➡DAY1の続き (https://yamap.com/activities/7614510) 昨日は慣れないキャンプ道具を一式担いで登山した為、相当疲れていつの間にか眠っていたのですが、22時ぐらいから猛烈に降り出した豪雨の音で叩き起こされました。 その尋常じゃない雨量にテントが流されはしないかとか、上から土砂が崩れてはこないかなどと恐れ慄き、こんな時だから別に働かなくてもいいのに想像力が次から次へと湧いてきて、悪い方向、悲しい結末に勝手に独り歩きして、最悪の事態をいくつも想定しながら、死なない為にはどうやって切り抜けようかと対処を考え抜いていたところ、しばらくしたらあっさりと寝てました。 そして朝目覚めた時、雨は上がり、なんと後光まで差し込んでいる状況に、あぁ今回も何事もなく生き延びたんだなと安堵し、きっと守ってくれたであろうご先祖様に心から感謝しました。 昨夜の想定では、雨が止まなければ、明るくなってから速攻下山しようと考えていたのですが、今日は晴れではないけれども薄曇りで穏やかだったので、このままテント撤収して大崩山山頂を目指そうと決めました。
昨夜ゲリラ豪雨から守ってくれた命の恩人のテント。 中は浸水もせず、少しの結露のみで快適、熟睡できました。
リンドウの丘より湧塚を望む。 漸く雨は上がり、今日は晴れではないけれども穏やかそうだ。 テント撤収して、大崩山山頂に向かいます。
リンドウの丘よりすぐの避難岩屋。 ここを知っていたので、最悪の事態は逃げ込もうと昨夜は考えていました。
分岐を大崩山頂へと。 いつもは湧塚から坊主尾根への周回コースで終わるので、実に10年ぶりぐらいに山頂に向かいます。
稜線に出るまで丘を登るのですが、道標がなく少し迷いました。
稜線に出れば、後はなだらかな尾根筋を進むだけ。
気持ちのいい朝の山歩き。
山頂までこんなに見晴らしあったっけ、樹林帯ではなかったっけと、10年前の記憶の整合性が取れないまま進みます。
たまにモヤっとして、木漏れ日が良い雰囲気。
大崩山登頂!! 絶対10年前と違う山頂がそこにありました。 こんなに見晴らしなくて、鬱蒼とした木々が邪魔してた筈。
秋を告げるリンドウ。
振り返り見た大崩山への稜線。
オトギリソウかな?
分岐まで戻ってきて、下山ルートは湧塚コースに向かいます。
まずは上湧塚到着。 ここで重いザックをデポしたら、余りにも自分の身軽さに驚きました。 負荷を外した悟空みたいな気分で軽快に登っていきます♪
上湧塚は岩を攀じ登るコースがあるのですが、上部が結構狭くて難易度高めなので、今日は右側の脇道から登ります。 昔は攀じ登る所にロープがあったような?
上湧塚を登ってからしか見えない七日廻り岩。 いつも見る度に、ウォーズマンと思ってしまう。
上湧塚より中湧塚を望む。 湧き出た雲海が良い感じに。
ママコナ
上湧塚まで少し岩登りがあるので気を付けて下さい。
右端のテラスみたいな所が、昨夜テント泊したリンドウの丘。 左は小積ダキ。
さて上湧塚を降りて先に進みます。
下山は激下りコースが待ってます。
中湧塚より上湧塚を望む。 登山を始めて間もない頃、丸腰ハイカーで臨み、案の定道迷いした時、何を思ってかあの崖を下ろうとした自分の愚かさに、今では苦笑してしまいます。 人間パニックになったら、意外な行動に出るのを身をもって経験しました。
先に進んで下湧塚より中湧塚を望む。
そこからの小積ダキ。
巨岩、奇岩が沢山ある湧塚コース。 この面白い山容を見るだけでも、ここに登る価値はあります。
湧塚巡りを十分に楽しんだので、後は下るだけ。
湧塚に架かる梯子は、台風の影響でも全て問題なしでした。
激下りをゆっくり降りていきます。
倒木で不明瞭になった登山道も何ヶ所か有り。
おっと最後に袖ダキに行ったら、湧塚コースの見所は終わり。
昨日登ってきた坊主尾根。
これが見たかった景色。 袖ダキからの圧巻な湧塚。
小積ダキも間近で大迫力。
これが一枚岩なんて、どんだけ巨大な岩なのだ。
湧塚からの登山道も多少、いや大いに荒れてました。 ルートファイトしながら下っていく。
ここまで下れば、あとは平坦な道程。
水場で喉を潤し、汗を流す。
狭い岩間を通り抜け、あと少しの道程に寂しさを覚える。
ここら辺で倒木に隠れていた道の踏み嵩を誤って、沢に落ちたのは内緒。 実は昨日も枯れ木を踏み損なって、岩に膝をぶつけ打撲したのもオフレコ。 昨日から今日にかけて、本当に生傷が絶えない荒れた道の山登りでした。
綺麗な沢。 水量多めなので、今日は上手く渡渉できるかな?
渡渉ポイントに到着。
渡りやすい箇所を探して、ここを渡りました。 今日は濡れなかったです。
渡渉すれば、あとは緩い道だけなので、昨日の豪雨で汚れたテント一式と汗まみれで臭う服を川で一気に洗いました。 大崩山で裸族現ると騒がれたら、それは確実に私です(笑)
洗濯したものを乾かすまで約二時間ほど川にいたので、コースタイムは参考になりません。
あれだけキツイキツイと言っていた昨日の山行でも終わりがくれば、また次は何処に登ろうかとワクワクしてるので、山って本当に不思議なパワーを感じる。
大崩山荘の分岐に到着。 ここまで来ればあと少しで今回の冒険が終わる。
そして駐車場到着。 今日も無事下山!! お疲れ山!! 台風の影響で昨日至る所に散らかっていた折れた枝は、こんな感じで一掃されてました。
下山後のお楽しみ温泉♨ 今日は祝子川温泉美人の湯(520円)。 今回の山行は本当に疲れたので、湯船でゆっくり癒されました。 因みにコロナやら台風で休業されていたのが今日から再開されて、タイミングよく入れましたとさ。