大嵐山・湯ノ倉山 渓谷林とブナ林を満喫
大嵐山・湯ノ倉山
(福島)
2025年10月12日(日)
日帰り
OHさんが東北ブナ紀行で福島のブナ50にリストアップしていた大嵐山が気になっていました。急登の山でもありますが、遅れると山が逃げてしまうので晴天予報の3連休の中日を選んで久しぶりの南会津に向かいました。
細道の滝林道の終点にある、駐車スペースに車を留め、登山開始。はじめはスギ植林地の林道が続きます。歩き始めて間もなく、イタヤカエデのアガリコ。思わぬ出会いに驚きましたが、鳥屋山麓にもイタヤカエデのアガリコがありました。会津では普通のことなのかもしれません。
植林地をしばらく進むと今度はカツラの見事な株立老木が連続して現れました。全く予想していませんでしたのでこれには大興奮。しかし、まだほんの序奏でした。
登山道は滝沢に沿って整備されています。湯ノ倉山コースとの分岐で右岸に渡り、ケヤマハンノキ林をしばらく進むと一帯は広い渓谷にサワグルミ林が広がります。登山道は右岸から左岸に変わりますが、点々と見事なカツラの株立老木が点在します。予期せぬ展開にすっかり時間も忘れ、木々の観察に時間をかけます。
この渓谷林にはほかにも、トチノキ、イタヤカエデ、ハリギリなどの渓谷林の代表的な樹木にオヒョウ、ミズメが頻繁に現れ、勾配は緩やかなのに距離が稼げません。観察に夢中になるあまり、登山道を2度も見失うことに。早く気づいて事なきを得ました。
沢沿いの登山道から中腹の登山道に出ると、一帯は若いブナ林、幹が林立する姿が気持ちいい。湯ノ倉山コースとの分岐からは尾根まで本格的な急登。足と肺に相談しながらゆっくり登ります。ブナ林にクロベが混じり、高度が上がるにつれて、林相も変わるのが分かります。
ヤマグルマのコロニーが現れると尾根に出ます。尾根はクロベ、ヤマグルマ、アズマシャクナゲが混生するブナ林。岩稜の尾根道を辿って無事に山頂に飛び出しました。
山頂からは青空の中、山々の展望が広がります。昼食後、山頂広場のツツジ類の紅葉と果実を観察し、ダケカンバの奥まで小径を辿り、最後の展望を楽しんで下山。
ここまでで十分満足しましたが、湯ノ倉山コースの帰路は癒しのブナ林歩き。キタゴヨウマツやオノオレカンバ、シナノキ、ミズナラなどの古木も混じり、分岐まで楽しい下りとなりました。
スギ植林地のカツラの古木辺りでは、カラメルの香りが漂っていました。