【湖北】七々頭ヶ岳(693m)新谷山(662m)柳ヶ瀬山(439m)

2020.03.30(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 7
休憩時間
1 時間 22
距離
20.2 km
のぼり / くだり
1072 / 895 m
1 25
1 42
1 18

活動詳細

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<今回の山は・・・> 通いなれた高時川の流域エリアですが、登らず大切に取っておいた山がいくつかあります(笑)。その一つが七々頭ヶ岳です。 お隣の妙理山や大黒山、安蔵山や谷山、そして美濃国境の山々には散々登っているので、これはちょっとヘソ曲りですね。 さて七々頭ヶ岳です。菅並からのルートを裏参道とするなら、上丹生からの登路が表参道かな。山頂の観音堂が南向きだし、上丹生から眺める山姿は、まさに「丹生富士」の名にふさわしいと思う。 でも、山頂の観音堂に観音さまはご不在。昭和58年に建立された山頂の西林寺も、残念ながら廃寺です。 <いざ、七々頭ヶ岳> 春告げ花が美しい。イワウチワの飾らぬ美しさ。ヤマザクラの素朴さ。樹間から上丹生や摺墨(するすみ)の集落が見えます。墓谷山・賤ヶ岳・山本山・行市山・呉枯ノ峰・小谷山・己高山の展望に心が洗われます。 観音堂にお辞儀して、心おだやかに合掌です。倒木が目立ちますが、山頂の北面のブナの純林は立派だ。 七々頭ヶ岳林道に向かう途中、ご詠歌に歌われる伝説の「瑠璃池」を通ります。林道のヤブに気を取られ、さしたる感傷もなく通り過ぎたことが悔やまれます。 そのヤブが小ヤブになる頃、林道を外して760m最高点に寄り道します。さらに北に寄せると、雑木の向こうに、横山岳・左千方・三国岳・三周ヶ岳・安蔵山・上谷山・・・胸が弾みます。 <新谷山へ> ヤマガラやヒガラの遊ぶ林を後に、新谷山をめざします。山頂は、山名が真っ赤なかまぼこ板に、ぞんざいに刻まれていて、思わず凍りつきました(笑)。行市山・赤坂山・乗鞍岳などの湖北の山々がちらりとのぞきます。 ここからの下山ルートのそこかしこに、お楽しみの展望があります。七々頭ヶ岳と墓谷山の共演、伊吹山が優しく己高山を包み込む様子、遠景の鈴鹿の山並みもおぼろげでナイスです。 摺墨の集落はひっそり静まりかえっています。バス停があっても、これは予約しないと乗れません。前日の午後三時までに予約が必要で、しかも土・日・祝日は運休。 こんなに素敵な村里なのに、人は田舎を捨てて生活の便利さを追い求めてしまうんだ・・・かえるの合唱に包まれて歩きました。 <柳ヶ瀬山へ> 駐車地にはすでにNSNナンバーさん。車内には奥さんが人待ち顔。その旦那さんとは久々坂峠ですれ違いましたが、お一人で城址を歴史散歩だったようです。 ヤブツバキの咲き乱れる小径から玄蕃尾城跡へ。ここは、賤ヶ岳の戦いの際の、柴田勝家の本陣とされています。 目の前には、新谷山から妙理山にかけての稜線が横たわっています。この城址の素朴な遺構は、人の好みを分けそうです。けど、観光地化していないところにこそ、味わい深さもあると思う。 戦国の世の喧騒が幻だったかのような静けさ・・・しかし、「平和」な現代が「戦乱」と無縁というわけではなさそうですね。

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