エサオマントッタベツ岳(北海道)
2026年9月22日 (火)日帰り
札内岳2回撤退して今年リベンジできるか考えるもなかなか行くメンツもいなくてシルバーウイークにソロで行くか残雪期まで待つか悩んでたけどN君が幌尻岳中止になったので付き合ってくれる事になりこれは心強いと山行決定!
もちろん登りはガケの沢一択、こないだピリカペタヌ沢から途中まで行って長いのでうんざりしたのとガケの沢をどうしても見てみたかった。
下降は同じガケの沢を下るかとも思ったが色々考えて山スキー沢を下降する計画とした。
前泊するのにトッタベツヒュッテは下見した時ここに泊まるのはキツイので登山口のびれい橋に車中泊するかと提案するがN君が気持ち悪いので中札内道の駅にしようと言うのでそこに現地集合する事にした。
N君が熊怖いので歩き出し5時位で良くね?って言うが自分は初めて行く沢なんて何があるかわかんないし帰り暗いの嫌だから3時には出てガケの沢出合からしばらく登リ急斜面になる頃に夜明けを迎える位でいいと言った。
道の駅を2時頃出て戸蔦別林道を走る。トッタベツヒュッテの所から先は行った事なかったがそこから林道脇の笹が車をキーキー擦る。
登山口3時20分スタート、真っ暗な林道跡を歩き入渓ポイントまで1時間、そこからガケの沢出合までは10分位だ。焚き火跡もありテン泊した人もいるのかな。
ガケの沢に入りしばらくすると明るくなってきた。
予定通りでいい感じ。
ややヌメリと浮石が多いが難しくない滝が続く。夏ならシャワークライムしたら気持ちいい滝も多いが9月半ば過ぎで冷えは避けたい。
ちょっと厳しい所は巻道がありそんな怖い感じの巻道ではない。
ほとんど左岸から巻いた気がする
ピリカペタヌ沢の巻道の方がよっぽど怖かった。
それにしても稜線方向はは雲に覆われててガッカリ。今日晴れるはずではなかったかな?
co1110二股は油断して左に行ってしまって早めに気づいて戻ったが他は特に問題なし。
順調過ぎる位順調に来てこのペースだとめっちゃ早く着くんでない?って思ったがそこはさすが日高、甘くはない。
co1600位で直登できないガケが現れたので右を巻く、かなり落差のあるガケなので相当長い距離を登る、標高差にして100m位だろうか、木がところどころにあるからこの斜度でもなんとかなるがかなりキツイ、一気にペースダウン。
適当なところで沢に戻る
N君が以前行った時にこの辺りの二股を右に入ってしまってドえらいヤブ漕ぎになり相当タイムロスしたと言うのでそこだけは慎重に行こうと言う事でそのポイントを左に行く。
すると左側の尾根からガサガサって音が聞こえたからとっさに熊よけのホーンでバーンと猟銃の音を鳴らす。
登山者でーすと人の声がしたのでそっちの尾根の方へ行ってみると男性2人組が尾根を下降して来た。
山スキー沢出合いに泊まって朝そこを登りガケの沢を下降している途中らしい。うちらの逆パターンだ
お互い自分の登って来た沢はわかるが下降側の沢の事がわからないので情報交換をするが山スキー沢を降りるのはどうか?と聞いたら「ウ~ン」と難色を示す表情でそんなにオススメはしない様子。
まぁ植物が近いのでなんとかなるとは思うけど懸垂は何度か必要でしょうねぇとの事、それはガケの沢とて同じ、まぁ巻道がわかるだけ同じ沢を降りるのが若干有利かもしれないが下から見て来たポイントが上から見てわかるかどうか。
彼らが難色を示したのでちょっと弱気になり下降どうしようかって2人で悩みながらとりあえず先を進む。
とりあえずその2人組がこの尾根ピークまで続いてて快適ですよって言うので沢に戻らずそのまま急斜面の尾根を登る事にした。
急だが木をつかみながら行く、途中までいいペースで来ていたがやはり最後の方は急過ぎて時間がかかる侮れない日高。
山頂直下でかなりのヤブとなるがここを突破すればピークなので突入。
するとカチポロからの踏み跡が尾根のちょっと向こう側についていた。
ヤブを少しカチポロ側に迂回すれば突入しなくても行けたと思うがそんなの行ってみなければわからない。
そしていよいよピーク!
目の前には紅葉に色づく日高山脈の絶景が360度広がっている。
ついに達成!
山と溪谷社選定「北海道百名山」
北海道新聞社選定「北海道の百名山」
合計118座!
目の前にジャンクションピーク、そしてエサオマン、幌尻から戸蔦別、ピパイロに伏見岳、カムエクにザンク、遠くには南日高の山々
今まで行ってきた山々がドーン全部見え。まるで登頂を祝うような素晴らしい天気だ。
しばらく景色に浸って下降を開始、やはり予定通り山スキー沢から降りようと意見は一致した。
まぁ行ってみて後悔しようと時間かかろうと渓相を見てみたい気持ちが強かった。
山スキー沢へはエサオマン方面に行き小ポコを2つ越えて沢に向かう。紅葉が素晴らしい。
下降ルートは踏み跡が明瞭だが間違ってないか数度確認しながら降りる。
やがて水が出てきて山スキー沢の始まり。いきなりガケが現れるがこれは事前に把握していたので想定内。
懸垂下降で降りる。30m×2本持ってきて良かった。
だがその難所をクリアすれば滑りやすいナメに注意すればいい位でイケイケドンドンで降りれると思っていたのが大甘だった。
ナメが思ってたのと違う...
まぁ地図見ればわかりそうなものだが日高はそもそも斜度がそのへんの沢と違う。
しかもめっちゃヌメってヤバい
ナメって途中段々になっててちょっと滑って流された位どっかで止まりそうものだが延々と直線的なウオータースライダーになっていてその先はすごいガケになってる。
地図のゴルジュマークの部分がそれで両側は切り立っていて巻くにもけっこう高度上げなければならないし戻れるのか不明。
そういう場所が一難去ってまた一難
もうそろそろなくなるんじゃね?って思っても同じループがまたやってくる。
端っこにある濡れてなくて滑らない岩を見つけてそこを踏みながら降りる。
手を付きながら慎重に
到底スタスタなんて降りれない。
なんとか行けそうだけど大事を取って懸垂3回はした。
N君は沢靴が寿命で磨り減ってるしソール剥がれてるようで自分よりかなり滑りビビって一人で懸垂してた箇所も
そんな感じで著しくペースが落ち16時半を回りまだco1160位
これはヘッデン下山確実、ともかく日没までに本流の出合までは着かないとヤバい。
それでもco1080位から穏やかになってきたのでスピードアップ。
エサオマントッタベツ本流には17:10位に到着しとりあえず安堵。
だがまだまだここから長い。休憩して本流を下る。やがて真っ暗になるがヘッデンで降りる。ビバークする装備はあるが本流なのでヘッデンで問題なく歩ける。
山スキー沢出合からガケの沢出合までは2時間20分だった。巻道見つけて効率よく歩けたと思う。
ここまでくればもう安心、林道跡に入るとこを見逃さないように歩き21時前にゴールした。
やはり日高の沢でこんだけの距離を日帰りするのはキツイが春に行った時ほどヘトヘトではなく体力的に余裕はあった。
色々勉強になったがこれだから日高はやめられない。
今年中に百名山達成となり付き合ってくれたN君には感謝しかない。
以上長文ではありましたが誰かの参考になればと思います。