15:23
24.7 km
1588 m
2024年秋 - 帝釈山脈・枯木山
田代山・帝釈山 (福島, 栃木)
2024年10月12日(土)〜13日(日) 2日間
参加者 中山(単独) 参考文献 YAMAP田代山・帝釈山 25,000分の1地形図「湯西川」「湯ノ花」 上野信弥「関東ぐるり一周山歩き」(白山書房,1998) 日本山岳会 編著「改訂 新日本山岳誌」より引用 (前略) 南会津のヤブ山を目ざす登山者にとって憧れの山である。しかし、稜線はものすごいヤブこぎを強いられ、沢は深く、ザイルも必要だから初心者だけの入山は避けたほうがよい。 (中略) 登路 登山道はない。ヤブコースは県道栗山舘岩線の県境稜線から北東へ忠実に進み、1760mのピークから北へ延びている支稜を辿れば枯木山山頂に着く。ただし、物凄いヤブこぎとアプローチの長さに注意されたい(県境から約7時間)。 (後略) はじめに 去年10月3連休に行かなかった県境の枯木山を目指すことにした。 13年前に帝釈山から田代山まで縦走した(2011年秋 - 帝釈山脈・帝釈山〜田代山 http://nakayamayu.web.fc2.com/record/2011/11tashiro/)が、田代山から林道までの3kmが下り調子にもかかわらずひどいヤブで苦労した記憶がある。その続きの枯木山もひどいヤブであることが予想される上、アプローチは悪いし、エスケープルートもない。 行きたくないなあと思いつつもネットで調べると枯木山に登っている人はいる。ほとんどは3月4月の残雪期に歩いており、上野信弥氏も4月末に歩いている。ほかに沢登りが数件、それにわずかに無雪期のヤブの縦走が見つかる。 偶然にも高校山岳部のOB会で枯木山に登ったことがある田中君と知り合うことができ、アプローチや歩行時間など貴重な情報を得ることができた。 歩く向きは田代山林道から安ヶ森峠へ向かうことにした。下り調子になること、帰りに湯西側保育所前バス停からバスに乗車できることが理由である。 田代山猿倉登山口までのアプローチ 13年前下山時に車に乗せてもらった田代山林道はいつの間にやら県道栗山舘岩線と名前が変わっているもののの栃木県側は通行止めである。車でアプローチするなら福島県側から行かなければならない。 福島県側は会津高原尾瀬口駅から田代山猿倉登山口まで株式会社みなみあいづ(みなみあいづ観光)が催行するシャトルタクシーが走るようになったので13年前に比べてマシになった。 シャトルタクシーは去年までは1週間前までの予約制で6,000円であった。しかし、今年はオンラインパンフレットを調べてみると10,000円とインフレが起きている上に南会津町宿泊者限定のプランとなっていた。みなみあいづ観光に電話で問い合わせるとパンフレット記載の通り宿泊しない人は対象でないということだった。宿泊しないでタクシーで行きたい場合どうしたらよいかと相談すると会津田島のタクシー会社3社を紹介された。 会津交通、祇園タクシー、田島タクシーのうち冒頭に紹介された会津交通に会津高原尾瀬口駅から田代山猿倉登山口までの小型タクシーの所要時間と概算料金を聞くと、1時間20分から1時間30分、料金は14,000円くらいとのことだった。 去年の予約タクシーの倍以上とあって二の足を踏む価格である。とはいえタクシーが高いから行くのやめたというのは社会人としてあまりに情けない。1回行ってみてヤブに阻まれるようならそれを県境縦走を諦める言い訳にしようと決めた。 10月12日(土) 田代山猿倉登山口から1600m標高点コルまで 10:20会津高原尾瀬口10:25=11:45田代山猿倉登山口11:50…12:30県境の峠12:40…13:00 1565m標高点…13:45 1663.5m三角点峰…14:40 1520mコル…15:37 1660m峰…16:00 1600m標高点コル18:00就寝 会津高原尾瀬口駅まで 会津高原尾瀬口駅までは荒海山と同じアプローチだ。4時台に最寄り駅の始電に乗り東武伊勢崎線へ向かう。普通列車を乗り継いで行くといつも下今市で特急リバティに追い抜かれるし、鬼怒川温泉駅でAIZUマウントエクスプレスへ約40分乗り換え待ちがある。