本当の核心部はアレではなかった
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳・湯俣
(富山, 岐阜)
2025.09.05(金)
日帰り
今回の山行最終日、雲ノ平山荘から折立まで降りるだけ。
しかしアラスカ庭園から薬師沢小屋への、アノ苔ついた岩岩、滑る木の根っ子、複雑な根っ子に囲まれた変なスペース、登りではあまりなんとも思わなかったが、ここを降るのは晴れていても難儀するだろうとは思っていた。
そこは間違いなく今回の核心部だろう。
朝からもう土砂降り、、。
風も強く、山荘前の鐘が固定されているのに時に音を出してしまっている。
途中で食べることも不可能っぽいので、談話室でお湯を沸かししっかりと朝ごはんを食べる。
万全の雨対策で山荘をあとにした。
最初は木道。やはり滑る。特に視認しにくい微妙な傾きのある木道は要注意だ。
しばらく進むとなんだか右足が冷たいような気がする。靴は古くないしまだ20分も歩いてないのに浸水するはずもない。気のせいか?
気のせいではなかった。反対側も冷たくなってきた。ゴアテックスでもそんなことあるん??
最低気温は10℃だったので、まあ大丈夫だろう。
そしてアノ酷道へと突入する。
まぁ滑る滑る💫🏂️💨体勢を整えるために着いた手すら滑る、こわーーー!!
思った通りだ。あんまりにも滑るし真っ暗な中、メガネは濡れて見えにくい。道は沢と化していて、木の根っ子で囲われたスペースは天水で満たされて滝のようになっている。
絶対にケガしないようにしよう!!こんなとこでコケたら圧迫骨折してしまう。
四つん這い(エクソシストのブリッジなし)で降っていく。まるでスピード出せず。靴の中はずくずく、テムレスならぬテムレルもズックズク。下りなのに必死すぎて暑いのなんの🤣
なかなか終わりが見えず、相方は見えなくなったので悪態をつきまくってしまった。ちょうど熊避けになっていいのではと思うくらい、ブーたれた(´゚З゚`)
木の梯子がちょこちょこ出てきて、降りやすいのかと思ったら、また滑る💫🏂️気を抜いてはいけない!!
私の悪態に協調するかのように荒ぶる沢の音がみるみる近づいてきた。もうすぐ薬師沢小屋??
ではなかった。まだまだ四つん這いで進む。
だんだん灰色に開けてきて、やっと小屋が見えた✨
小屋前のテラスで休憩させて頂く。
暑すぎてカッパ上を脱ぎ、軽食を飲み込む。
すると一気に悪寒が込み上げてきた。もう雨なのか汗なのか解らないが全身びちょびちょ。こういうので低体温になるのだなと。テムレルの中の手はまるで溺○体のようだった。
動いていたいので、すぐさま出発!!
幸いなことに、ここから登り。頑張って登っていく。
核心部を終え、太郎平小屋まで行けばあとは下り!!高度も下げるし、寒さも大丈夫だろうと思いつつ歩いた。
しかし、相方は速く、速すぎる!ついていけない。だんだん雨風共に非常に強くなってきた。
もう、身体のすべてが濡れていた。変な話、パンツの会陰部さえビトビト状態。遠征前に買ったメリノウールの五本指ソックスはこれでもかという程、天水を吸いつくし、ゴアテックスのはずの靴の生地も、これでもかという程吸水しさらにゴアテックス故に靴の中の水をまったくハケない。まぁ足がオモリのように重い。
大人になってこんなにずぶ濡れになったことはないし、良く考えたら登山やっててこんなになったのも初めてのことだ。ここまでずぶ濡れたら逆に爽快かも🤣
ゴアテックスって防水ではないのね。知らんかった‼️テムレスはテムレルし。
確かに、どんなに技術うんぬん言うても、防水やのに透湿なんて、そんなわけないかーー!!
と考えてたら太郎平小屋が見えた!!
着いたら、相方がカップヌードルを頼んでくれていた。下界の四倍ちょいの値段だが、背に腹はかえられない。靴の中と靴下の水を絞って履き直す。ずいぶんスッキリした。
が、出発してすぐにやはり靴の中は満水となって意味のない行動となった😅
さぁ、あとは折立まで降りるどぉーーと沢と化したゴロゴロ階段滝を調子にのって降りていたら、足を捻ってしまった😵💧
いってーーー‼️と叫んでしまったが、大雨にかき消されて相方には届かず。
やばい。あと3時間ほど下らないといけないのに。確か、この先は木道ではなく、ゴロゴロと木の根っ子の多いような道だったはず、、。
アノ酷道を超えたのに、まさかのここからが核心部、それも長い核心部となった。
膝ではない、足首なので膝ほど不安定性はない。捻ったのは、反対側のモートン病と腸脛靭帯炎をかばうため、頑張らなければならない方の足。痛いが行くしかない!!ストックを松葉杖代わりにして絶対に再度捻らないようにと進んだ。が、ゴロゴロ道でやはりまた捻り😱気休めにロキソニン飲んで進む。
あんまり遅いので、相方が途中で待ってくれていた。絶対に自力下山すると伝えた。
相方は相当寒いらしく、それでスピードを落としたくないようだ。車の鍵を渡すから先に降りていたら?と言うものの一緒に降りてくれた。
なんとこの大雨のなか、続々と登ってくる。ところによっては、脛まで浸かるような水溜まりもあるのに。こちとら、もうずぶ濡れなので気にせず水溜まりも入っていくけど😅
傘をさしている人も多かった。それくらいなんでもないような道なのに、すごく長く感じた。
シュールな熊の絵の警告看板を見つけ、あと少しだと頑張り、なんとか折立に到着した!!核心部はついに終わった‼️
とにかく着替えだ!!車の中でマッハで着替え、温泉直行!!
下界は暑く感じたが、今回の山行があと1、2週間おそければ、低体温症にもなり得ただろう。反省しなければいけない。
どうすればよかったのか、ゴアテックスで固めていてもずぶ濡れ。やはり昨日のうちに下山すべきだったのだろうな。
まぁ、いろんな経験も出来たしなんとか下山もできたし良しとしよう‼️
温泉のあと、富山県はやっぱり魚ということで、すし玉で食べ、追い魚として、富山県なのに大坂屋ショップで地物魚の刺身を買って車で食べ帰路についた。
話は変わるが、アドレナリンってすごいなー。
登山終わったとたんに、捻ってしまった足が痛いのなんの、、、🤣
気をつけなあかんなー、
というわけで、最後までこんな長文読んでおられたら、お時間ムダにしてスミマセン!
ありがとうございました😆💕✨