05:31
6.1 km
365 m
100座登頂&遭難事故現場遭遇の縞枯山・茶臼山
蓼科山・横岳・縞枯山 (長野)
2026年08月02日(日) 日帰り
梅雨は明けたけど、夏の低山には行きたくなくて北八ヶ岳ロープウェイへ。 北八ヶ岳は雪山しか行ったことがない、かつ、2000m峰の夏山は初めてだったのですが、涼しくてめちゃくちゃ良い。平均して気温は20℃前後でした。 冬に縞枯山に行けず撤退したので、そのリベンジも兼ねて行ってきました。 麦草峠から行こうとも考えましたが、駐車場戦争に勝てる気がしないのと、北八ヶ岳ロープウェイ方面から回った方がルート的に楽そうというのでこちらへ。 なお、8時前後に到着しましたが、駐車場は余裕でした。 午後には天気が崩れる予定なので、それまでに帰ってきたいという心地で出発。 坪庭散策および北横岳方面に行く方は家族連れも多く賑やか。 分岐が雨池峠、縞枯山方面になった瞬間「登山者」しか居なくなりました。 縞枯山は、岩ゴロゴロの直登。巻き道なし。これはなかなか登るのが辛いと思いつつ、ゆっくりゆっくり登頂。これで99座。 そして、事件は起こりました。 遭難事故現場に遭遇しました。 ここからは、その遭難事故の記録。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 登頂しようとしたところに山頂に何やら人だかり。心肺蘇生をしている…? 慌てて駆け寄って見れば、初老の男性が倒れており、10人くらいの登頂した方々が代わる代わる交代をして心肺蘇生。 旦那は遥か前とはいえ元陸自、私も救急講習を受けたので、もちろん直ぐにザックを下ろして心肺蘇生ローテーションに参加。心肺蘇生やった事ある人はわかると思うのですが、あれは人数が必要なのです。 狭い山頂なので皆続々登頂してくるのですが、だいたいの人は登頂するなりその心肺蘇生ローテーションに加わっていました。さらに、手馴れた方は慣れない人に指導もして下さりました。 中には何故か事故現場を撮影していくような心ない人も居ましたが、多くの方が協力し合う中で、私たち夫婦も躊躇なく救助の輪に加われたことは本当に良かったと感じています。 新たに登頂された登山者の中にお医者さんがいらしたらしく、手馴れた様子で同行者の方に聞き取りメモ開始。 どうも登頂したらゆっくり倒れてそのまま意識を失ってしまったらしい。ちなみに私達が着いた時点で30分が経っていた。 状況を聞いたおそらくそのお医者さんが、 「ある程度の人数が居れば大丈夫」 「私達はあと下山するだけだから残れる」 「私達はここに残って救助を見届ける」 「皆さんありがとう、皆さんも気をつけて山行を続けて欲しい」 とのこと。 後ろ髪を引かれる思いではあったけれど、このまま5~6人くらい残るのと、おそらく登頂した人が新規でそれなりに皆さん心肺蘇生ローテーションに加わってくれるというのもあり、お言葉に甘えて山行を再開しました。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ そんな現場を後にして、気落ちしつつ登山を再開。 救急講習受けたからいける!と私が言ったら、自信なさげな人の背中を押せたのか、私も受けたからいけるわ!と参戦した方々が多くて、やはり登山するからには受けるよね思うなどしました。 陣頭指揮みたいにしていた方は登山ガイドさんとかかなとか思いつつ、縞枯山を下って、今度は茶臼山へ。 なお、茶臼山も直登。同じように岩がゴロゴロした足場でしたが、縞枯山より長くはなく、ゆっくりゆっくり登頂。 展望台が開けており、とても景色が良かったです。そして、これで登頂100座です。 記念すべき100座を富士山にしようかと7月中タイミングを見計らっていたのですが、どうにもままならず、これで100座となりました。 山頂の展望台で休憩していたら、茅野の方からヘリコプター。 縞枯山でホバリングしていたので、救助活動を茶臼山の山頂から見守っていました。 縞枯山は狭い山頂で森林に囲まれているので、着地は不可能です。 ヘリコプターに救出されていくのを茶臼山を下山しながら見守っていました。 縞枯山と茶臼山のコルに戻り、北八ヶ岳ロープウェイに戻るべく、少々迷いやすい道を歩く。 私はゆっくり歩いていたので、何人かに抜かしてもらいましたが、その時に陣頭指揮に居た男性にまたお会いしたので、あの後どうだったのかと少しお話し。 1時間くらいあのまま心肺蘇生を続けていたんだけど、意識が戻らなくてね…とのこと。私がそっか…と落ち込んでいたら、皆よくやってくれたよ、励ますような言葉をかけて下さり私もその背中を見守りました。 その後、お医者さんであろう方も続けて来たので、本当にお疲れ様でしたとお声かけして道を譲り、お疲れ様でしたと返され背中を見送りました。 なおその後、私が久しぶりの山行にバテまして(´・ω・`) バテたのもあるんですが、先の出来事に割とショックを受けたのもあります。 ペースが上がらないので、旦那がザックを持つよというお言葉に甘えて這う這うの体でロープウェイ乗り場に復帰。 分岐からロープウェイまでの道は縞枯山の巻き道みたいな感じなので、木道もありつつとても歩きやすい道でした。 ちょうどロープウェイが出発する所だったので、そのまま下山。 八ヶ岳は大きな雲に覆われていたのですが、何とか雨にも降られずに山行を終えました。 地上に戻り、昼ごはんを食べて、甲府盆地に戻り、銭湯に行くなどして帰宅。 その後、旦那が調べて、あの遭難事故の方は亡くなったのだと知りました。 正直原因は分かりませんが、本当に突然だったらしいので、心不全などだったのだろうか…など考えましたが、初老とはいえ若い方だったので、明日は我が身と思い気を引き締めるとともに、ご冥福をお祈りします。 100座の節目でしたが、命の尊さと安全基準を考え直す山行となりました。