コアジサイと急登の白屋岳

2020.06.20(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 30
休憩時間
2 時間 14
距離
7.2 km
のぼり / くだり
960 / 964 m
2 38
32
2 23

活動詳細

すべて見る

 コアジサイがちょうどよい季節になりました。去年は雨で流れた白屋岳へ。コアジサイだけ見るのでしたら、武木林道で足ノ郷越まで車で入ってもいいのですが、やはり本来この山は白屋集落(跡)から登るべき山でしょう。台高からの派生尾根上の峰で、吉野川谷に急激に落ちていくところにある山なので、なかなかの急登です。途中の太平と山頂からの大峰・山上ヶ岳方面の眺望にも期待しながら登りました。ただ、残念ながらスカッとは行きませんでした。なんせ梅雨の真っ最中。降られなかっただけでも喜ばなきゃですね。  白屋集落は大滝ダム工事の関係で地滑りが起こったようで、村ごと引っ越したそうです。そのころにつけられたのか、駐車場壁には今でもクラックゲージが付いていました。今はだれも住んでいませんが、駐車場やトイレはきれいに整備されていました。白屋展望台公園です。  YAMAPの地図には出ていませんが、白屋集落跡から標高995mの太平まで登るルートは2つあるようで、まずは右のルートで登って、左のルートで下山予定。集落跡の階段を登って右に曲がり、杉植林を登ります。ただ、このあたりがヤマビルの密度が高く、しばらく歩くと足に昇ってくるって感じでした。これに気を取られていたら、どうもルートを外したようで、滝が見えたところから左への小尾根上を急登しました。やがて、本来のルートに戻り、あとはそんなにややこしくなく太平まで登れました。  太平から山頂までは尾根上のはっきりしたルート。山頂でお昼にして、コアジサイ大群落を見に、武木林道方向に少し下りました。15分も下ると、コアジサイだらけの山腹です。こんな大群落を見るのは初めて。なかなか凄いです。  山頂に戻り、太平までは行きのルートで。その先の下りはもう一つのルート、太平から西北西に伸びる尾根で下りましたが、上部にはちゃんとした道はなく、踏み跡程度。しかも途中の急降下は、何とか下れるレベル。しかも尾根芯は薮が濃いようで、左に寄って、下れるところを下り、斜面が緩んでから右に寄って尾根上に出ました。尾根上にはちゃんとしたルートが通っていました。どうやら、このルートは、途中までこの尾根を登り、傾斜がきつくなってきたころに尾根から離れて右に振って、行きの道に太平より下で合流しているようです。そんなわけで、今回の軌跡は、けっこうルート外しているので、参考にしないでくださいね。  尾根上のルートに出てからは、迷うこともなく、道標もしっかりあり、やがてYAMAPのレポのよく出てくる有名なヘルメットの所で林道に出ました。  今回の急登、登りは500m以上続きました。例によって別ソフトで角度計算してみました。標高568mから1074mまでの区間で水平距離が1360m、勾配は37.2%、20.4°でした。20°超えです。500m区間としては黒戸尾根にほぼ匹敵。なかなか厳しい登りでした。  ヤマビルですが、あれだけ沢山見た割に、いっしょに登った計10人の中に被害者はいなかった模様。まだ、吸い慣れていないのかな?ぼくは代わりにブヨに腕二箇所吸われたようで、翌日はよく腫れてました😁

白屋岳 ダム湖に架かる白屋橋はみごとな斜張橋です。車中より。
ダム湖に架かる白屋橋はみごとな斜張橋です。車中より。
白屋岳 白屋橋を渡って右に登り、獣除けゲートを開けて入ると、立派な駐車場とトイレ、休憩所があります。白屋展望台公園です。左へ登るスロープが、登山道入口。
白屋橋を渡って右に登り、獣除けゲートを開けて入ると、立派な駐車場とトイレ、休憩所があります。白屋展望台公園です。左へ登るスロープが、登山道入口。