快速はなくなるし、下今市から北のリバティ特急券不要区間は鬼怒川温泉から北に縮められるし、どうも貧乏性には使いづらい。 会津高原尾瀬口駅から田代山猿倉登山口まで 10:20会津高原尾瀬口駅に着く。予約した会津タクシーが待っていてくれた。トイレに寄ってから10:25乗車。タクシーの運転手さんにみなみあいづ観光のシャトルタクシーのことをぼやくと、今朝、会津アストリアホテルの宿泊客を田代山猿倉登山口まで乗せたそうだ。 少しでも安くする方法ないですかねと身も蓋もない質問をすると、湯ノ花までデマンドタクシーに乗って、そこからタクシー呼んだら安いかもしれない、ただ運転距離が変わらないのに乗車距離が短いので会社が断るかもしれないということだった。 ほか雑談、小学校中学校のスクールバスの運転手を兼ねていて4:30起きだから居酒屋向けの夜の迎車がつらいとか。 湯ノ花温泉を過ぎて最奥の水引集落を過ぎると新道沢沿いの砂利道となる。対向車に4台くらい遭い運転手さんが巧みに行き違いしていた。11時台という田代山の下山にしては早い時間なのでどういう客なんだろうと話す。この時間あんまり車いないんだけどなあと話しつつ、栃木側まで抜けられると思っている人が引き返してくるのかもしれないと運転手さんは仮説を立てていた。 田代山猿倉登山口にて 11:45、東京から半日を費やし、ようやく田代山猿倉登山口に到着した。13,570円を支払う。駐車場には車が20台くらい停まっているが、人気はない。 田代山の方向には沢が流れており水が汲めそうだ。家から8.5リットル背負ってきたのに。考えてみると2泊分の水を背負うのは2001年に知床沼から知床岬を目指したとき以来だ。そのときも1泊で岬まで抜けられたので水8リットルで2泊3日のやりくりするのはまったく初めてだ。 田代山猿倉登山口から県境の峠まで この先栃木県側通行止めの看板が付けられたバリケードの横からジグザグ道を登っていく。 動物注意の警戒標識の下に「県境まで2.5km」と書かれており、峠までの距離がわかるようになっている。 県境の峠にて 12:30県境の峠に着く。栃木側には片開きのゲートとガードレールがあり、通行止めと書かれた看板が2枚ひしゃげて立っている。 天気はくもり。3連休は晴れの予報。外的条件は十分揃っているのでこれでダメなら自分の問題であり、また来ても県境縦走は達成できないだろう。 広いところで休めるのはここが最後なので水を飲んだり、行動食のパンを食べたりして、準備運動をしておく。先月羅臼岳でひねった左足が痛まないようほどほどに曲げておく。 県境の峠から1565m標高点コルまで 12:40発。まずは林道切り通しの際の小道から登る。登り切ったら稜線に笹ヤブが線的に伸びている。福島側は灌木、栃木側は崖になって切れ落ちている。笹ヤブをたどろうとして歩いたら灌木を踏み抜き復帰に苦しむ。13:00、1565m標高点コル通過。 1565m標高点コルから1663.6m三角点峰まで 1565m標高点コルから約100mの登り。福島側が灌木少なく笹ヤブを漕いでいく。靴紐がよくほどけるので結び直す。13:45、1663.6m三角点峰通過。三角点は見つからない。 1663.6m三角点峰から1520mコルまで 1663.6m三角点峰の次の1630m峰から1620m峰まで福島側にシカ道がありそれをたどる。ときどき小さなヌタ場があり、動物が通っているのが分かる。1620mには1辺10mほどの正三角形くらいの沼地があった。 1620m峰から笹ヤブを漕いで下り、14:40、1520mコルに着く。 当初、このコルでの幕営を想定しており、コル西側は比較的笹も薄く、地形図の通り平たかった。ただまだ時間が早いので先に進むことにする。 1520mコルから1660m峰まで 1520mコルからは背丈ほどの笹ヤブになり苦しい。福島側に道を探しながら登るが、あまり続かない。灌木も多く苦戦する。15:37、1660m峰通過。 1660m峰から1600m標高点コル 1660m峰から少し下ると枯木山方面の視界が開ける。稜線上の栃木側に笹が一筋伸びている。残念ながらガスがかかっていて枯木山は見えず、1706m標高点峰までしか見えなかった。灌木まじりの薮を下っていくと1600m標高点コルに着いた。