高野山 極楽橋駅〜水ケ峰〜伯母子岳〜三浦峠〜十津川温泉〜果無峠〜熊野本宮大社 往路は名古屋駅から登山口まで電車利用。復路は新宮駅から名古屋駅間は高速バス利用。 昔の人は、熊野参詣のためわざわざ100㌔も歩いた。平和だったんだなと思っていたが、道中行き倒れた旅人や殺されてしまった人のお墓をみて命がけの旅だったことを知る。また、山越え、峠越えを繰り返し、今までに歩いたことのない距離だったが、なぜか楽しくあたたかい体験となった。挑戦が目的で、熊野参詣をするつもりではなかったが、ぜひとも願をかけようという気持ちになった。 熊野本宮大社をゴールとしたが、昔の人が目指した旧熊野本宮大社を最終ゴールとした。 歩行距離は70㌔を超え、舗装道路もたくさん歩くためトレランシューズ着用。登山靴では足が痛くなり、歩けなかったと思う。
前日 近鉄名古屋駅13:10〜大和高田駅〜JR橋本駅〜南海高野線九度山駅17時頃
九度山駅歩いて7分ほどの九和楽さんに宿泊。柿の葉寿司の専門店。豪邸を丸ごと貸切、素泊5000円。オススメです
1日目 高野山行き、始発5:49くらい乗車。九度山駅は神々しい雰囲気
終点の極楽橋駅スタート。駅を出て、赤い橋を渡る。分かりにくいため、駅員さんが教えてくれた
不動坂を通り
高野山の中心を目指す
立派な門灯
紅葉は見頃
門が額縁 見事な紅葉
こちらの脇に小辺路の入口発見
分かりやすい標識、道は小走りできるくらい整備されている。
遠くまで紀伊山地を望む。いよいよ旅の始まりだ
中辺路は高貴な方々の参詣道 小辺路は庶民の参詣道だそうです
小辺路ルートは全長70㌔強。昔は100㌔だったとか
大滝集落を抜け、高野龍神スカイラインに出ると、車やバイクが高速で走っていて怖い。 明治中期は農閑期になると奥州や関東からたくさんの人が参詣に訪れていたとか…
車道あり
山道あり、分岐には分かりやすい標識あり
恐竜の足あとだらけ。シロモジの葉っぱ
針葉樹の道
落葉広葉樹の道と移りかわる
大股登山口の見事な紅葉。橋のたもとに水あり。食事ができるような場所はない ここからは、本日のメイン伯母子岳登山が始まる。
野迫川の集落を登っていく
ここにも豊富な水場。ありがたい。 伯母子岳登山道では20人ほどすれ違う
萱小屋跡避難小屋 今晩はここに泊まりたいが…明日の行程を考えるともう少し進んでおく必要あり
落ち葉でふかふかの道を進む
伯母子岳(おばこ)山頂。360度の展望。冬は2mほど積雪あるとか
伯母子峠避難小屋。10人ほど泊まれそう。きれい、水場まで10分ほど。他の利用者なく貸切。他、テント泊1組。
2日目 午後から雨の予報、早めに出発。
明るくなる頃に五百瀬(いもせ)集落に到着。自販機の看板は大事!
吊り橋のたもとに湧水あり。民家の奥に自販機を発見!迷わず、ジュースを飲む。小辺路グッズの販売もあり
本日のメイン、三浦峠の始まり。
昔の住宅跡。石垣と防風林が残る
こちらにも豊富な水
三浦峠を目指す。雨がポツポツ…
これが目印。林道があり、木の伐採作業をしている
東屋にて休憩。 ここからは、熊野古道のガイドをしておられるというMさんとご一緒
緩やかな道。歩きやすい。 Mさんのお話し勉強になります
古矢倉という人が宿をしていた。宿泊客を釣天井で殺して、金品を奪い、戦の軍資金にしていたと…
西中に下山すると、きれいなバイオトイレあり。ここからは十津川温泉を目指し舗装道路を9㌔の道のり。
終わったも同然なんて言ってしまったが…この先はホントにキツかった⤵⤵ 雨も本降りに… でも、14:05まで待てば十津川温泉行きのバスあり。Mさんとはここでお別れし、先を急ぐ。Mさん、楽しい話をありがとうございました。
舗装道路は足が疲れる…雨が冷たい…本日の宿が近づいてきた
到着!! 宿では洗濯乾燥機あり。濡れた靴も乾かしてくれた。ありがたいありがたいm(_ _)m
温泉で温まったあとは、ぼたん鍋。温まる!美味しい!お腹いっぱい! 宿の方の心遣いに感謝感激!
ふかふかの布団でぐっすり眠り、ボリュームたっぷりのお弁当を食べて元気よくスタート。果無峠(はてなし)を目指し、しばらくは石畳が続く。滑りやすいので注意
明るくなってくると道中には観音様がいることに気づく。どうやら33体の観音様がいて、ゴールまでカウントダウンの様子。全て違い、色々な表情、風貌あり。よい励みになる。そういえば、所々でおばあちゃんが応援してくれたけど、観音様みたいだったな…
もうすぐ果無峠。歩いてきた道を振り返る
峠は風が強く寒い。越えてしまえば、難所を乗り越えた安堵感と太陽の光と暖かさで心浮立つ。
下の方に熊野川。いよいよ熊野大社が近づいた。昔の旅人も同じことを思ったに違いない!
カウントダウンの観音様はNO.6あたりまでは確認したが…その後は見当たらず。お礼をいうことができなかった。舗装道路に出ると、民家の軒先をお邪魔しますと通過。これが正式なルートなんです!
熊野川が近づく
歩いてきた道を振り返る。
いよいよ熊野大社に近づく
やった〜裏門に到着!
シンボルの八咫烏。マスクも着用。 70㌔かけて歩き、願いごとをする
やったー! そして、数百㍍先に旧熊野大社の大鳥居。明治22年の大水害で流されてしまい、現在の熊野本宮大社ができたそう。昔の人はこちらを目指して歩いたから、やっぱりこちらが本当のゴールでしょ!
鳥居と神聖な森が残されている
大社前バス停11:50乗車。新宮駅1時間ほど。 新宮駅13:55→名古屋駅17:55 。三重交通高速バス。 無事に帰れました