白屋岳 駐車場から見下ろす白屋橋。
駐車場から見下ろす白屋橋。
白屋岳 駐車場の壁に付いているクラックゲージ。
駐車場の壁に付いているクラックゲージ。
白屋岳 白屋の集落跡を登ります。階段にはいろんな花が咲いていました。集落の名残りでしょう。
白屋の集落跡を登ります。階段にはいろんな花が咲いていました。集落の名残りでしょう。
白屋岳 アメリカオニアザミ(キク科アザミ属)恐ろしい刺をもった、環境省から要注意外来生物に指定されている危険なアザミです。集落跡でたくさん見ました。駆除はなかなか難しいそうです。
アメリカオニアザミ(キク科アザミ属)恐ろしい刺をもった、環境省から要注意外来生物に指定されている危険なアザミです。集落跡でたくさん見ました。駆除はなかなか難しいそうです。
白屋岳 ヤワゲフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)ヨーロッパ原産の帰化植物で1976年に北海道室蘭市で野生化が確認されたそうです。
ヤワゲフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)ヨーロッパ原産の帰化植物で1976年に北海道室蘭市で野生化が確認されたそうです。
白屋岳 マルバマンネングサ(ベンケイソウ科マンネングサ属)
マルバマンネングサ(ベンケイソウ科マンネングサ属)
白屋岳 アカメガシワ(トウダイグサ科アカメガシワ属)雄花です。この季節、よく見ます。
アカメガシワ(トウダイグサ科アカメガシワ属)雄花です。この季節、よく見ます。
白屋岳 ユキノシタ(ユキノシタ科ユキノシタ属)石垣で咲いていました。これも、誰かが植えていたのでしょう。
ユキノシタ(ユキノシタ科ユキノシタ属)石垣で咲いていました。これも、誰かが植えていたのでしょう。
白屋岳 ジギタリス(ゴマノハグサ科(APGではオオバコ科)ジギタリス属)猛毒があります。山でこれを見ると、観音峯のベニバナヤマシャクヤクが心配になります。
ジギタリス(ゴマノハグサ科(APGではオオバコ科)ジギタリス属)猛毒があります。山でこれを見ると、観音峯のベニバナヤマシャクヤクが心配になります。
白屋岳 集落跡を離れ、杉植林に入りました。しばらくは斜めに登っていきます。この辺りで早くも一匹目のヤマビル発見。
集落跡を離れ、杉植林に入りました。しばらくは斜めに登っていきます。この辺りで早くも一匹目のヤマビル発見。
白屋岳 その後も結構出てきました。ここはヤマビル密度高いです。
その後も結構出てきました。ここはヤマビル密度高いです。
白屋岳 ヤマビルに気を取られていたら、道を間違ったようで、滝が見えたあたりから左の尾根に取り付きました。踏み跡はないですが、何とか登れる角度。でも、急です。
ヤマビルに気を取られていたら、道を間違ったようで、滝が見えたあたりから左の尾根に取り付きました。踏み跡はないですが、何とか登れる角度。でも、急です。
白屋岳 やがて、斜面を斜めに登る登山道に合流。マルミノヤマゴボウ(ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)が咲き始めました。
やがて、斜面を斜めに登る登山道に合流。マルミノヤマゴボウ(ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)が咲き始めました。
白屋岳 正しい登山道に入っても、なかなかの急登です。右斜めに登っていきます。
正しい登山道に入っても、なかなかの急登です。右斜めに登っていきます。
白屋岳 標高が上がってきたら、だんだんとガスの中に入ってきました。
標高が上がってきたら、だんだんとガスの中に入ってきました。
白屋岳 今日は10名で登っています。姿勢からも急登が感じられますよね。