16:00というキリのいい時刻だしこの先幕営に適した平地が地形図上に見当たらないため、ここに幕営することにする。広くはなく、小さなヌタ場の隣に幕営する。 1600m標高点コルにて 米を炊き、レトルトの麻婆豆腐を蓋の上で温めて食べる。足りなかったのでパンも食べる。今回は軽量化のためお酒も削ったのでご飯を食べるとやることもない。 今日は休みなしで歩いたものの4時間だけだし、初日だからか思ったほど疲れていない。予定よりも距離を稼げた。残りの水も7リットル/8.5リットルとまだ十分にある。 今日の成果に満足し、早々と18時に就寝する。 10月13日(日) 1600m標高点コルから枯木山経由安ヶ森峠まで 1600m標高点コル6:09…6:48 1706m標高点峰…8:05枯木山南1730m峰8:12…8:35枯木山8:40…8:57枯木山南1730m峰9:05…9:28 1692m標高点峰…10:15 1620m峰10:35…11:26 1549m標高点峰…12:11 1190mコル12:30…12:56 1304m標高点峰…13:30 1398.8m三角点峰…14:32 1160mコル15:00…15:18 1294m標高点峰…15:42安ヶ森峠…17:17湯西川保育所前バス停手前 1600m標高点コルにて 夜寒いのが嫌なのでダウンジャケットやカッパまで着込んで寝たら暑くて起きた。カッパを脱いで傍に置いたが、ツェルトの内側が朝露でびしょ濡れになったのでダウンジャケットを脱ぐべきだったかもしれない。 ヌタ場の隣に幕営したからか夜シカの鳴き声がうるさかった。 寝床の足の方が低くてずり落ち何度か起きた。張った時はさほど高低差を感じなかったが、寝てみるとだいぶ下がっていた。 5:00起床。朝はラーメンを食べる。トイレに出たら鍋に入れた貴重な水をこぼしてしまった。出発時には水は約6リットルになった。5:30には明るくなるものの周囲はガスっている。 1600m標高点コルから1706m標高点峰まで 6:09に出発。笹が濡れているのでカッパズボンを履いて行動する。 ガスっていても1706m標高点峰までは登りなので稜線を間違うおそれはない。稜線の笹ヤブはときどき灌木で阻まれるので福島側に入る。 6:48、1706m標高点峰を通過。稜線は右に曲がり、シャクナゲのヤブを漕いだりしながら福島側を歩く。 1706m標高点峰先でふみぃさんたち3人パーティーとすれ違う と、向かい側から話し声がする。4月に荒海山に登ったとき、南会津町の放送が聞こえたから今回もそうかと思ったら鈴の音が聞こえる。すぐ下にこちらに向かって登ってくる人たちがいて驚く。 こんにちはと声をかけ、3人パーティーと会話する。白滝沢の尾根から1609m峰に登り、途中で一泊して田代山林道に向かっているとか。そのうちの1人は私のYAMAPの記録にもコメントをくれたことのあるふみぃさん(https://yamap.com/users/153575)であった。期せずしてこの先の踏み跡の有無やヤブの濃さの情報をもらうことができた。 こんなところで人に会うと思っていなかったので大変驚いた。あとで写真を撮ってもらえばよかったと少し後悔した。 1706m標高点峰から枯木山南1730m峰まで 福島側に獣道を探しながら8:05枯木山南1730m峰着。危うく枯木山南1730m峰を通り過ぎるところだったので標高差の割につらくなかった。ただ上に着ているシャツもカッパズボンの中のジャージもびしょ濡れだし、靴の中がチャプチャプ言いそうなくらいずぶ濡れだ。 枯木山を往復するためザックを下ろす。水を飲んだりして休む。枯木山南1730m峰は南北に長いので比較的見失いにくい方だが、念のためラジオをつけてザックの天葢に入れ、見つけやすいようにしておく。 枯木山往復 8:12枯木山南1730m峰発。北へ向かって歩き始めるとガスがだんだん晴れてきた。東側は視界がいいが、灌木のヤブがうるさいので西側を進む。 8:35枯木山着。西側を歩いていると行き過ぎたので戻るようにして灌木のヤブを漕ぐ。この辺が最高点かなと思うところをウロウロし頭を上げるとサクラの木に枯木山という看板がかけられていた。三角点は見当たらない。