波高島からの「笊ヶ岳」(ランカン尾根)
笊ヶ岳・布引山・生木割山
(山梨, 静岡)
2024.05.10(金)
日帰り
■ ルート
波高島駅 → 大島バス停 → 雨畑ヴィラ → 大金山 → 小笊ヶ岳 → 笊ヶ岳 → 布引山(千挺木山) → 桧横手山 → 老平登山口 → 雨畑ヴィラ → 大島バス停※
※大島バス停までのつもりが雨畑大島線の途中まで
▼ アクセス
往路:JR身延線 波高島駅
※甲府駅乗継時間3分のところ7分遅れで到着。静岡駅行き最終だったのもあってか身延線も出発を遅らせて接続
※身延線の特急列車が鹿さんと衝突で上下線ともに遅れ発生。最終的に10分遅れで波高島駅に到着。
復路:JR身延線 下部温泉駅
※雨畑大島線を歩いていたら声をかけられて車で下部温泉駅まで送っていただくことに。ちなみに行きも波高島駅を出たところと南アルプス街道で声をかけられる。
<山梨百名山>
90 笊ヶ岳(南アルプス山系)標高 2,629m
■ 概要・メモ📝
去年の1月に山梨百名山を登ってみようと思ったのがきっかけに始まりGW明けの笊ヶ岳をずーっと狙っていたので、天気予報を見てトライすることにする。先週の蝶ヶ岳はこのための前段を兼ねた体慣らし。
<標高の比較>
▫ 蝶ヶ岳 2,677m
<四天王の標高>
▫ 笊ヶ岳 2,629m
▫ 笹山 2,718m
▫ 鋸岳 2,685m
▫ 鶏冠山 2,115m
笊ヶ岳を登るルートはたくさんあるけれど、大半は難易度が上がる正規ルートではないので、正規ルートではないけれど、バリエーションと言うほどでもないランカン尾根から登ってみる。ランカン尾根は一般道だったところが荒れた感じながらピンテは比較的あるので、タフだけれどどちらかというとわかりやすいほうだとも思う。夜歩いたせいもあるだろうけれど、ルート上、藪が一番わかりにくい。登りで使う人が圧倒的に多く、下りで使えなくはなさそうだけれど、一度道を覚えてからのほうがよさそうな印象。
YAMAP、ヤマレコとも 12月までは投稿があり、冬も登っている人はいるようだけれど、4月までパタリと投稿が止まる。4月に入るとポツポツ。GWで投稿が増えていく。
家を出るときにザックとカメラの重さを見たら16.4kg。えっ!?、日帰りの笊ヶ岳なのにこの重さ?と思い躊躇するもそのまま出発。やはりちょっと重すぎて登りの馬力が足りず、ペースゆっくり(ゆっくりでいいのであれば問題ないのだけれど。。)。もっと早く下山してのんびりのつもりがまたしても甲府乗り継ぎの終電に。。
▫ ピッケル 525 g → ガリーハンマー 280 g
▫ アイゼン 1,060 g → チェーンスパイク 542 g
▫ ツェルト 340g(ペグ含まない)
は調整するも使わなかったので、1,162kgは重し
▫ 標準レンズ 24-240mm 750 g → 24-105mm 395 g
▫ 望遠レンズ 100-400mm 635 g 追加
標準レンズは小さくし、天気良さそうだったので望遠レンズを追加。
望遠レンズは笊ヶ岳山頂でしか使っていないので同じくほぼ重し。
▫ 水合計 3.5L
水はギリギリ。2L凍らしたら山行の最後まで融け切らず。
▼ 波高島駅~雨畑・老平
▫老平を1時過ぎに出るのに合わせて逆算し、一番近い電車の駅になる波高島駅をスタート
▫ざる蕎麦を買って持ってきたのに箸を忘れたことに気付き、道なり途中にあるコンビニに寄って調達。
▫南アルプス街道を歩いていると鹿の鳴き声がところどころで聞こえてくる。飛び出してきても不思議ではない距離感。車のほうが怖いかも。あと猫サイズぐらいの小動物が道路を渡ったり。
▫暗がりの夜道を歩いているもんだから不審に思ったのか乗って行く?と声を掛けられる。
▫雨畑大島線に入ると真っ暗ながら河川工事は夜も工事はしているようで車両の音が聞こえてくる。
▫雨畑ヴィラの前で身支度を整えながら、ひと休憩でいざ登山口へ出発。
▼ 老平~大金山
