05:18
8.4 km
774 m
塔岩坊主山
弥三郎岳(羅漢寺山) (山梨)
2025年12月13日(土) 日帰り
今回は昇仙峡辺りの未踏の尾根登りです。以前、阿梨山の尾根を歩いてみて結構面白かったので、ちょっと北のこちらはどうだろうと、ロープも持たずに風化した花崗岩の尾根に突っ込んでみました。YAMAPだとグレーピークの塔岩坊主山とか天神峠などランドマークはあるし、地理院地図にも波線はあるし、鉄塔もあるからどうにかなるだろうと下見もせずに行ってきました。 スタートは昇仙峡の下流にある市営駐車場から。以前あった故障中のトイレは撤去されて仮設トイレがあります。新しいトイレはまだ工事中みたい。羅漢寺山とか昇仙峡遊歩道に行くには便利な駐車場です。この日も到着時点で駐車場の3割方はハイカーの車両で埋まってました。さて向かう尾根ですが、駐車場の裏手に取り付きはあってひとまず藪だけど登ってみます。冒頭はトラバース気味に道はあるけど、尾根は外れそうなので途中から強引に尾根芯に戻します。するとそのままちゃんと藪尾根で(笑) 尾根筋を小刻みにアップダウン繰り返していくと、ところどころ開けて昇仙峡の巨大な花崗岩が一望できることも。マサ土でザレて登りにくいですが、下りでスリップするよりはマシかな。倒木は多数でトレースもないので、適当に巻いたり潜ったり、案外体力は奪われます。600m圏に入ったらコブの上から南アルプスが見えて、こりゃいいなと思ったのも束の間、この辺り、山火事跡でアカマツが更新してきて尾根芯は一気に濃い藪になります。この先も倒木やら藪漕ぎやら素直には登らせてくれません。一方で期待したほどの岩場はなくその点では楽に進めます。小コブに乗るたびに南アルプス眺望が得られるので飽きずに歩けるのはいい。 913点に乗ってみましたけど、ここはかつては一つのビュースポットだったようですが、ちょいアカマツが育って遮るものが多い感じです。下った先に地図にない鉄塔があります。鉄塔付近まで地理院地図の波線は来てることになりますが、下からの道は落葉に隠れてか全くわからない。そのまま上を目指してちょっとした急登を登ります。この辺りも岩場ですが、やはりロープなど不要です。そのまま登り切るとなだらかにザレた山頂が開けます。塔岩坊主山というくらいで、丸くて開けた山頂部です。予想通り眺望が良い山頂部。360°とはいかないですが、南嶺を含む南アルプス方向から昇仙峡の奥までよく見えます。後続が遅れているためこのまま山頂でのんびりして、奥帯那山までは向かわずに南の治山道路でそのまま下山に計画変更。これが大失敗でした。 天神峠まで進むと東電鉄塔があります。こちらは地理院地図にもあります。巡視路があると期待してましたけど南側にはなく北側にあるのみ。まぁ、それでも波線を辿れば治山道路に出るだろうと南に下ってみたものの落葉が深くスリップしながら崖上に出てしまいました。この先はロープなしでは危険なのでマネしないでください。波線道は安山岩の崖の中段をトラバースしていく感じで何となく続いてそうですが、これは落葉で滑落確実だなぁと見てトラバースはやめて、急な谷地形に落葉がクッションになるだろうとそのまま直滑降しました。落差10m弱くらい。普通なら足の骨の一本折ってもおかしくない(笑)でも落葉がかなり深くて狙い通りボルダリングマットになってくれました。 崖直下でそのまま波線道を探すと古い石垣の端が杣道になってます。さらに進むと今度は放置された竹藪。塔岩川の向こうに治山道路は見えてますが、竹藪を抜けるのにだいぶタイムロスしました。まぁ、それでもエスケープした分、時間はあるので、かつての集落遺構や山祠、地形など詳しく見て回ったり。帯那山から谷地形を下る波線道は藪だけど行けそうな雰囲気。いずれまた気が向いたら詰めていってみたいです。橋を渡って治山道路で駐車場まで下りますが、こちらは全く問題なし。地理院地図の波線取り付きなども見てみましたけど、こちらも使い物にはならなそうです。 今回は全くどなたにもお勧めしない山行です。藪尾根で奥帯那山まではいいにしろ、途中のエスケープは却って危険なので、絶対にマネしないでください。塔岩町って字があるから前から気になってはいたのですが、集落が廃村化してからもかなり経っている様子。奥の祠には天明なんてテストに出る元号まであって歴史は感じさせます。昇仙峡のバリ道はどこも危険箇所だらけなので、行き当たりばったりで入るのはお勧めしませんが、甲府に近く古くからの景勝地で人の往来もあった土地柄。探検みたいな気分で行ってみたです。次はちゃんとロープ持って行きます。