この看板がなければ辿り着いたかどうかも確信が持てない曖昧なピークだ。それでも今回の山行で唯一名前のついた山を登れてよかった。 上野さんの本に比較的開けた笹ヤブの中で国土地理院の標に手をかけた上野さんの1990年の写真が載っているが、今は灌木に囲まれ広くない。 福島側の踏み跡を探しながら戻り、8:57枯木山南1730m峰着。 枯木山南1730m峰から1692m標高点峰まで この先、1692m標高点峰付近はヤブが濃いと田中君からもらった資料やふみぃさんからの情報で分かっている。 9:05枯木山南1730m峰発。いきなり灌木のヤブの下り。登りだと大変そうだ。 鞍部に水溜りを見つけながら背丈ほどの笹ヤブを漕ぐ。9:28、1692m標高点峰着。ビビっていた割に比較的容易にたどり着けた。 上野さんの本によると枯木山南1730m峰から赤布が多いらしいが、全く見当たらなかった。 1692m標高点峰から1620m峰まで 1692m標高点峰から灌木混じりの視界の取れない笹ヤブを漕いで東へ進む。地形図を見ると稜線は丸く広がり県境は1630m付近で直角に北へ曲がっているが、左手を見ると斜面が落ちているようで枝尾根を下っている不安にかられる。YAMAPの画面を見ていても不安を拭いきれず北へ向かう。なお、YAMAP田代山・帝釈山の範囲からすでに外れているが、前日下見したときのキャッシュがiPhoneに残っていて地形図を見ることができた。 YAMAPの画面を見ながら北へウロウロしてようやく尾根らしくなってきた。しかし踏み跡もなくつらい。1620m峰への登りでようやく笹が低くなる。 1620m峰にて 10:15、1620m峰着。1692m標高点峰から道がなくて疲れたし、この先もヤブなので休みを取る。西側が低い笹ヤブで足を伸ばして休める。 笹も乾いて軍手も乾いてくる。カッパズボンを脱ぎ少しでも濡れたジャージを乾かす。10:35発。 1620m峰から1549m標高点峰まで 密な灌木の急な下りで滑り落ちる。すぐ下の木に腹が引っかかって止まった。福島側にわずかに獣道があったが長くは続かない。11:26、1549m標高点峰着。 1549m標高点峰から1190mコルまで 1549m標高点峰から下り始めると大岩があり、福島側から巻く。急な土の斜面で笹を引っ張りながら下る。大岩からは笹が腰高くらいで踏み跡もあったりして歩きやすい。標高1370m付近で栃木側の枝尾根に入りそうになるがYAMAPの画面を見て復帰する。 1315m付近にはテントが張れそうな木のない笹の小広場があった。1280m峰の手前は平べったくなっており、15m×5mくらいの沼がある。1280m峰からは尾根がはっきりせず南寄りを歩く。下るに従い正面の山が高くなってきて登り返すことを考えると気が重い。 1190mコルにて 12:11、1190mコル着。木が少なく南側から日差しが強く暖かい。2枚着ているシャツのうち1枚を脱ぐ。栃木側の白滝沢の枝沢は急なヤブで登り下りは困難そう、福島側の鱒沢川黒沢はなだらかな樹林帯で膝くらいの高さの笹ヤブである。 靴を脱いで干そうとするが全然乾かない。カッパズボンはだいぶ乾いてきた。 出発時に丸いプラスチックが埋まっているのを見つけ引っ張り出してみたらナショナルのヘッドランプであった。昔歩いていた人が落としたのだろう。久しぶりに人工物を見つけて嬉しくなる。ここまで赤布もピンクテープも見ていない。ナショナルのヘッドランプは木の根元の目立つところに置いておいた。12:30発。 1190mコルから1398.8m三角点峰まで 1190mコルからは福島側に道があった。12:44コルから登り切った1250m峰着。頭がちぎれた丸いプラスチック杭があった。ヤブも薄くスイスイ進む。 12:56、1304m標高点峰はシャクナゲのヤブに囲まれていたので福島側から巻く。 1304m標高点峰からは急な登り。踏み跡はないが笹が薄いので直登できる。 福島側を歩いていると1398.8m三角点峰を通り過ぎそうになる。13:30戻るようにしてシャクナゲのヤブを漕ぎ、1398.8m三角点峰に着く。ここもプラ杭だけで三角点は見つからなかった。 1398.8m三角点峰から1160mコルまで ここまで来れば今日の夕暮れまでに安ヶ森峠まで抜けられるのは確実だ。