武尊山・鹿俣山・尼ヶ禿山(群馬)
2026.06.14 (日)日帰り
鹿俣山は以前から行きたかった所。
前回は20年以上前。
関東のハイキングコースみたいな本を参考にして登った事は登ったのだが、どんなんだったか全く覚えてない。
記憶に残ってないのが何とも言えない感じでいつか行こうと思いつつ後回し。
今年こそはいこうかと。
そんな先々週、朝から車で行こうとして高崎を南回りに遠回りして向かっていた時。
道を間違え慌ててUターンしようとして縁石に思いっきり接触。
ホイールは割れて軸も曲がり、JAF呼んでの帰宅。
修理見積もりは46万円。
散々である。
保険でレンタカー借りたけど、慣れない車で遠出なんかできゃしない。
直すも買うも何ヶ月かかるやら。
だが諦める訳にはいかない。
昨年購入した250ccのバイク、これに縦走用の宿泊装備を積んで行こうと。
もうね、20年くらい、1000回くらいバイクにテント野宿で山から山へとやってたのよ。
もう山やる前からバイクテント。
ただそれももう10年前の話。
不安しかない。
土曜日の朝から50Lリュックに25年くらい使ってるテント、寝袋、サーマレストのマット、一応ガスと鍋、着替えと日用品を詰め込む。
そうそう、昔は毎週だったからもう詰めっぱなしだったなぁ。
荷締めベルトでバイクに固定。
10年前のロールマットは腐りかけていた。
さてと出発。
10年前は750cc、更に10年前は400ccのバイクだったが今回は250cc。
荷物はそんなに重くないので問題ないが、重量バランスが悪く苦労する。
ダラダラと先々週同様に高崎市を南回りに遠回りしてからの北上して昼過ぎには沼田市。
スーパーで買い出しして、一応熊スプレー購入。
みなかみ町で温泉に浸って日が暮れる前にたんばらスキーパークの登山口に到着。
丁度いい事に東屋があるのですぐに造設。
ロールマット転がしてテント広げて張り上げて中にサーマレスト広げて。
1000回くらい繰り返した体が覚えている。
25年物のテントもサーマレストも無事だ。
着替えや日用品、水と食料を入れて完了。
あとは入口に熊スプレー置く。
日が暮れて日本酒と焼酎を飲んで、東屋の回りに尿を撒いて結界。
まぁ、いつもの事なんだけど、こういう奥地の駐車場、車が来たと思ったらテントの明かりを見て去って行くのを3台ほど。
もう寝るから気にせずやったらいいのに。
9時過ぎに就寝。
これがまた寒かった。
まだ暗い4時過ぎに寒さで目が覚め、念のため持ってきた薄手のダウンをかけて無理にでも寝ようとしたが寒くて震えて寝られない。
こうなるともうダメだ。
起きるしかない。
5時過ぎに起きてモタモタと片付ける。
本来なら造設より撤収の手際が大事なのだが、今はもうそんなのはどうでもいい。
更に失敗したのが弁当だ。
何を考えてたのか温玉の乗ったダッカルビ丼を朝食に用意してしまい、汁気がテント内に垂れてたし最も問題なのは空容器の臭気に動物が釣られる危険。
昔だったらこんなヘマしないのだが。
ビニール袋に包んだ空容器はバイクのリュックの上にゴム網に固定する。
リュックの中に入れると最悪リュックを破られる恐れがあるのよ。
「ハァァーッ!」
隣のスキー場からデカイくしゃみが聞こえたので係員か誰か来たようだ。
撤収も終わり明るくなった6時に出発する。
他に車は無い。
車止めを過ぎてすぐに登山口。
道を進み左上へ階段の分岐点を見送り、東側ルートへと樹林帯を進む。
若干薄曇りだが新緑は鮮やか。
緩い坂道をサクサク進むとコンクリートの構造物っぽい所に沢があり、クリンソウが咲いている。
中禅寺湖以外で見たのは初めてだ。
樹林帯の緩い坂道をダラダラと。
最近は慣れるためにバイクばかりだったので山の方はペースに注意しないとな。
温まったところでダウン脱いで、またしばらくしたらフリースを脱ぐ。
風もあるし暑くも寒くもない。
やがてスキー場のリフトに出合う。
リフト下は通行禁止だがトンネルを抜けてゲレンデを横断、その先にもゲレンデのような坂。
電気柵がありフックを外して通り横断。
ラベンダー畑なのかな。
また電気柵を抜けて登山道へ。
やや薄暗い樹林帯のゆるやかな坂が続き、刈払われた跡から伸びかけた笹をスポスポ抜きながらダラダラと進む。
途中で今年初のギンリョウソウ。
気づかずスルーしてしまうとこだった。
周囲一面のハルゼミのガヤガヤ合唱。
良い、初夏の緑深い山は良い。
次第に傾斜が増したところで稜線の分岐点。
尾根道をゆるく登降、霞む榛名山が見えつつ開けた山頂に到着。
リュック下ろして汗ばんだ背中を弱い日に当て乾燥させつつ一休みする。
表示には三角点があるが見当たらない。
武尊山への縦走路も見当たらない。
ただここでようやく赤城山が見えた。
さてと下ろう。
分岐点へと戻りそのまま直進して別コースへ。
こちらの方がやや急だろうか、あまり代わり映えしないブナや何かの樹林帯。
サクサク下ると広いスキー場コースへ出る。
踏み跡を辿りまた樹林帯を下る。
ここで続々と登ってくる人々。
ほぼみんな中高年。
更に下ってると10人以上の団体。
自然観察の集団のようだ。
それが登山口近くにもいる。
最初の分岐点に到着し、登山口からは駐車場とは反対の湿原の方へと行ってみる。
舗装路を歩き水場を過ぎて管理棟のような建屋の前にはこちらも中高年の団体が固まっている。
尾瀬のような立派な木道が2本伸びており、草ボーボーの湿原を行ってみる。
池塘っぽいのも無く平地に草ボーボー。
奥には黄緑色のノウルシが群生しており、樹林帯の分岐点から湿原の反対側へ。
ちょっとイマイチだなと思ってたらアヤメの群生地が見事だった。
コバイケイソウとワタスゲも咲いており、規模は小さいが一応ここで見れたのは良かったな。
うーん、尾瀬、行きたいな。
などと考えながら駐車場へと戻ると、なんとまぁ見事に満車になっていた。
今朝は0だったのに車びっしりで路駐も10台以上は繋がっている。
こんな人数一体どこへ?
東屋へ戻り一休み。
そう言えば夜は寒い訳だ、ここで標高1000mもあるし。
鹿俣山もずっとゆるい道だったが高低差も500くらいしかない。
これだけ人もゾロゾロいるせいか、あまり熊っぽい感じの所も無かった。
超絶久々のバイクテント野宿に先月以来のまともな山ではまさに絶好な所だったのだ。
帰りはすぐ近くの迦葉山の途中にある天狗面のこぐれやさんに立ち寄り看板犬をモミモミに揉み倒して市内のラーメンショップでねぎ味噌チャーシューで締めて赤城高原から帰りました。
全く記憶に残ってなかった鹿俣山だったが、10年ぶりのバイク旅の再開とそれに絶妙にマッチした舞台として深く記憶に残る山旅でした。