今日は10名で登っています。姿勢からも急登が感じられますよね。
白屋岳 昨日大雨でした。そのせいか、細い枝から小さな白いキノコがいっぱい出ていました。
昨日大雨でした。そのせいか、細い枝から小さな白いキノコがいっぱい出ていました。
白屋岳 サワギク(キク科 サワギク属)湿ったところが好きな黄色い野菊です。
サワギク(キク科 サワギク属)湿ったところが好きな黄色い野菊です。
白屋岳 今度は左斜めに上がっていきます。
今度は左斜めに上がっていきます。
白屋岳 イナモリソウ( アカネ科イナモリソウ属)梅雨時の花です。ピンクの花がかわいいです。葉も、独特の形です。
イナモリソウ( アカネ科イナモリソウ属)梅雨時の花です。ピンクの花がかわいいです。葉も、独特の形です。
白屋岳 ヤブヘビイチゴ(バラ科ヘビイチゴ属)大きな実です。光沢があるのは「ヤブ」の方。
ヤブヘビイチゴ(バラ科ヘビイチゴ属)大きな実です。光沢があるのは「ヤブ」の方。
白屋岳 標高995mの太平に出ました。草原になっています。眺望は抜群、・・・のはずなのですが、雲が多いですね。
標高995mの太平に出ました。草原になっています。眺望は抜群、・・・のはずなのですが、雲が多いですね。
白屋岳 正面に先の尖った良い形の山が見えました。百合ヶ峰またの名を大所山という1346mの峰です。
正面に先の尖った良い形の山が見えました。百合ヶ峰またの名を大所山という1346mの峰です。
白屋岳 遥か遠方には二上山が見えていました。左手前に高取城址のある高取山。
遥か遠方には二上山が見えていました。左手前に高取城址のある高取山。
白屋岳 ぜーんぶまとめてパノラマに。残念ながら山上ヶ岳方面は、雲の中。でも、大天井ヶ岳、四寸岩山がはっきりと確認できました。
ぜーんぶまとめてパノラマに。残念ながら山上ヶ岳方面は、雲の中。でも、大天井ヶ岳、四寸岩山がはっきりと確認できました。
白屋岳 高原の集落に薄日が当たって、きれいでした。
高原の集落に薄日が当たって、きれいでした。
白屋岳 さあ、山頂に向かいます。あと30分ほど。
さあ、山頂に向かいます。あと30分ほど。
白屋岳 立派な道標です。
立派な道標です。
白屋岳 岩場もあります。
岩場もあります。
白屋岳 バイケイソウ(ユリ科シュロソウ属)の群落。
バイケイソウ(ユリ科シュロソウ属)の群落。
白屋岳 もうじき花も咲きそうですね。
もうじき花も咲きそうですね。
白屋岳 ツクバネソウ(シュロソウ科ツクバネソウ属)先が尖った卵形の葉が4枚輪生し、その上に淡黄緑色の花を上向きにつけます。
ツクバネソウ(シュロソウ科ツクバネソウ属)先が尖った卵形の葉が4枚輪生し、その上に淡黄緑色の花を上向きにつけます。
白屋岳 コアジサイ(アジサイ科アジサイ属)山頂の少し手前で、ついに、今日のお目当て、コアジサイに今日初めて出会いました。
コアジサイ(アジサイ科アジサイ属)山頂の少し手前で、ついに、今日のお目当て、コアジサイに今日初めて出会いました。
白屋岳 最後の登りを登りきると、
最後の登りを登りきると、
白屋岳 着きました。白屋岳の山頂です。
着きました。白屋岳の山頂です。
白屋岳 二等三角点「白矢岳」、標高は1177.0m。
二等三角点「白矢岳」、標高は1177.0m。
白屋岳 そう、点名だけなぜか「矢」の字があてられています。
そう、点名だけなぜか「矢」の字があてられています。
白屋岳 う~ん、雲がなかなか取れてくんない。
う~ん、雲がなかなか取れてくんない。
白屋岳 でも、稲村ヶ岳と大日山だけは、しっかり姿を見せてくれました。
でも、稲村ヶ岳と大日山だけは、しっかり姿を見せてくれました。
白屋岳 さて、少し北東に下って、コアジサイの大群落を見に行きます。ここは林道方向に下ります。
さて、少し北東に下って、コアジサイの大群落を見に行きます。ここは林道方向に下ります。