思ったよりも順調に進んでおり、気分も上々である。休まず安ヶ森峠を目指す。 しかし、1398.8m三角点峰から1160mコルまではシャクナゲのヤブが阻んできた。まず1398.8m三角点峰付近は尾根がいくつか分かれている上、木が多くて視界が効かない。YAMAPとにらめっこしながら行く先を探す。 その後もシャクナゲまたは灌木のヤブが続く。1240mから1220mまではずっとシャクナゲ。ときどき左右を見るが福島側はガケ、栃木側はシャクナゲのヤブが広がり避けられない。 1160mコルにて 14:32、1160mコル着。ようやくヤブを抜けて休む。コル付近ではブルーシートや林業に使ったと思われるワイヤーが見られた。上野さんの本にある作業小屋跡だったのかもしれない。 あわよくば湯西川保育所前バス停の終バスに間に合うのではないかと思い、持参したメモを取り出す。17:54なら間に合うかもしれない。山中で1泊すると明日は帰京に1日費やすことになるので、なんとか今日中に帰りたい。 飲み水の制約も不要になり、ガブガブ飲むと1リットルくらい飲めた。15:00に出発する。 1160mコルから安ヶ森峠まで あとは1294m標高点峰を越えるだけ。1190mコルは広く幕営もできそう。15:18、1294m標高点峰を過ぎる。その先ちょくちょくシャクナゲのやぶが現れるがもう少しでゴールという高揚感で蹴飛ばすように突破する。15:42安ヶ森峠着。 安ヶ森峠から湯西川保育所前バス停手前まで あとは残り2時間10分でバス停まで急ぐだけ。荒海山から安ヶ森峠まで縦走したときも歩いたが、どのくらいかかったか覚えていない。間に合うかどうかわからないので急ぎ足で林道安ヶ森線を下る。 1時間ほどで林道通行止めのバリケードに出る。地図を見て残り1時間でバス停まで出られそうで安心して歩く。 湯西川保育所前バス停まであと600mほどのところで背後から来た車に呼び止められた。 運転手席の窓が開き「ふみぃです」と言われてまたびっくりした。田代山林道を回って三河沢ダムに下山したふみぃさんが他のメンバーの車回収に回っていたそうだ。車に乗せてくれるというのでお言葉に甘えることにした。17:17乗車。 湯西川保育所前バス停手前から下今市駅まで ふみぃさんの車に乗せてもらい県境に関する雑談をする。昨晩泊まった幕営地は事前に沢登りで確認していた平地だとか、私が休憩した1190mコルの北に地形図では黒沢支流の青線が引かれているが5分ほど下ってみても水は見当たらなかったとか。踏査による山域研究が充実していて、地形図を読む程度の私よりずっと詳しい。ふみぃさんがすでに登った那須〜男鹿岳について教えてもらうが地名が分からなかった。たぶん他では得られない貴重な情報だったと思うが少々残念である。 ふみぃさんの好意で下今市駅で降ろしてもらった。改めて地図で調べてみると40km超の長い距離であった。 下今市駅からは15分ほど待ちで18:23発普通南栗橋行きに乗車できた。あとは武蔵野線を乗り継ぎ自宅に帰った。 おわりに 晴天の日を選び、万全の状態で臨むことで枯木山の縦走を完遂することができた。これで枯木山を踏めなかったら県境縦走もやめようかと思っていたが、2泊3日の予定のところ1泊2日で抜けられたのは想定以上の成果だった。YAMAPでの現在地確認を頻繁に行ったこともあり、迷うこともなかった。 ヤブがきつかったところ: 1663.6m三角点峰付近、1520mコルから1660m峰まで、1692m標高点峰から1549m標高点峰まで、1398.8m三角点峰から1160mコルまで 水場: 入山口の田代山猿倉登山口の沢、下山口の林道安ヶ森線1010m付近の沢。稜線上に沼地はあるが飲めるほど澄んだ水はない。私は8.5リットル背負っていき、3.5リットルほど余ったので約5リットル使用した計算になる。 幕営適地: 私は1600m標高点コルに幕営したが斜めだったのでおすすめしない。私はツェルトで比較的場所を選ばず幕営できたので、幕営適地をあまり気にしていなかった。 最後に県境の踏み跡等の情報を教えてくださっただけでなく、車にも乗せていただいたふみぃさん(https://yamap.com/users/153575)に感謝の意を表します。
