平成27年5月17日快晴、大嵐山のミズバショウを見ようと、9時過ぎに桑島大橋を渡って八鵬ホテルまで来たがわずか林道を上がったところで道路崩壊のため通行止めとなっていた。 そこで京都から来たご夫婦に会い、やはりミズバショウを見に来たとのこと。地元の観光協会(?)に事前に通行止めを聞いており覚悟のうえとのこと。地元のわれわれはまさかと思い、そこまで下調べをしていなかったのは迂闊であった。 林道を何度も曲がりながら百合谷(びゃっこだん)駐車場に着いたのが10時半頃、1時間ほどの行程。 駐車場の脇の登山道入り口を10時28分に出発。案内看板のある百合谷峠の分岐点まで来て左へ下りればミズバショウの群生地だが、天気の安定しているうちに大嵐山に登ることにし、右に折れる。 途中、植林された若いブナ林が気持よく写真を撮りまくる。 頂上近くになるとまだ残雪がありキックしながら登る。頂上には雪は無く、南東側に20㎡ほどの見晴らしの良い場所があり、白山の特設展望台だ。写真を撮りまくる。手前に鳴谷山、砂御前山を挟みその奥に白山(長倉山、四塚山、大汝峰、御前ヶ峰)、南には砂御前山頂上の右肩に別山、右へ下ったあたりに福井の三ノ峰がお椀をかぶせたように見える。 まだ11時半だがA嬢がお腹が空いているようで白山の眺望を満喫しながら昼食を取った。 下りは、途中眼下に手取湖が見えるところがあり、足元に気をつけるようにと言いながら振り向かせ写真を1枚。なおも残雪、ぬかるみを下る。A嬢、登山は富士山を登った以外、初めてとのことでスパッツを新調してもらった。役に立っただろうか。わたしの方は渓流釣り用のスパイクピン付きの長靴だ。残雪、ぬかるみはこれが一番。 やがて明るい尾根に出るとタムシバがまだ結構咲いていた。タムシバの枝は噛むとクロモジと同じ柑橘系の良い香りがする。花は絹のドレスのようだ。 頂上から30分ほどでミズバショウ群生地への分岐点に着く。時期が遅かったようで群生地まで下りてきたが誰もいない。ミズバショウの葉も大きく化けていた。でもまだ見頃だ。ショウジョウバカマもちらほら咲いていた。個人的ではあるがミズバショウの群生は鳴谷山への谷あいに咲くミズバショウが好きだ。 群生地を後にして百合谷駐車場に着いた。いつもは車がそこにあるのだが、今回は林道をまだ1時間も歩かなければと思うと気が重い。タラの芽を探しながら林道を歩いたが、ほとんど取られた後ばかりだ。 出発点まで来たが記録を止めるのを忘れて157号線からトンネルを抜けた道の駅瀬女(観光物産センター)までは車での記録になります。 桑島で温泉に入りかったが、準備もしていなかったので家風呂で今日の疲れをとった。
通行止め(桑島大橋からわずか上がったところ)この先は林道を歩く。
登山口のある駐車場(通行止めから1時間ほど歩いた)
大嵐山からの展望方向
大嵐山頂上からの白山展望
山座同定してみましたが白山釈迦岳があやふや。間違っていたらご指摘ください。
鳴谷山の向こうに左から四塚山、右肩に七倉山、大汝峰、白山御前ヶ峰
白山御前ヶ峰のズームアップ
砂御前山の肩に別山
三ノ峰のズームアップ
砂御前山下の鞍部(鎧壁)の向こうに白山釈迦岳
ヤマ飯が来たー。この後、おにぎり2個も平らげました。
下山途中眼下に手取湖
明るい稜線のタムシバの下を行く
枝は柑橘系の香りがするタムシバの花。絹のドレスのようだ。
ミズバショウ群生地への分岐点
ミズバショウの群生
ショウジョウバカマもところどころに咲いている。
時期が遅かったか、葉が化けている
清楚なミズバショウの白色
ミズバショウとショウジョウバカマの美の競演
ミズバショウの中を縫って流れる清水
美しい《花》をどうぞ