08:21
22.2 km
2486 m
蓮華岳・針ノ木岳・スバリ岳・赤沢岳・鳴沢岳・新越岳・岩小屋沢岳
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 (長野, 富山)
2025.10.12(日) 日帰り
ここのところ週末の天気が冴えず、フラストレーションがたまっていた。久しぶりにガッツリ北アルプスを歩きたいということで、蓮華、針ノ木、スバリ、赤沢、種池山荘をぐるっと一周することに。実に15年ぶりの同コース。 6時10分に扇沢着で無料駐車場はまだ10台分くらいの空きあり。6時半に登山口をスタート。紅葉はかなりいい感じに色づいていて、心も弾んでくる。 針ノ木峠への登山道は、はじめのうちは傾斜も緩く、快調に歩ける。しかしながら、渡渉の際に一部ルートが分かりにくいところがあるので、注意が必要。標高を上げるにつれ傾斜がキツくなり、岩場を登る場面も(危険ということはない)。 最後はつづらの急登を登れば針ノ木峠に着く。鞍部らしきものが見えはじめてから、到着するまでがかなり長く感じられ、精神的にちょっとキツかった。 峠には厚い霧が立ち込めており、展望は利かない。ここから蓮華に足を延ばすが、なかなかの強風。歩きやすい道なのが救いだが、依然ガスは晴れず、山頂からの展望も得られず。ここからの眺望は大好きなだけに残念。 峠に戻って今度は針ノ木岳へと登りつめていく。一瞬ガスがとれて、一部展望が得られた。針ノ木岳までは比較的歩きやすい道で、ほどなく山頂に至る。そして、ここからの展望も皆無! 先を急ぐ。針ノ木からの下りは小さめの岩石が厚く堆積したズルズルの道に四苦八苦。落石を起こさないよう神経を擦り減らす。少し登り返すとスバリ岳山頂。山頂に着くと、折しも西からの強風がガスを吹き飛ばしはじめ、黒部ダムが眼前に現れた。天候がすぐれず扇沢ピストンも考えたが、回復を信じて予定通りのルートを選んでよかった。 さて、ここからいくつかのピークを越えるが、どのピークもしっかり山頂然としていて、下から見上げるたびに、「あそこまで登るのか!?」と何度も心の中で嘆息してしまう。鳴沢岳に着く頃には強風もおさまり、雲は多いながらも展望もまずまず得られるようになった。岩小屋沢岳では、関西のおっちゃん2人とお話しして楽しいひと時を過ごすことができた。久しぶりに生の関西弁を聴いて郷愁に駆られもしたが。あと、種池山荘までの登りも意外と長くてしんどい思いをした。 種池山荘でお昼でもと思ったが、受付にいるおばさん2人が無言の業でもしているのか、なんの挨拶もないどころか目すら合わせない。ここは前来た時も感じが悪かったので利用は控えていたが、やっぱり今日もスルーすることに。これは直観なのだが、(皇室みたいな笑)正統的でクラシカルな登山者しか認めないという印象は受けた。自分みたいなラフな格好の登山者はお気に召さないのかもしれない(装備は充実しているつもり!)。 余談はさておき、柏原新道下山時にも美しい紅葉を楽しむことができて満足。下山直後にはお猿さんが派手な威嚇で出迎えてくれて、これもまた一興であった(かなり怖かったが)。 それにしても、赤沢や鳴沢への登りがかなりキツくて、久々にクタクタになる登山だった。足場が悪い道が多かったので輪をかけて疲労度は高い。 水の消費は2.5L、補給はゼリー4個、羊羹2本、ドーナツ1個。かなり腹が減って、途中で食糧が尽きるのではないかという恐怖に駆られた。上は夏用インナー+半袖、下は冬用タイツ+短パンで、針ノ木峠から蓮華往復の時に寒かったくらい。大町市の最低気温は13℃、最高気温は27℃。