木曽駒ヶ岳/無理なスケジュールで撤退!
木曽駒ヶ岳・空木岳・越百山
(長野)
2026年02月24日(火)
日帰り
雪の木曽駒ヶ岳に行ったけど、時間が無くて撤退した😭。YAMAP記録もうまく残らないし(ホテル千畳敷の周辺をウロウロしてたみたいになってるw)、あまり良いことはなかったけど、一応記録に残しておこう。
たくさん動画を撮ったが、ほとんど自分の間抜け面が映っていた。360度カメラ、難しいぞ!
https://youtu.be/B-wwk789Qus?si=YIPh82IQvn5nadfM
【木曽駒ヶ岳へ】
今回は雪の木曽駒ヶ岳🏔に日帰りでやってきた。数年前の11月にホテル千畳敷🏨に宿泊して山頂を目指したが、天候悪化で断念した経緯がある。今回はリベンジと言いたいところだが、雪の木曽駒ヶ岳❄は初めてである。おそらく今回の方が難しいだろう。
【厳しい日帰りスケジュール】
今回は無理に日帰りスケジュールを組んだので、非常に厳しい日程になった。興味のある方のために私の日程詳細を記しておく。ご自身で行かれる際には必ず最新のダイヤ等をチェックいただきたい。
6:45 バスタ新宿から高速バスで出発
10:15 駒ヶ根バスターミナルに到着
11:00 駒ヶ根駅前 路線バス 出発
11:45 しらび平 到着
12:05 しらび平 ロープウェイ 出発
12:15 千畳敷駅 到着
私が東京から公共交通機関で行く場合、上記の通り12:15にロープウェイの千畳敷駅に着くのが最も早い時刻となる。バスやロープウェイの接続で1時間ほど無駄にしてしまうのだ。
いや~、12:15に登山口に着くなんて、低山でも遅すぎる!
ならばと思い、駒ヶ根駅前でタクシー🚕に乗ろうとしたが、運転手さんいわく「今のシーズンは行けない」とのことであった。後に路線バスで行った際に見ていたら、路面に雪は全くなかったのでタクシーが通れないということはなかった。大人の事情があるのだろう。
🍷🚬(•᷄ὤ•᷅ ) オトナダヨ...
【与えられた時間は3時間40分】
12:15に千畳敷駅に着くのはまだ良いとして、問題はロープウェイ🚠最終便が15:55となっていることである。(冬はロープウェイが1時間に1回しか運行されない事にも注意が必要だ。)
15:55の最終便に間に合わなかったら、2,600mの高所で立ち往生である。それはまずい。(そうなったらどうするんだろうな...ホテル千畳敷の土間で寝させてもらうのかな? あの綺麗なホテルに土間ってあるんかいな...? 土間でドンマイ、とか言ってくれんのかな?)
つまり私に与えられた時間は12:15から15:55までの3時間40分であり、それに対して千畳敷から山頂までピストンするコースタイムは3時間9分である。その差31分。
なーんだ、楽勝だね! ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝イェイ!
ノンノンノン🇫🇷! 侮ってはいけまセーヌ川。私が登るのは雪山なのであるセーヌ・ルパン🎩。
自分の過去の雪山でのペースを調べてみたら、90-110%が多かった。コースタイム前後ということである。
仮に10%タイムが伸びたとすると3時間28分となって、その差はわずか12分になる。タイムには最後にアイゼンを外すなどの時間は含まれていない。12分で身支度を整えてロープウェイ駅にダッシュすることになる。
本当にギリギリである。実はYAMAPでこのスケジュールで見事に山頂からピストンしていた人がいたので真似しようと思った。自分にはおそらく無理だと分かっていながら、なぜかやってきてしまったのだ。
雪山でのペースなんて全く予想できないわけだし、今から思えばリスクが大きすぎる計画であった。
ムリ(ᯣ_ᯣ)ムリ
【スタートから手間取る😅】
ロープウェイは時間通りに千畳敷に到着した。私は早速準備を始めたが、スムーズに行かず時間をかけてしまった。何しろ平日の午後なので登山者がほとんどおらず、他の人の真似をすることもできない。どのギアを身につけるか、外に出て風の冷たさを感じて自分で判断するしか無かった。ピッケルも途中からにするか悩んだが、最初から使うことにした。
次に、登山道への入口が分からずウロウロしてしまった。案内板があって、やや遠回りするルートが示されていたが、それになかなか気づかなかった。ようやく歩き出した後は雄大な景色に感動し過ぎて、今度は写真と動画にかなり時間を使ってしまった。
そんなことをしてる間にグローブ🧤を風で飛ばされたりして、またもや時間を食ってしまった。なかなか前に進めない自分がすっかり嫌になっていた。
【天候・ギア情報】
今日の気温は3度くらい。風はやや強かったが、歩いている間に寒いと感じたことはほとんどなかった。ただし、風で氷の粒❄️が叩きつけられた時は顔が痛かった。
バラクラバを身につけたが首のところにまとめ、山頂でのみ使用した。結果的に帽子は使わなかった。サングラス😎着用(風が強かったのでゴーグルの方が良かった。) 上は4枚、下は2枚(タイツと登山ズボン)、足は雪山靴と12本爪アイゼン(アイゼン以外は無理だと思った)。
左にストック🪄、右にピッケル⛏️。平地や緩やかな斜面はストックが役立ち、急坂ではピッケルが役立った。
【千畳敷を登って早くも諦める】
予想はしていたが千畳敷の雪面はかなり急で登るのに苦労した。トレースらしき跡はあるのだけれど、上に行くに連れて徐々にハッキリしないものになっていった。
