広見山・半四郎山・向半四郎山
恐羅漢山
(広島, 島根)
2023.06.25(日)
日帰り
益田市20名山が残り半分の10座となりましたが調べてみると広見山、半四郎山、向半四郎山を縦走できる最もポピュラーな裏匹見峡から登るルートが、落石のため国道488号線が通行止めで登山口まで車で行けません。実は先週、匹見峡レストパークから車で少し進んでみたのですがすぐに通行止めとなっており登山口まではかなり歩かないとならない事を確認しました。ほかにルートはあるのか調べていると表匹見峡亀井谷から行かれてる方と旧羅漢山から行かれてる方がおられました。距離的には表匹見峡からが良さそうと考えているとaluminumさん(以下、アルミさん)から益田市20名山完登を目指しているか尋ねられ、広見山の通常のルートが使えそうにない事、表匹見峡からのアクセスを考えている事を伝えると同行させて欲しいとおっしゃられたので、私としても熊の目撃の多い所で少しばかり不安があり是非という事でご一緒させていただきました。アルミさん、実はこのコースを同じ出発点でジョシノキビレまでは行かれた事があるそうでなんとも心強かったです。
ルートはまず林道を進み、天杉山亀井谷登山口の標識の所で右に入ります。暫くは川沿いを登っていきますが渡渉が何ヵ所かあり、また、沢のガレ歩きばかりかと思いきや沢と平行して道があって比較的歩きやすいルートでした。台所原とジョシノキビレの分岐点がありジョシノキビレを目指します。ジョシノキビレへのルートは比較的明瞭で歩きやすい道でした。アルミさんは以前、ジョシノキビレから旧羅漢山へ行かれたそうでその道も歩きやすい道だったという事でした。問題はここからです。広見山へ向かう道があるのかしばらく探しましたが明瞭な道はありません。仕方なく笹藪を踏み跡かどうか微妙な所を進んでみました。するとすぐに藪はなくなりますが道はなく、軌跡をたどってはみますがしばらくはどこを進んで良いのか分かりにくい所を下っていきます。時々目印があったのでルートは合っている様でした。鞍部まで降りると沢があり目印が多くなり明瞭な道が現れます。あとは広見山まで楽勝かと思っているととんでもない。広見山まであと約200mという所で道は消え、正に進めない笹藪が待っていました。目印が時々現れるのですがそれでもどこを歩けば良いのか分からないほどの濃い籔でした。かなりの悪戦苦闘の末、なんとか広見山頂上にたどり着きました。広見山頂上から帰りのルートを探すと目印があったので帰りはその目印をたどってみましたがやはり籔はかなり濃く、ただしゃがんで足元を見るとほかと比べて笹が少し少なめではありました。少しでも逸れると進みにくくなるので腰を落としてできるだけ笹の少ない所を歩くと帰りは行きよりはマシでした。ただかなりキツい事は間違いないです。
広見山頂上はとても広く360度のパノラマビューが楽しめます。またササユリがたくさん咲いてました。半四郎山も向半四郎山も頂上が広く、景色も良く、ササユリが咲いているのは同じでした。半四郎山、向半四郎山ではヤマボウシも見られます。この辺りの山の景色は人工物が一切無い、正に緑一色の景色です。たいてい遠くの山に鉄塔が立ってたりする事が多いですがここではその様な物は一切ありません。大神ヶ岳でも同様だったのを思い出しました。ただ、どの山頂も虫が多くて安心してご飯を食べれるという状況ではなかったので別の場所で食べました。
広見山から半四郎山、向半四郎山へのルートは良く整備されてあるので安心して歩けます。(アルミさんはちょっと目を離すと籔へ突っ込んでましたが笑)
最近籔に慣れてきたアルミさんでしたが、ここくらいの籔は初めてだったそうです。
このルートはかなり過酷であまりオススメできません。裏匹見峡からのルートがやはり一番良い様ですが国道488号線の通行止め解除はいつになるか分かりませんね。