11
恋焦がれたビンカガクチ沢は、増水濁流と永遠に続く雪渓に阻まれ、無念の敗退となりました。 【1日目】 快晴のもと、弥平四郎駐車場を出発。 長いアプローチを経て松ノ木穴から前川本流へ。 着いて早々、透き通った水量爆盛の前川本流にビビる。渡渉も命懸け。 滝の数は決して多くないが、少しでも迷ったら高巻きを前提にして進む。時短時短。 4人で着々と難所をClearしていたが、14時ちょっと前頃から徐々に雨足が強くなり、ちょっと小高くなった岩場で雨宿り。 少しウトウトしてたくらいで『増水です!』の声で目を覚まし、眼の前の滝を見たら、どーんと言う音と共にコーヒー牛乳が飛び出してきた。いわゆる鉄砲水と言うやつだ。 速攻で荷物を抱え、更に上の段丘まで逃げる。ものの数分で水位も8m近く上昇。 ヤバかった。 少しして雨は止んだが、濁流は変わらずのため、ここで幕とした。 【2日目】 朝から快晴。水の濁りも解消されたが、水量は全く変わらず。 それでも二俣を過ぎると少しは水量も落ち着いたか? この日は少しだけロープ登攀をしたが、やはり時間がかかるので、簡単に巻けるなら巻いたほうが良い(但しセンスは必要)。 上追流沢の二俣辺りから巨大雪渓に遭遇。潜ろうにも先は見えず、また難所に出くわすと巻く手段も無くなる。かと言って上を歩くと崩落した時が怖い。実際崩落音が聞こえてびっくりした。 少し巻きながら先を見るが、ずっと上までびっしり詰まってる印象。 誰も何も言えなくなってしまった。 敗退を決めた時のポムチムの顔がとても印象深かった。 上追流沢の出合いまで戻り、ここから種蒔山を目指すことに。 早めに幕として、今日は焚き火を囲みながら飲もう。O山くんの持って来てくれた鰻で鰻重を作り、私以外(鰻が苦手)の皆で舌鼓を打った。既に気持ちは切り替わっていた。 【3日目】 今日は昼から雨予報。標高を400m上げれば、あとは雨が降り出す前に登山道でゆっくり帰れる。 全く情報のない上追流沢だったが、とても歩きやすい良い沢であった。なんなら下降沢としても充分使えそうだ。 次回はタカツコ沢か登山道から三国小屋経由の切合小屋まで歩き、この上追流沢を出合いまで下降すれば続きから挑戦することが出来る。 それが来月なのか来年なのか? 果たしてあの巨大雪渓は今シーズン中に消えるのか? そんな事をペチャクチャ話ししながら、足取りも軽やかに4時間かけて帰ったのだった。





