08:53
15.6 km
1364 m
熊野古道 中辺路 大雲鳥越2026-05-28
熊野古道 中辺路②(新宮駅〜熊野本宮大社) (和歌山, 三重)
2026年05月28日(木) 日帰り
【熊野古道 大雲取越え 〜小口から那智大社・那智の滝へ〜】 熊野古道のハイライトともいわれる大雲取越えを歩いてきました。 早朝に小口を出発。歩き始めから急登が続き、最初の数時間はひたすら登りです。標高差800m以上を登るため体力は使いますが、世界遺産の巡礼道を歩いていると思うと自然と足が前へ進みます。 この日は小雨が降ったり止んだりのお天気でしたが、雨に濡れた苔や木々が美しく、熊野古道ならではの幻想的な雰囲気を味わうことができました。霧が森を包み込み、静かな杉林の中を歩いていると、まるで何百年も前の巡礼者たちと同じ道を歩いているような気持ちになります。 越前峠を越えると静かな尾根道が続きます。鳥の声と風の音だけが聞こえる深い森は、時間がゆっくり流れているようでした。 途中の地蔵茶屋跡で休憩。長い登りを終えた後の食事は格別です。 特に印象に残ったのは「亡者の出会い」。かつて巡礼者たちが亡くなった人々の魂と再会すると信じられていた場所です。雨と霧に包まれたその空間は神秘的で、少し背筋が伸びるような独特の雰囲気がありました。本当に何かが現れてもおかしくないような空気感で、熊野古道の持つ信仰の歴史を強く感じました。 後半は那智山へ向かって下山。長い下りでしたが、最後まで熊野古道らしい風景を楽しむことができました。 そしてついに熊野那智大社へ到着。長い巡礼路の終着点に立った時は、大きな達成感に包まれました。 その後は那智の滝へ。落差133mの滝は想像以上の迫力で、熊野信仰の中心地として古くから人々を惹きつけてきた理由がよく分かりました。 小雲取越え、大雲取越えと歩き続けた熊野古道。歴史や信仰に触れながら、自分の足でつないで歩いた時間は、普段の登山とはまた違った特別な体験でした。 晴れた景色も素晴らしいと思いますが、今回のような雨と霧に包まれた熊野古道はとても神秘的で、忘れられない一日になりました。