鳥海山・岩木山・巌鬼山
岩木山(岩鬼山)・鳥海山・鍋森山
(青森)
2021.01.13(水)
日帰り
県内では6年振りの大雪に見舞わられ、除排雪による死者も数名報じられました。今日は、平地の最低気温−1℃まで上がり、ようやく新年の山歩きです☃
※久々の長文失礼します。
参考になるか分かりませんが、詳細に書きたいと思います。
※前日23:50 登山届を八幡町の弘前警察署に提出していますが、有効性は低いです⚠岩木山一帯も白神岳のような連携の整った記帳書が必要です。(岩木山神社の境内奥にある登山届ポストは、秋以降〜春まで機能していません)
🏕今回は山頂を目標としていたので、少し高いスタート地点の岩木山百沢スキー場より出発です。先日の白神岳同様、仮眠無しで登山開始しました。トレース無し(667.5m地点まで薄っすら有り)のため、GPSで軌道を修整しがら、、ゆっくりラッセルをしましたが、湿った雪の影響で体力を消耗し汗をかいてしまい、姥石を過ぎた地点で低体温症を避けるためインナーを着換え、アウターを追加し、またゆっくりラッセルをします。森林限界を過ぎた辺りから15m程度の強風を受けるようになり風下側に軌道を修整します。焼き止まり避難小屋の前で、テントを広げ、朝ご飯にしようと思いましたが、雪庇の段差がキツく(鳥海山方面から山頂を踏む計画でした)一度下りたら戻れないので、朝食を諦めました。また、電波があったので、天気予報を確認したところ、9時以降から天候が崩れる予報は変わらないので、停滞を避けました。
冬山ならではですが、夏場は通れない小屋〜鳥海山へ向けて直登を開始します。風の影響が強いためか、ラッセル箇所と全く沈まない雪面の入り混じりを500m弱高度を上げます。直登の際、嶽温泉側に寄り過ぎると斜度がキツく滑落する恐れがあるため注意です。鳥海山南側残り250mより斜度がキツくスノーシューを突き刺し雪面を崩さないように極力大股で直登します。間もなく強風のエリアのためか、雪が積もらない?低木類や笹のエリアがあり、スノーシューでも踏み抜き連発でなかなか前に進まないです。
直登を終え、鳥海山の南側にある標識付近では、深浦、鰺ヶ沢沖より吹き上げる風だろうか、立ち去れと言わんばかりの強風25m以上を受け、前傾姿勢で試みましたが風雪で顔面が痛く、撤退を腹に決めます。ですが、リフト乗り場の小屋が近い事を考え、寄り過ぎない程度で風下側を少し歩くと間もなく、到着します。
リフト乗り場〜岩木山山頂までは、体感としては風速15〜20m程度のため走行可能でした。ゆっくりして居られないので、足早に山頂を目指します。アイゼンに履き替えるか悩みましたが、強風のエリアのためか、またも踏み抜き箇所が多数あり、スノーシューを結局最後まで履き通しました。
今回のルートで、唯一避難出来る屋根付きの場所は、岩木山山頂エリアの奥宮しかありませんでした。ただ今後は積雪で埋まると思いますので、岩陰や山頂小屋の裏(大館方面側)に雪洞を掘ることでしか難を防ぐことは難しいと思います。風速30m近い状況下でテントを設営した経験はありませんが、停滞する計画であれば、今の時期であれば、掘ったほうが早く避難出来ると思います。
山頂エリアからは弥生憩いの広場方面へ下山します。
悔しくもスノーシューでスキーらしく遊んで下山していた途中、安物スノーシューが故障しました。下山のラッセル歩行が難しいため、ツェルト用に持参したアクセサリーロープで応急処置をし、難を防ぐことが出来ました。こちらのルートは百沢方面より積雪が多い印象でした。登りのラッセルはキツそうです。また、複数ある尾根を選んで下ることになるのでピンクテープが確認できる樹林帯に入るまで、視界不慮の時は注意が必要です。
一泊分の衣食住セットは使うことなく、下山後の荷物は弥生憩いの広場販売所へ置き、ジョグで車を回収しに行きました。
今回一番キツかったのは、最後の岩木山神社の境内を過ぎて左手登山口から百沢スキー場までです。想定していましたが、つぼ足ラッセル(膝下ふくらはぎくらい)を強いられ、スノーシューの有り難みを改め痛感しました。
以上です。
・消費水分量
約1㍑(0.5㍑スポーツ飲料と、象印さんのポットに入れたhot珈琲0.5㍑)