高松山 北面台地の展望台
雨飾山・大渚山・天狗原山・戸倉山
(長野, 新潟)
2026年03月30日(月)
日帰り
平日休みが取れた。ひとり絶景を眺めたい。
糸魚川の奥地に広がる大雪原。知る人ぞ知る焼山北面台地を眺めに高松山へ。
もちろん台地を滑るのも最高なんだけど、焼山や火打を目指すと未明発でのんびりは無理。そんな時にこそ高松山って面白い展望台がある。
笹倉温泉をゆっくり7時過ぎスタート。下り坂で南から湿った空気が入るって東京の天気予報が言うと、レインシャドーの糸魚川近辺がよく晴れる。そして朝からあっつい。雪はザクザクで凍結融解サイクルすら無くなった様子。長袖シャツ一枚で残雪の林道を行く。
冬春の林道焼山線は歩くだけで心地よい。ブナ林と大きな山に囲まれて日常を忘れられる。アマナ平から北面台地には行かず、焼山川をSBで渡って北向きの尾根へ。どちらも土日のトレースが濃い。見上げると遠く2パーティ歩いていたが、往復ではなく昼闇周回か一ノ倉川に落とした様子だった。自分は景色を楽しみに来たので、尾根をのんびり登る。
1200mくらいから北面台地の高さを超えてきて、樹林帯も抜けて360°展望が続く。焼山と裾に広がる北面台地はただの平原ではなく、流れ出した溶岩流によって侵食された谷が手に取るように見れる。高谷池からは丸っこい火打山も北面は別世界で、標高差1000m近く屏風のように台地から迫り上がっている。そして北には鉾ヶ岳と日本海が広がる。
尾根の後半は緩やかなナイフリッジで、アルプスを歩いている気分。前回はパウダーの2月に昼闇周回したのだけど、その時に感じたのが雪質が斑らで不安定なことだった。新雪だったけど所々ビーズクッションの中身みたいにグズグズで踏ん張れなかった記憶がある。シャーベット雪の今回も別のカタチで現れることに。
土日のトレースは板を一度も外すことなく、頂上直下の雪庇も上手に稲妻ジグザグして登りきって楽させて貰えて感謝。この悪雪で昼闇山北面の壁は危ないと思ったのと、来し方の尾根に後続が誰も居ないのを確認できたので、ピストンすることにした。千切れ雲が流れたあと大きな雲の影が近づいてきたのでドロップ。
雪庇上からなので飛ぶように真っ直ぐ入る。そこは問題なし。次にノールを越えて急斜面で左ターンしたところでザーッとお決まりの不吉スラフ音が始まって、止まらず見向きもせずフォールラインに向ける。安全地帯へ抜けきって振り返ると背後でオーケストラ演奏開始。スラフがスラフを集めてヘビのようにデロデロと自己誘発雪崩が始まった。試しにスキーカットすると小ヘビが誕生、スラフ祭り。こりゃダメだわ。以降はターンせずチョッカリ、雪を刺激しないようにした。ストップスノーなので大して加速せずとも一気に樹林エリアへ。
アマナ平に降り立つと、今まで気にしてもなかったキツツキのドラム音に自然の優しさを感じた。
高松山はただの展望台ではなく、色々なことを教えてくれた。