途中で「もう山頂まで行くには無理だ。諦めよう。」と自分に言い聞かせ、行けるとこまで行こうと思った。
谷川岳でも急な坂は登ったが、滑落したらヤバいと思ったのは初めてだった。ピッケルが本当に心強かった。上の方まで登っていくと滑り落ちたら100mくらいは滑り台のように落ちそうだと感じた。
歩き出して最初の15分、息が苦しくて仕方なかった。高所でいきなり息を切らしたせいで、苦しくなったのだろう。しかし「山頂は諦めよう」と思ってから気が楽になったのか、標高ゆえの苦しさを感じることはなくなった。身体が順応したこともあるのだろう。結局、空気の薄さを実感したのは最初の15分だけだった。
【不安とも戦う】
千畳敷を登っている間は本当に怖かった。一緒の方向に登る登山者がほとんどおらず、降りてくる人ばっかりだったからだ。自分のやっていることが時間的にも無謀なことに思えてきたのだ。何しろ12:30くらいから登ってるのだから、素人丸出しである。私は独りで雪の斜面を登りながら、自分の不安とも戦っていた。
【粘って乗越浄土へ、そして撤退】
千畳敷の急坂で時計を見ながら、あと20分登ったらそこで回れ右して降りようと思った。
とにかく急な坂で、トレースがはっきりしないところも増えてきた。足跡はあっても斜めである。トレースが階段上になっていれば急坂でも楽だが、千畳敷は雪が固すぎて、トレースが斜めのままなのである。
自分の靴のつま先で蹴り入れようとしたが、上の方に行くにつれ雪が固くて刺さりにくい。結局、ふくらはぎを目一杯使って登って行った。
この辺の苦労がYAMAPの結果に反映されていないのがもどかしい。コース定数は4で「やさしい」になっていたが、階段状ならそうかもしれないが、斜めに登ったらどんな坂でもキツい。
なんやかんや登っていくうちに上が見えてきた。「もしや!?」と思い、頑張って登っていくと乗越浄土であった。ここから後はそれほど辛くないはずなのだが、私は雪の木曽駒ヶ岳は初めてで勝手が分からない。私が事前に設定した撤退リミット(山頂に着いてるはずの時刻)から考えると「あと30-35分で山頂に着いていないとまずい」という状況だった。(13:55が撤退リミットで、13:20-25頃に乗越浄土に着いた。)これはちょっとキツい状況だった。夏山なら間違いなく行くだろうが、行ったことのない雪山では無理はできない。
乗越浄土に着いた達成感を噛み締めながら、私は冷静に撤退を決めた。
【傾斜度】
今回の乗越浄土までのルートの平均傾斜度を簡易的に算出してみたら、1m進むごとに0.36m上昇するというものになった(角度にして約20度)。この値は谷川岳のRW駅からトマの耳までの数値と全く同じである。距離は短かったが、傾斜がキツかったことが分かる。
【下りも怖い】
登りも怖かったが、下りはもっと怖かった。特に乗越浄土から10-20mくらい下のところは雪がガチガチに固まっていて、トレースも残らず、カニばいで降りる人が多かったように思う。中にはうつ伏せになって降りている人もいた。
凍った急坂では、ピッケルを突き刺すことで身体を安定させて危険な箇所を慎重に降りた。ピッケルさまさまだった。
【結果的には...】
結局、乗越浄土までピストンして戻ってくるのに1時間45分かかった。これはコースタイムの90-110%なので予想通りである。
千畳敷に戻ったら時間がかなり余ったので、あの後、山頂まで行った場合の時間を計算してみた。乗越浄土から木曽駒ヶ岳までピストンする際のコースタイムが1時間34分なので、単純に足し算して3時間19分となる。21分前に最終便に間に合ったことになる...
10%増しでも1時間43分。12分前に帰ってきた計算。うーむ。当初の予想と全く同じ12分前になる。キツイが可能だ。
確かに最初のキツい登りをイーブンペースで行けたのだから、残りの過程も頑張れば十分に時間以内に戻ってこれたのだろう。
いや~、しかしそれはやらん。時計を見ながらヒヤヒヤしながら必死に下山するなんて全く楽しくない。あの千畳敷を焦って降りるなんて悪夢のようだ。やっぱりやらなくて良かった。結局、元の計画がコースタイムのギリギリなのだから、前半でペースアップが出来てない時点で負けだ。
雪の谷川岳の時もそうだったが、何度か登ってコースの癖を掴むと安心して登れる。そういう意味で私は木曽駒ヶ岳を知らなさすぎる。
【反省会】
終わった後はひとりで反省会である。千畳敷駅のカフェで生ビール🍺を飲んで、しっかり反省させてもらった。ビール、美味しい!
【最後にいちばん焦ったこと】
帰りは駒ヶ根駅から電車で帰った。時刻まで余裕があったので、改札手前の椅子に座っていた。電車がやって来たので、よっしゃ改札に入ろうと思ったら、ICカードの機械がない。「むむむ?」 そばに立っていた駅員に聞くとICカードは使えず、切符を買う必要があるという。しかし、小さな窓口には3人ほど並んでいる! 電車は定刻通りにホームに入ってきている!
やんばーい!!! ((o(*>ω<*)o))
絶体絶命のピンチであった。するとその駅員がシャキーン!とばかりにハンディ端末を取り出し、ものの1分で新宿までの切符を発行してくれたのである(現金しか使えなかったが)。 おかげで私は電車に乗ることができた。
今回の山行で最も感動した一瞬であった。(後で分かったのだが、電車に乗ってから中の車掌さんからも切符を買えたようだ。)
とにかく初めての場所では予想外のことが起きる。ギリギリのタイミングに賭けて山頂を目指すなんて自分はやってはいけないなと、この事からも痛感した。