山頂を踏まない湯治旅
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山
(東京, 埼玉, 山梨)
2025.09.17(水)
2日間
・腰椎椎間板ヘルニア
・梨状筋炎症による坐骨神経痛
投薬とリハビリでだいぶ良くなってきた。
先生から運動再開の許可も出た。
高尾山での実地リハビリも試した。
それでも重い荷物を背負っての山歩きはかなり不安だ。ツマミやお酒は現地調達、初日の昼ごはんはフリーズドライ、2日目はシリアルバーなど、荷物を考えうる限り切り詰めて、最終的に9kg弱のパック重量になった。(カメラは除く)
あとは無理と油断をしないように緊張感を持って楽しむだけだ!
【1日目】
奥多摩駅からバスに乗り、鴨沢西BSで下車。
登山口に1番近いお祭BSまで行くバスもあるのだが、本数が少なく出発が遅くなってしまうので、登山口まで国道411号(青梅街道)を歩く。
登山口からは延々と林道を歩く。久しぶりの山らしい山歩きだったので、林道でも幸せな気分で歩けた。林道歩きは最後のほうまで終わらず、最後の約1kmくらいでようやく山道になる。山道とは言っても、しっかりと整備されているので歩きにくいことはない。一部、ザレ場のトラバースあり。片倉橋にゲートがあり、その先は歩行者以外通れない。手前に駐車スペースあり。この日は7〜8台停まっていた。
【三条小屋・三条の湯】
1泊2食付き 11,000円
都岳連、JRO、ココヘリ
いずれかに加入していると500円割引
風呂は冷泉を薪で沸かしていて、湯の華が浮いているくらいぬるスベのお湯。体の芯まで温まり、湯冷めしにくい泉質のような気がした。排水は直接沢へ流されるので、石鹸やシャンプーなどの使用は禁止。1時間ごとの男女交代制。いい湯だったので夕食前に2度利用させてもらった。
今回の主目的である、ギャラリー青岩での後藤郁子さんの個展は、見たことのある作品も見たことのない作品もすべてが新鮮に感じ、山間の山小屋という環境が後藤さんの作品をより一層輝かせていたような気がした。特に、日が落ちた後のライトとモビールを使った影絵遊びは最高に楽しかった!
【2日目】
午後から天気が崩れるという予報。出発予定を早めて6時半頃から行動開始。サオラ峠(竿裏峠)までは基本的にトラバースが続く。権現谷近くの木橋が崩落していた。下山後、携帯の電波が入ってから確認できたのだが、崩落状況的にしばらく通行止めにするらしい。そして、ひとまず三条小屋の方が補助的にロープを張ってくれたらしい。あれ?前の日に下山路を確認されたけど、宿を立つとき何も言われなかったなぁ、あれれ??
その後もトラバースは続く。全体的にザレている箇所が多く、スリップしたらノンストップだなぁと思う場所が多かった。サオラ峠から丹波天平までの天平尾根は、カラマツ林帯や広葉樹林帯などが多く、最高に気持ちよく歩ける道だった。ただ、最高に気持ちのいい道はあまり長くは続かず、丹波天平から丹波山村役場までの道は、ザレ場の急斜面を九十九折れで下ったり、薄暗い樹林帯をトラバースしたりと、天平尾根とは天と地の差がある道だった。ただし、そういう道が嫌いというわけではないということだけは主張しておく。
【下山後】
国道411号を歩き「道の駅たばやま」へ。その先にある「のめこい湯」で2日連続の湯治を目論んでいたのだが、まさかの定休日!仕方なしに道の駅にある「TABAテラス」にて鹿グリーンカレーをいただきながら、ようやく電波の入った携帯をチェックしていると、丹波山村内にある「きのしたベーカリー」さんで今日明日限定で「原木舞茸シチューパン」を販売するとのこと!徒歩10分ほどで店に着くとすでに完売!開店前から並んでいたみたいだから仕方がない。丹波山村役場前からバスに揺られ奥多摩駅へ。のめこい湯と舞茸パンの悔しさは、もえぎの湯とVERTEREのビールで癒しましたとさ。お終い。