牧野歩き 折壁岳と黒森山
穴目ヶ岳
(岩手)
2023年04月23日(日)
日帰り
今日も風が強そうだ。そう思いながら3:40に家を出る。久慈のコンビニで買出し、県道七号線(久慈岩泉線)に乗り、大月峠を越え安家支所で朝のお勤め。豪雨災害の復興も終盤の様だが、天然記念物の『カワシンジュガイ』は、はたして無事だろうか。
走り始めると甲子山越しに朝日が輝きはじめている。江川鉄山跡を過し、左の旧道に入り石峠で右折し林道を進めば二股(標高約630㍍)となる。右の林道を牧野まで走る途中、崩落箇所が二箇所、牧野ゲートの先で東側の展望が開ける。そして今回は楽して標高1030㍍の牧野に出たのだ。
牧野に車を停めると車がグラグラ揺れるほどの強風だ。ウィンドシェルを着て先ずは折壁岳へと向かう。久しぶりに黒森山牧野から眺める穴目ヶ岳。ここからの山容がたまらなく良い。穴目の先には上外川高原、早坂高原の風車のペラに混じって三巣子の残丘、その向こうには岩手山。視線を変えれば残雪の青松葉山に早池峰山。とんがった堺ノ神に寄り添うような高峰。風を堪え涙目になりながら眺める山々は進む毎に少しずつ姿を変えてくれる。
牧柵のゲートを外し、ブナの森へ入れば風は弱くなるが、頭上ではゴウゴウと風が鳴り響いている。薄い踏み跡を一旦下り、緩い登りに笹原とブナのサンドを抜ければ山頂だ。ブナに囲まれた平場の山頂は、三角点と主三角点があり、その所だけが盛り上って笹に占領されている。少し離れた一本杉には山頂プレートがあり、かつては牛馬塔もあったとされるが見つけ出す事は出来なかった。
往路を戻り牧野の稜線を歩く。標高も高い所で約1080㍍前後。風はもちろんだが景色も抜群だ。これから向かう牧野の先には黒森山。黒森山の左には先日の峠ノ神山。振り返れば遠島山と天神森、先週行ったの赤たくれの蓬森。風に煽られながら牧野を進み、標高点1043㍍から眺める平庭岳から穴目ヶ岳へと続く稜線。その稜線からさらに黒森山、そして今立っているこの場所もその稜線上。折壁岳と平庭岳をつなぐ稜線をトレイル出来たら面白いなとつくづく思う。
鞍部からは黒森山の北側を巻くように破線を歩いてみた。黒森山への登山道は無いものかと探すが手がかりは無く、西へ延びる稜線の標高1000㍍付近で境界見出しの赤ペイントと鉄柱が現れそこで折り返した。
ブナに黒森山の鉈目、そして小川中学校の鉈目。おそらく遠足で来た時に教師さんが刻んだものだろう。小川から何処をたどって黒森山に来たのだろう。それも凄く興味のある事だ。
とりあえず黒森山山頂へは、小川中学校の鉈目付近から取りついてみた。ジグザグに登るが踏み跡もないまま山頂へ出た。一等三角点と朽ちたプレート、少し離れて割れたプレートがぶら下がっている。木に遮られて展望の無い山頂をウロウロ散策。特に新たな発見はないまま下山した。破線へ下りるとブナに一平の鉈目。もしかしたらここが取りつきポイントかも。
破線を鞍部へと戻り、中間辺りまで来ると往路では気付かなかった黒森山の道標が山頂方面を向いてぶら下がっている。道標が指す方向へ行ってはみたが微塵の踏み跡も無く引き返した。道標を破線と並行に動かしてみると(あぁ、納得だ。雪や風で動いたのだな)
そして鞍部周辺も何か道標でも無いかと探すが何も見つからずに牧野を引き返した。
黒森山も折壁岳も、もう少し人臭(祠とか石碑とかね)がしても良さそうだが最奥の山だけに仕方ないのか。山頂からの見晴らしも欲しい所だが、自然から守られている身(人間)『牧野があるじゃないか』と黒森山と折壁岳に言われそうだ。
それにしても小川中学校からの道が気になる。小川屋の亭主にでも今度聞いてみようか。