14:07
25.1 km
2541 m
火打山(笹倉温泉-空沢尾根-新建尾根)
妙高山・火打山 (新潟, 長野)
2026年03月01日(日) 日帰り
今年の雪山で行きたいところとして何となく考えていた一つが火打山です。 先日、五竜岳でお会いした登山者さんのお話にも登場し、改めて自分も本格的に考えたいと思い計画することにしました。 【計画について】 火打山に妙高市側から登るなら妙高山にも登りたいし、その妙高山はもう少し先まで残しておきたいということで考えたのが糸魚川市側です。 破線ルートを焼山を経由して目指すのではなく、途中まで雪渓を登っていく無線ルートを考えていました。 実際に雪の時期に記録が見つかりやすいのはこの経路です。 ところが前日の上越地方の予報は雨で、標高の高いところでは雪が予想されます。 記録を見る限り入山者は少ないだろうし、もし雪崩に巻き込まれたとして助け出してもらえる望みはかなり薄そうです。 それならおとなしく別の機会にすればよいという話でもありますが、山と高原地図を見てみると空沢尾根という文字があります。 そしてヤマレコの過去の登山者の軌跡を見てみると、積雪期登山としての足跡が尾根上にあり、どうやら尾根通しで行けそうです。 計画を作ってみるとなかなかの距離・標高差です。 数字だけの比較をするなら仙丈ヶ岳(地蔵尾根)や光岳(芝沢ゲート)に近く、どちらも大変だった記憶があります。 ただし過去の登山者の記録を見るに、別ルートではあるものの夜明け頃に出発したとして日が傾き始める前には登頂しているようです。 沈み込み対策でスノーシューを持って行き、未明に出発すれば日帰り可能と考え、決行することにしました。 【移動について】 ソロ登山では高速バスとタイムズカーシェアのお世話になることが多いのですが、東京から上越地方への夜行バスはありません。 夜行バスの到着する都市で登山口の最寄り駅は富山駅で、僅差で長野駅が続きます。同じ新潟県内でも新潟駅や長岡駅にしてしまうと遠くなってしまいます。 そして長野駅を起点とすると、直江津を経由しても白馬を経由しても距離はほとんど変わりません。 道を知りたいこともあり、行きは直江津、帰りは白馬経由とすることにしました。 【実際はどうだったか】 帰り道で見かけた踏み跡を見る限り、実際に空沢山あたりまでは足を伸ばす入山者はしっかりいるようです。 やや細い尾根もあるものの、概ね歩きやすい印象です。 問題は早川仏石山ヘリスキーツアー石碑より先で、急傾斜と雪庇の張り出した痩せ尾根が目立ちました。クラックもあります。 危険を避けるにはトラバースするしかない区間もあり、帰りは特に緊張しました。 雪庇やクラックの状態を考えると、ほぼ全面が雪で覆われた道としての賞味期限は遠くなさそうです。 そしてこの雪庇の尾根というのも長く、ようやく登り切ったと思ったらその先があるなど進んでも進んでもなかなか辿り着きません。 振別の池で新建尾根に合流すると、天空の高原に最後の登り坂が見えてきます。 これを登って山頂の標柱が見えたとき、やっと着いたと思いました。 破線ルートやバリエーションルートとされながらも歩きやすく整備されている道もある中、こちらはしっかり険しい道のりでした。 この険しさが遠さをより一層際立たせているように感じました。 【焼山が気になる】 視界が開けると目を引くのは専ら焼山でした。 はっきり美しい姿で、山頂部から煙が出ているのですぐに焼山だとわかります。 むしろ写真でよく紹介される高谷池や天狗の庭から見える穏やかな火打山はどこにも見当たりません。 地図と方角を確認し、どうやらそれらしいと推定される火打山は左右に広い要塞のようです。 見比べてしまうと焼山の方が風格があるように感じられるし、なぜ火打山が百名山であって焼山は百名山ではないのかと思えてきます。 必ず焼山にも登りに行きたいです。 しかし、そのまま登り進めて行って振別の池のあたりで山頂部が見えた時、火打山は奥行きがあるのだと感じられるようになりました。 【初めての火打山】 一般登山道のある妙高市側の火打山を知らないまま今回糸魚川市側から登りました。 自分にとっての火打山はひたすら遠く険しい、その代わりに並々ならぬ達成感を与えてくれる山となりました。 起点の笹倉温泉の標高は450mで片道距離も13km弱ではありますし、泊数や季節もまるで異なるのですが、登った感想は栂海新道に近いです。 まだ先の話にはなると思いますが、妙高市側の火打山もしっかり噛みしめたいと思います。
