06:52
6.0 km
524 m
1207雪山初めは吹雪の西穂山荘
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 (長野, 岐阜, 富山)
2025.12.07(日) 2日間
三連休だったのに晴天の初日に家から一歩も出なかった私です。 相変わらず決められない性格が憎いです。 小屋でのんびり北八ヶ岳に行きたかったんですが、、、 北八ヶ岳は毎年ロープウェイ点検が終わるまで一時締める小屋が多く、空いてる小屋は漏れなく満室。 2泊目が空いてても1泊目が満室だったりしてなかなかルートが決まらない。 いっそ2日を移動に使って群馬の山に行こうかと思うも、、、道路の雪が怖くて行けず。 初日の昼過ぎ さすがに焦り、新規開拓を諦めて、西穂に行くことに決めました。 やっぱり雪山には行きたい。 西穂山荘は前日16時までWEB予約OKで助かります。 西穂山荘は9月と1月に泊まっていますが、1月の夜の雪景色が素晴らしくて、もう一度見たいと思っていました。 あと、寒さと怖さで冬は独標までしか行っていないのでリベンジも兼ねて。 ただ道路が高速から既にアイスバーンで、下道50キロは車線もわからない真っ白雪道のためもう2度とこの時期には行けないと思っていました。 が、今ならまだ道路は大丈夫そう。 それなら行きたい冬の西穂! 朝8時半 出発します。 道路の雪が溶けてることを願っての遅め出発。 新穂高ロープウェイの有料駐車場までノーアイスバーンでした。 1月は無料開放されていましたが、今の時期はゲートありました。 24h1,200円 観光客も少なめの中、ストレスフリーでロープウェイにて山頂駅まで。 サッサとアイゼン着けて進みます。 昨日より雲はあれど基本的に青空でポカポカ暖かいです。 気持ちよくてあっという間に西穂山荘到着。 しかし、この道は踏み固めた一本道を外れるとがっつり股下までズボるので、人影が見えたら手前の踏み固められそうな脇を急いで踏み固めて避けるのに精一杯になります。 ただ、たまに踏み固め終わる前にズンズン迫って来る人がいて、あぁぁ、、と1人脇の雪道に避けて沈む、、、とても惨め。団体登山、嫌いです😭 雪が少ないからか1月より急登度が増している気がします。 道も違う。 西穂山荘から丸山方面を見ると、、、 「え!!」 全然雪がない。 木々がめちゃくちゃ見えてます。 早かった、、、。 これでは見たかった夜の真っ白景色は無理そうです。 あと、テント場はゼロ。 宝石箱も無理そう。 そして西穂山荘マスコットキャラはまだ木の枠でした。 早かった、、、。 やはりあの景色を見るには50キロのアイスバーンを走らねばいけないみたいです。 喫茶室で滑り込み昼ごはんを食べたら受付します。 受付は喫茶室にて。 部屋はお初の別館二階 本館はトイレのみ使用とのことで真っ暗です。(16時まで消灯時間でした。その後は灯りもヒーターもつくので食堂前で読書できます。) どうやら本日は貸切のよう。 やったー!個室だー! 西穂山荘は山荘内にバーナーを使用できる自炊室がないため、使う際は外に出なければいけません。 前回は寒くて無理だろうと食事付きにしましたが、今回はあの素晴らしい景色の中で食べたい。 そんな気持ちが強く、素泊まりにしました。 時間気にせず山歩できるのも良い。 16時 夕陽と共にご飯を食べるために丸山へ向かいます。 曇天で風が強いですが、明日はやばいと小屋の人に言われたので、西穂高どころか独標や丸山も無理なのではとノーピークハントになりそうで不安になり、、、なんとしても今、丸山だけは踏んでおこうと思います。 やはり雪が少ないからちょっと登りづらいですが、丸山まではハイキング気分で到着。 直下は既に足跡が風で消えていました。 せっかく貸切なのでここで晩御飯にしたい気持ちはありますが、強風で寒いのと、焼岳方面からどす黒い雲が迫って来ているので、小屋が見えるところまで下りて岩場の陰でご飯にします。 本日の晩御飯は、おでんです!(また) 風除けの岩に座ってまず明日の朝ごはんのソーセージを炒めておきます。 が、、、風が強すぎて火が一瞬で消える。 、、、。 仕方なく座っていた岩陰にバーナーを置き、自身は風に煽られながら中腰で調理。 調理終わると元の体制に戻って食べます。 が、、、 さ、、、寒すぎる。 やはり止まると寒いです。太陽も沈んだし。 半分食べてギブアップ。 既に冷たくなったおでんをジップロックに入れて帰る準備。 いつの間にかあたりは真っ暗で、雪が横殴りに降り始めています。 1月に来た時は、ヘッドライトなしで歩けるほど雪の白と星空で明るかったのに、、、 だから今回は山でご飯が食べたくて素泊まりにしたのに、、、 どす黒い闇の中、ヘッドライトマックスで山荘に戻ります。 良いヘッドライトに買い替えておいて良かった。 暗闇の猛吹雪はちょっとした恐怖体験でした。 明日は西穂高どころじゃないなぁ。 独標は前回晴れ渡った最高な日に行ってしまったし。 明日は貸切山頂丸山で朝ごはん食べたら下山しよう。 強風すぎて思考停止。 部屋に戻ると布団に入っても寒かったですが、トイレついでに廊下に出るとストーブがついており、しばらくあたってから布団に入るとポカポカでぐっすり眠れました。 本を忘れましたが電波ががっつり入っていたので溜まっていたアニメを見ながら眠りにつく。 イヤホン持っててよかった。 貸切は嬉しいですが、1人は1人で寂しいですね。 この季節は土曜宿泊でちょうどいいのかもしれません。 翌朝6時起床 外に出る。 すでに暴風。 そして白い。 午前中は天気だけはもつ予報だったのに。 諦めてザックを詰め直していると、、、おや? 雲の切れ間に青空が見えます。 行こう!! 風が弱まることはないので丸山までと決めて、サコッシュのみでそそくさと向かいます。 青空は準備をしている間にまた真っ白に戻ってしまいましたが、準備しちゃったので出発します。 小屋前の温度計はマイナス5度 なるほど寒くない。 丸山に近づくにつれて風をもろに受けるようになり、視界は地面の雪が舞い上がるからかとても悪い。 よろめきながら丸山到着。 独標方面は、、、 全く見えないですね。 ここまでです。 土日で行っておけば、、、という後悔が強く残りました。 ただ、こういう過酷な中での登山も修行みたいでけっこう好きです。 丸山の標識にタッチしたら小屋まで戻り、ぬくぬく喫茶室でホットティーを注文。 行きにしらび平駅で購入したパンとプリンでまったり朝ごはんにします。 この後は天気がどんどん悪くなる予報なので、食べたらロープウェイ第一陣9:15を目掛けて下山します。 誰もいない雪の登山道は最高でした。 登山口に着いたら、行ってみたかった「槍の回廊」に行ってみます。 観光客でいっぱいな中、行く勇気が出なかった。 しかし、今日はロープウェイ始動前!小屋泊もゼロ! つまり私しかいない! しかし、、、真っ白で何も見えません。 いや、、、いいんです。景色なんかなくても。 ここに来れたという事実は私の中に残ります。 もうこれでここに寄ることに未練はありません。 これからも避けて山行をしたいと思います。 ぼっちロープウェイで下山し、ぼっち温泉で暖まったら、、、 雨が降り出したのでとっとと帰ります。 冬の西穂高は2連敗ですが、、、 ぼっち丸山もなかなか楽しかったな。