06:47
9.8 km
977 m
おかぶとめかぶ
甑山 (山形, 秋田)
2023.09.23(土) 日帰り
今週は藪を漕がずに済むだろうか? 林道はそこそこしっかりしてるが、最後は草が張り出してる。高級車にお乗りの方は注意。分岐がいくつかあるが、標識があって迷うことはない。 渡渉に備えてゴム引きの地下足袋で歩き出す。渡渉とヘツリを繰り返す難路。スパイク長靴が最適だろうなあ。日当たりの良いところは藪がもしゃもしゃしている。ひっつき虫だらけになった。やたら洗ってない犬の臭いがするのは草のせいなんだろうか。 沢沿い終盤の柱状節理をトラバースするところがヤバい。濡れた岩がよく滑り、落ちそうになった。落ちると怪我する高さ。ぶら下がってる細いロープで振り子トラバースな感じで渡った。上部の草付きを行ったほうが安全だったかな。 その先の崩壊地のトラバースもヤバめ。踏み跡はないが河原を歩いたほうが安全だな。帰路は河原を歩いた。 それにしても原生林がすごい。伐採の手は入らなかったのかな?鉈目は文字でなく屋号のような記号が打ち付けられている。 適当なところでゴム地下足袋からアプローチシューズにチェンジ。水は岸壁直前あたりの小川でも汲める。 コルまでは岸壁沿いにトラバースする道になる。落ちても怪我しないぶん沢沿いよりマシかな。胎内くぐりは肥満体不可。最後にヒドを登ってコルに到着。食事休憩。 男加無山まで道が切られていた。コルからずっと藪漕ぎの覚悟だったのだが。それにしても急登で藪を掴んで登ったりへつったりとアスレチックな難路。ピークは3つくらいあり、そのたびに物凄い断崖に見えるのだが、道は急所を突いて登り詰めて行く。 3時間ほどで男加無山到着。山頂に展望はないが、途中の崖越しの鳥海山がハイライトだったな。下りはチェーンスパイク着用。バチ効きする。 コルに戻る。このまままっすぐ降りればちょっとした冒険を終えた気分で気持ちよく帰れるのだが、自分の中のランバラルが「しかし手出しせず行き過ぎる男なぞ、お前は嫌いなはずだったな?」と囁くので女加無山にも登ることにする。 踏み跡は途切れ途切れについてる。まず適当に急斜面を登ったら、あとは細尾根を忠実に辿っていく。結構空中戦の藪漕ぎになる。しばらく行くと尾根に3mくらいの垂直な壁が立ちはだかった。左は岸壁の下に行ってしまう。右に少しトラバースするとヒドがあり、そこを登ると踏み跡に合流した。下りはこの壁を見なかったような。どこかでルートミスしてた? なお地形図と軌跡を見ると尾根の東側を巻いて登ってるように見えるが、地形図はデタラメである。尾根は二股に伸びており、西側の尾根は途中で断崖になって終わっている。東側の尾根を基本忠実に辿っている。 しばらく登るとネマガリダケのヤバい藪になった。ツタが絡まりあって、スーパーナパームとかいうのを使って焼き払いたくなる藪だった。それでいて漕いだところで眺望も山名板もない。女加無山は頭のおかしい藪野郎以外には登る価値がない。 今度こそ下山。東京からわざわざ登りに来たという物好きオブ物好きとスライド。山岳ガイド氏な気がする。そういえばマイナー12名山に強いツアー会社パワーゾーンも加無山のツアーを組んでるなあ。 泥湯温泉や鳴子温泉に寄りつつ帰宅。