23:32
35.3 km
2699 m
神室連峰縦走 土内から周回
神室山・天狗森・火打岳 (秋田, 山形)
2026年02月20日(金)〜22日(日) 3日間
素敵な景色いっぱい見せて貰いました。モルゲンロートの幻想的な空気の中、小又山への柔らかな稜線を歩かせて頂いたことは一生の思い出になりそうです。 ☆1日目 集落の手前の路側帯に停めて歩き出す。2泊装備でザック重量はスノーシュー含めて23kgだった。久しぶりの重荷で潰れないか不安になる。雪がちらついて前日の降雪を含めると20cmほどか。ラッセルがほぼない前提でいたので先が思いやられる。 火打山登山口から杉林に入り台山への尾根へ取り付く。植林地は稜線付近が伐採地となって終わっていた。稜線に上がるとクラストした部分と吹き溜まりが交互に出てくる感じになった。 ガスの中黙々と進んで台山で大休止。ラーメンを食べるとガスが晴れてきた。台山尾根はうんざりするほど長いが、ガスが取れるにつれ、前神室山、天狗森、小又山、火打山といった神室の峰々がいつもと違う角度で眺められて良い。 太陽がガスから顔を出すと暑くなってきた。シャツ一枚になる。雪も緩んでボッコ雪になる。やばい。スノーシューにまとわりつく堅雪ラッセルでペースが上がらなくなってきた。 P1150から尾根は広い雪原になり、神室山と小屋が見えてきた。この先は斜めの雪庇帯で雪質も最悪な状況で歩きづらい。 山頂への最後の登りはエビの尻尾地帯で歩きやすくなった。ガスの中から小屋が見えてガッツポーズ。 小屋の中の吹き込みは先週より増えてる気がする。早速除雪。30分程で完了。水を作り鍋を食べて本日終了。 ☆2日目 4時起床。餅入りラーメンを食べて6時出発。神室山山頂から天狗森へ。とにかくモルゲンが美しい。幻想的でたおやかでもうこれで山辞めてもいいなと思った。危険箇所もなく天狗森から小又山へ。 小又山で窓塞から登るao_hachiさんと待ち合わせ。ちょうど山頂に着く頃だった。互いの健闘を誓いあって分かれる。 火打山へ。このあたりからナーバスになる。火打北峰の雪壁を越えられるだろうか?そんなことを心配しながら歩いてたが、その間の稜線も雪庇で斜めになっていてあるき辛いし、歩いた衝撃で轟音を上げながら雪庇の先端が崩れ落ちて肝を冷やす。一箇所急になってるところはピッケルを出してトラバースしたが、アイゼンを履くべきだった。 よっちゃん新道の分岐を過ぎる。P1071の吹き溜まりは幕営適地だった。いよいよ火打北峰の基部にやってきた。ここも平らな雪原で幕営適地。 まずコーヒーを飲みながらカメラの望遠で観察する。岩が出てるあたりが核心部だが、なんとなく行けそうな気がする。危ないと思ったら迷わず引き返すこととしてアイゼン、ピッケル、スノーペグとスリングで作った即席サブピッケルで取り付く。 核心部まではそれほど危険はない。日陰部分はガチガチで、時間はあるので慎重に一歩一歩蹴り込んでステップを作りながら登る。核心部、夏道ならロープのあるあたりは案の定スロープ状に回り込んでる形になっていた。這い上がると夏道が一部出ている。 この先も左に落ちても右に落ちても終わりな細尾根が続いており、恥も外聞もなく四つん這いになって通過する。ようやく広くなると火打山までの長い登りが待っていた。 火打山山頂。西火打山からのトレースがあった。山頂直下に風除けになりそうな窪地があったのでここで幕営。 ☆3日目 此処から先は下り基調で大した登り返しはないはずだが3日目とあってかなかなか疲れる。 大半のルートは歩いてるので問題ないかと思いきや、烏帽子山~一杯森分岐までの区間がキツかった。去年に烏帽子山さんへの支尾根から観察した時もキレキレの稜線だと思ったが、実際右は滑落必至の斜面で左は雪庇。アイゼンピッケルになり、できるだけ雪庇の根本のクラックの際を歩くが踏み抜きが酷い。重荷もあり酷く消耗した。 分岐まで来ると八森山が見える。八森山まで行くと縦走に格好がつくが、下山にどれだけかかるか、ルートも未知だし雪が緩むと大変なのでまっすぐ一杯森に降りることにする。一杯森は夏も景色が良くて気分のいいところだが、冬はこんもりと雪の積もった雪稜となり、痩せ尾根と豪雪の神室連峰の中でも異質なところだ。心配していたような難所はなかったが、リッジ状の雪稜を登るところはあった。 一杯森山頂。残る未踏の主稜線の杢蔵山を後にして下山路に向かう。この尾根は昔の地図には破線があったらしい。上部は広いブナ林で、原生林ではなく一度は伐採が入った風だが、太めのブナが立ち並んでいる。スキーで来るなら良さそうなところ。P742に登ると植林地が出てくる。この先は顕著な作業道が尾根を絡めて続いている。道を知り尽くしたカモシカの足あとを辿って朴沢川に掛かる橋まで降りた。