白屋岳 出てきました。すごい大群落でした。
出てきました。すごい大群落でした。
白屋岳 アップもなかなかいい花です。
アップもなかなかいい花です。
白屋岳 青紫が濃いのも淡いのもあります。
青紫が濃いのも淡いのもあります。
白屋岳 葉もきれいな花です。
葉もきれいな花です。
白屋岳 花の枝が濃い青紫で、きれいですねぇ。
花の枝が濃い青紫で、きれいですねぇ。
白屋岳 上から見下ろせる大群落もありました。
上から見下ろせる大群落もありました。
白屋岳 山頂に戻りました。シロツバメエダシャク(シャクガ科)君。さっきもいましたが、さらに目立つ場所に出てきてくれたようです。
山頂に戻りました。シロツバメエダシャク(シャクガ科)君。さっきもいましたが、さらに目立つ場所に出てきてくれたようです。
白屋岳 再びバイケイソウの群落と小池。
再びバイケイソウの群落と小池。
白屋岳 下りは、太平から西南西に延びる尾根で。ただ、いい踏み跡が見つかりません。そのうち、急降下が始まりました。
下りは、太平から西南西に延びる尾根で。ただ、いい踏み跡が見つかりません。そのうち、急降下が始まりました。
白屋岳 なかなかすさまじい角度を下ります。
なかなかすさまじい角度を下ります。
白屋岳 こんな斜面にもたくましく咲くイナモリソウ。
こんな斜面にもたくましく咲くイナモリソウ。
白屋岳 急降下を終えて右に振って尾根上に乗ると、良い道が通っていました。ここから先の下りはさっきの急降下からするとハイウェイ。
急降下を終えて右に振って尾根上に乗ると、良い道が通っていました。ここから先の下りはさっきの急降下からするとハイウェイ。
白屋岳 白屋林道に向かいます。
白屋林道に向かいます。
白屋岳 ここからもよい道が続きます。
ここからもよい道が続きます。
白屋岳 有名なヘルメットのところで林道に出ました。あとは林道をのんびりと駐車場まで。
有名なヘルメットのところで林道に出ました。あとは林道をのんびりと駐車場まで。
白屋岳 クマノミズキ(ミズキ科ミズキ属)初夏、白い細かい花が咲き、秋に黒っぽい実がなります。よく似たミズキと異なり、葉は対生しています。ダム湖周りにもいっぱい咲いていました。
クマノミズキ(ミズキ科ミズキ属)初夏、白い細かい花が咲き、秋に黒っぽい実がなります。よく似たミズキと異なり、葉は対生しています。ダム湖周りにもいっぱい咲いていました。
白屋岳 トンビが輪をかいてます。雲はなかなか取れませんでした。
トンビが輪をかいてます。雲はなかなか取れませんでした。
白屋岳 ホタルブクロ(キキョウ科ホタルブクロ属)昔、子供が蛍を中に入れて遊んだという花です。もうこの花の季節なんですねぇ。
ホタルブクロ(キキョウ科ホタルブクロ属)昔、子供が蛍を中に入れて遊んだという花です。もうこの花の季節なんですねぇ。
白屋岳 集落跡が近づくと、またこのアメリカオニアザミがいっぱい出てきました。花はきれいなんですけどねぇ。
集落跡が近づくと、またこのアメリカオニアザミがいっぱい出てきました。花はきれいなんですけどねぇ。
白屋岳 ありゃ?駐車場より一段上についてしまいました。このあと、草むらを下ったのですが、ススキが濃く、遠回りして林道下った方が無難でしょう。
ありゃ?駐車場より一段上についてしまいました。このあと、草むらを下ったのですが、ススキが濃く、遠回りして林道下った方が無難でしょう。
白屋岳 トンネルのおもちゃ。新しいおもちゃは気に入ってますか?キャットフードの景品なんですけどねぇ。2匹いるのわかります?
トンネルのおもちゃ。新しいおもちゃは気に入ってますか?キャットフードの景品なんですけどねぇ。2匹いるのわかります?

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。