▫硯の里キャンプ場横を抜けて登山に入っていく。藪が出てくるまでは一般の登山道そのもの。
▫藪に入ると道にはなっているのでかき分けながら進みつつ、横たわる倒木を越えたり迂回したり。
▫倒木が広がるエリアはトレースがないので、行きやすいところから突き進む。
▫藪で分かりにくいところは中盤から後半あたりの印象。そして藪だと写真が撮りにくい。。先週も藪の中を突っ込んで行ったけれど、どこに出るかいまいちわからない道よりかははるかに気が楽。
▫分岐で大金山へ。藪を抜けたと思ったら、また藪っぽくなるもかき分けるほどではない道を下る。
▫鞍部に下りると林道だったような道になり、なだらかな道を進んで大金山に着く。地図でピークポイントを示した黒い点の辺りに赤いテープが巻かれた木がある。
▼ 大金山~ランカン尾根~小笊ヶ岳
▫大金山から分岐に戻り標高を上げていく。この先、道はわりとはっきりしているところが多い。倒木はそれなりにある。
▫1,948mのピーク地点前にある岩のギャップは左から入ったすぐのところに取り付きがあり登っていく。
▫2,125mのピーク地点はテントが張れるぐらい平らなスペースが広がる。
▫崖横を登っていくところは展望が一部あり、青笹山、山伏、八紘嶺がよく見える。
▫標高2,300mぐらいから雪を見かけるようになる。小笊ヶ岳に近づくと山道にも雪が少しあるもアイゼンを必要とするほどではなく、そのまま進める。北岳や鳳凰三山も見えるところが出てくる。
▫GWの後なので人は減るもののランカン尾根を登る人は自分以外にもあり。
▫小笊ヶ岳を登り切ったところで振り返ると富士山が真正面に。小笊ヶ岳の山頂標識のあたりはシャクナゲが多い。
▼ 小笊ヶ岳~笊ヶ岳~布引山~老平
▫小笊ヶ岳から下る道、まだ雪が少し残る。鞍部まで下りたら登り返し。
▫笊ヶ岳の山頂でお決まりのざる蕎麦を取り出し、天気もいい分、ゆっくり休憩。山頂の展望を満喫して下山開始。
▫一度下り、布引山を登り返していく。小笊・笊ヶ岳・布引と3座アップダウンがある感じ。
▫布引山から下り始めると崖横をしばらく通るので展望が開けていて、上河内、聖がよく見える。
▫あとは桧横手山を抜けて樹林帯をずーっと下りていく感じ。ランカン尾根ほどではなくてもところどころ倒木を越えていく。
▫残留物を見かける標高1,400mぐらいになってくると道も歩きやすくなり、ザックが重くてもペースは上げやすくなる。
▫標高900m付近の渡渉は足を冷やすついでに靴を脱いで渡ると決めていたので裸足で渡渉。沢の水は冷たくて気持ちいい。釣り客をちらほら見かける。
▫あとは沢沿いの道をひたすら歩き老平登山口に出る。
▫雨畑ヴィラで水を調達して、ひと休憩。時間を見ながら大島バス停まで行ってタクシーを呼べば間に合いそうと判断して雨畑大島線を歩き始める。
▫歩いていると声をかけられて、甲府での乗継ができる終電に乗るにはそんなに余裕がなかったのもあり、お言葉に甘えて駅まで車で送っていただくことになる。感謝です。おかげさまで余裕をもって電車に乗ることができ、帰宅の途につく。
■ 天気
天気は先週の山行に続き快晴で、樹林帯が長いのが惜しいぐらい。
▼ 気象庁データ
観測地点:南部(5/11)
最高気温 24.7℃
最低気温 11.9℃
■ お水
▫ポカリスエット 1L
▫お水 2L
▫ボディメンテ 0.5L
合計 3.5L消費
▫雨畑ヴィラの自販機で500mL追加
★ MEMO📝
▫ ヴィラ雨畑
https://villa-amehata.info/
▫ 日帰り温泉プラン
https://villa-amehata.info/plan/daybaden/
【営業時間】11:00 ~ 19:00
【定休日】木曜日
▫ 南アルプスプラザ 早川舎
https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/spot/meal/south-alps-plaza.html