活動データ
タイム
10:46
距離
12.7km
のぼり
1853m
くだり
1852m
活動詳細
すべて見る今夏は南アルプス縦走計画を断念したので、冬に入る前に少しだけ南アルプスをカジッておくことに。沢のコースは先日の台風19号で荒れていそうなので、迷わず御座石鉱泉へ。ここの駐車場は、30台以上は停められそう。駐車場を離れ登山口に取り付く前に青木鉱泉へと続くルートを見たがどうも怪しい。ということで薬師岳から中道を下り青木鉱泉へ出るルートも諦める。青木鉱泉から御座石鉱泉までのルート情報は極めて少ない。そうした消去法をすると尾根道をピストンする以外に選択肢はなくなった。本日は三山を全てを制覇することに拘らず、ゆっくり登ることにした。 時々立ち止まり紅葉を満喫し、また木々の間から見える富士、八ヶ岳、観音岳、駒ケ岳をゆっくり眺めた。燕頭山まではかなりの急登で往路だけでなく復路も痛い目にあった。3㎞にも満たない距離ではあるが、標高差が1000mを超える。燕頭山で30分以上休憩を取り、ゆっくり朝食を取った。ここから鳳凰小屋までは緩やかな上りで比較的歩きやすい。台風被害にあったルートは修復されていた。11時前には小屋に着き、小屋の主と10分ほど立ち話をする。この時期小屋に宿泊者は少ない。 砂地の賽ノ河原は大雨によりクレバスのような亀裂が至る所にあった。陽当たりのよい斜面は砂が暖かく無風だったので昼寝をした。砂地を登り切ると西側からの暴風で気温は一気に下がった。ウェストンが攀じ登った鳳凰のクチバシの下まで行き、周りを見回してから、足早に岩場を下りる。白根三山、観音岳の西側は新雪を湛え、厳つい駒ケ岳に撫肩の千丈ヶ岳も澄んだ空気に映えていた。 下山途中にこれから小屋へと向かう老夫婦と立ち話をした際、首里城の火災の話を聞いた。例え地上で普段の生活をしていたとしても、何もすることは出来ないのだが悲しい気分になる。情報なしの生活に現代人はどのくらい耐えられるのだろうか。ちなみにこの尾根は不思議なことに電波がよく、休憩の度に電波状況を確認したが、へたをすると地上よりもよいぐらい見事に4本立つ(ドコモ)。 深田久弥は昭和7年初登頂の際、小林秀雄と今日出海(こんひでみ)に加え一人の人夫を雇い4人でドンドコ沢から登頂している。今日出海は初代文化庁長官である。天国で首里城焼失をどう思っているだろうか。
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