08:35
9.8 km
1349 m
横川 - 軽井沢 中央突破 (白首岩・山急山・五輪岩・中尾山・矢ヶ崎山)
山急山 (群馬)
2023.01.07(土) 日帰り
パーティ : 単独 装備 : 日帰り装備 + ヘルメット, ロープ等 天候 : 快晴 信越本線の下り初電で横川駅へ 高崎駅では上越線方面にスキー客と思われる人がたくさんいた。 Suicaの残高が足りなかったのだが、横川駅はチャージ機が(恐らく)なく、窓口も空いていなかったので、とりあえず改札を出てしまい山を越えた先の軽井沢で清算することに。 高速道路と交わる手前のところで、橋が壊れていて通れないとの看板があった。高速道路に沿って走る道にある橋のことだと思われるが、そちらは通らず高速道路の下を突っ切って回避した。 尾根に乗るまでの急登には、恐らく林業の方が使うであろう踏み跡あり。 急登を終えると、地面は固く一見非常に歩きやすい尾根に見えるが、進むとすぐに尾根上に巨大な岩が出現して横巻きを余儀なくされる。地図上では余裕で進めそうに見える尾根なのだが、この後も送電塔まで尾根の真上には岩だらけで、全然尾根上を歩けやしないのである。しかも、巻く際にはトラバース気味になるわけだが、足元の土はどちらかというと砂で、ずるずると滑るのだ。たまに岩を掴みたいと思っても、ちょっと握るとポロポロと砂になってしまう、そういう地質なのである。 最初の方は左巻き、尾根の方向が西に変わるあたりからは右巻きに踏み跡が付いていた。 送電塔から先も踏み跡がついていて進路に迷うことは少ないであろう。 山急山の北東尾根に乗るところは1箇所ロープがあるものの、使わなくてもなんとかなる。北東尾根に乗ったところは細くてなかなか怖い。 その後は尾根左側の崖に刻まれた回廊を進んで登山道への合流を目指す。落ちたら一発アウトの危険箇所ではあるもののロープ等は必要ないと判断したが、こちらに行く際は各々慎重に判断していただきたい。 登山道合流直前には、回廊の続きで幅が最小で20 cmくらいかつ匍匐前進しないとザックが引っ掛かるような高さの道(斜面上側)と、幅高さは広いが急傾斜のトラバースが必要な斜面下側の2択があった。 通ったのは斜面上側のルートだが、なかなか危険が伴うのでこれも各々現地での判断されたい。 参考 : https://www.youtube.com/watch?v=wPaCKbMTMZk 登山道に合流してからは五輪岩に寄り道した後山急山山頂に行く。山頂には岩があるのだが、怖くて登れなかった。(岩の下のところで十分高度感があるのだ) 山頂からいくらか下った後、中尾山方面へ再び登山道を逸脱する。ここで、適当に下っていたら岩の上に出てきて、それを無理に降りてしまった。 手か足が滑る、あるいは持っている岩の一部がボロっと取れたら3 m墜落 + 5 m滑落みたいな場所なので、ここは引き返すべきだったと真に反省している。結局降りたら横に正解の尾根があったのでトラバースした。GPS記録が西にぴょこんと出ているところである。 ここから先の尾根は基本的に平和である。例のずり落ちやすい砂は変わらないのでたまに歩きづらいのだが、少なくとも尾根の真上にどーんと岩が出てくるということはない。 943 pから南西への下りはルートファインディングに失敗して右往左往した。正解尾根より西側に地図にはほとんどでていない尾根があり、最初そちらに進んでしまった。尾根が途中で谷に呑まれて消失していたので慌てて登り返したのだが。 この辺りの下りは砂滑り台状態で大変だった。 ここから中尾山までの道で足がつりかけ、ペースが落ちた。中尾山の山頂標はなんとももの悲しいものである。矢ヶ崎峠に近づくにつれ薄い雪が出てきた。 矢ヶ崎峠でスマホを入れていた袋(チョークバッグのようなもの)がザックから脱落していることに気が付き、これを探している間に日が暮れてしまう。 結局見つからなかったのでヘッドライトを付けて矢ヶ崎山へと向かうことに。(スマホは後日回収することができ、脱落の原因は袋側のバンドの破断だったことが判明した) 太陽光なしGPSなしでの地図読みは緊張感のあるものだ。なお、この地理院地図での歩道は登山道としては不明瞭で、雪の上にも動物の足跡しかないような状態だったので地図とコンパスに大感謝である。矢ヶ崎峠から矢ヶ崎山(の少し手前)までは75分程度を要した。 矢ヶ崎山やや手前の地点からスキー場にお邪魔してゲレンデの端っこを駆け下って下山。長野新幹線で帰路についた。 下山遅れの反省点は主に以下のとおりである。 先行記録が少ないので余裕のある計画(1泊にするなど)をたてるべきだった 山急山に着いた時点で時間切れと判断して登山道で下山するべきだった スマホの袋のバンドを信用し過ぎた バックアップでGPSの使える機器を持っていかなかった その他にもルート取りなどで学びと反省点の多い山行であった。