鹿島槍ヶ岳その3/寒さで夏を忘れた日
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳
(長野, 富山)
2025.08.11(月)
日帰り
【起床】
3日目の朝を迎えた。朝4:30起床、5:00朝食、6:00に出発である。天候はやはり雨☔。ヤマ天を見ると午前中は霧で雨はやむと書いてあったが、朝に関しては外れたようだ。
;(´•௰•`)☂アメダー!
【出発】
山荘前を出発し、まずは爺ヶ岳を目指す。昨日通った道を逆戻りするのである。ガイドさんの説明によると頂上には行かず、少し脇をトラバースするらしい。
•́ω•̀)トラ? バース?
ん? 虎バース?🐯
掛布や岡田もいるのか...?
爺ヶ岳に登るための標高差は大したことはないのだが、何しろここは標高2,500mである。少し登っただけで息切れがした。いつもシーズン途中で息切れする阪神タイガースに通じるものがある(?)
【悪化した膝の痛み】
登山開始後、すぐに左膝の痛みが悪化していることに気づいた。昨日の登山中に生じたものだが、治るどころか悪化したようだ。左の膝を深く曲げると内側が痛む。仕方なく、左膝を深く曲げないようにして登り、なるべく右脚を使って登った。左脚は真っ直ぐ前後に振るようにすると痛まないようだった。
(>_<)イタイヨー!
例えて言うなら、王貞治のバッティングポーズのように足を高くあげると痛むのだが、オリックス時代のイチローの振り子打法のように脚を動かすと痛まないのだった。
🥳👏🎉殿堂オメデトー!
しかし、後半の長い下りでは左だけでなく右も痛くなってしまい、王もイチローもバースも関係なく激痛になった。
ʅ( ๑・᷄֊・᷅๑)ʃコマッタ
【続く雨】
昨日から降っていた雨は多少小降りにはなったがずっと続いた。結局、登山が終了する1時間ほど前になってようやくやんだ。とにかく信頼していた山テンの予報が当たって良かった。
下山の道は樹林帯であったので雨の影響はかなり避けられたように思う。
【種池山荘に到着】
一昨日宿泊した種池山荘に戻ってきた。ただし、今回は外のトイレを利用させていただいて、小休止するだけである。ここに到着した時点で雨は最も激しくなった。トイレを済ませた者は外に立ち尽くして全員が揃うのを待っていた。
その時の寒かったこと、寒かったこと! 停滞して体温が下がり、雨で身体が冷え、さらにレインウェアの内側では汗をぐっしょりとかいていたので、身体が冷えきってしまった。我々は寒さでガタガタと震えていた。
🧊🥶🧊サムイー!
【オラフの気分】
その時に私はふと思った。
「今って夏だよな...?」•́ω•̀)?
そう、今が夏だということをすっかり忘れてしまうくらい寒かったのだ。私は「アナと雪の女王」で雪だるまの⛄❄オラフが歌っていた歌を思い出した。
もしも夏が今来たら♪♪
思い切り遊んで楽しもう
ドリンク片手に浜辺でくつろいで♪
こんがり日焼けをしよう♪
私もすっかり夏がどんなものか忘れてしまった。雨の北アルプス🏔はそれほど寒かった。
【自分の防水対策に失望】
今回の登山準備では雨が降ると分かっていたにも関わらず、多くの失敗をした。
・登山靴の中に浸水したこと
・レインウェアの防水が不十分
・防水ではない通常ザックで来た
・防水ではない通常グローブで来た
仕事で忙しかったこともあるが靴に防水スプレーをするという基本すら忘れていた。自分にガッカリした。
【長い下山で膝痛が悪化】
このルートの下山は長い。行きはひたすら登るのに対して、帰りはひたすら降り続けるのである。最後の方では両膝が痛み、苦痛との戦いであった。途中で都合3回、痛み止めを服用した。
【雨の影響】
下山の登山道は雨のせいで水が流れ続け、さながら沢下りのようであった。ただ、岩はさほど滑らず、危険なことはほとんどなかった。
【雷鳥】
この日は雷鳥を見ることができた。一瞬だけ姿を見たが、残念ながら写真は撮れなかった。その後、雷鳥の子供?を見ることが出来た。皆がそう騒いでいたので写真は撮ったが果たして本当だろうか?
(追記:イワヒバリの成鳥と確認しました。Ichiさん、ありがとうございました。)
今日は熊には出遭わなかったが、熊が食べ残した笹の跡は見た。ガイドさんが「熊の食べ残し」と言って教えてくれたのだけど、私は最初「クマノタベノコシ」という植物があるのかと勘違いした。「ミヤマノタベノコシ」の亜種だとか、そういう感じで(笑)
猿もいたらしいが私は見ることが出来なかった。
【帰りは温泉】
下山後は温泉に立ち寄った。そこで3日ぶりの風呂に入って私が思ったことはただ1つ。
3日もヒゲをそらないとこんなに熊みたいになるのか!
ということだった。
【結局...】
雨のためずっと下を向いて歩くだけの登山だった。私は花に興味がないので、天気が悪いと何も楽しむものが無くなってしまう。次回から雨の場合はキャンセルしようと心に誓った旅であった。