空木岳縦走

2019.09.14(土) 2 DAYS

あれはたしか6月の終わり、まだ梅雨が明けていない頃だったか。 3回ほど一緒に山へ行ったことのある知人から、週末の登山が雨で中止になった、そのメンバーで残念会をするから来ないか、という連絡があった。 私は自慢ではないがけっこう筋金入りのウルトラ人見知りなので、本来そのような場にシュッと出ていけるような社交性はビタイチ持ち合わせていないのだが、山好きの集まりとなれば話は別であった。 ややビビりながら赤坂の怪しげな郷土料理屋に入ってみると、知った顔が2名、知らない顔が3名という感じで、どうやらそこまでアウェイでもない。どうもどうもハジメマシテと挨拶もそこそこに、山やらギアやらの話でたいそう盛り上がり、じゃあ今度どっか登りに行きましょうそうしましょう、という流れになった。 こうして謎のパーティーは結成され、2ヶ月半後の深夜、竹橋のバス乗り場で再会を果たしたのだった。

東京から夜行バスに乗り、菅の台のバスセンターに着いたのが4時過ぎ。ロープウェイ行きのバス停にはすでに長蛇の列ができていた。まだ日も出ていないのでかなり寒い。あわててザックの底からダウンを引っぱり出し、始発バスまで1時間ほど待つ。バスは次々にやってくるので、ぎっちりだが全員座れた。すぐに爆睡。

東京から夜行バスに乗り、菅の台のバスセンターに着いたのが4時過ぎ。ロープウェイ行きのバス停にはすでに長蛇の列ができていた。まだ日も出ていないのでかなり寒い。あわててザックの底からダウンを引っぱり出し、始発バスまで1時間ほど待つ。バスは次々にやってくるので、ぎっちりだが全員座れた。すぐに爆睡。

東京から夜行バスに乗り、菅の台のバスセンターに着いたのが4時過ぎ。ロープウェイ行きのバス停にはすでに長蛇の列ができていた。まだ日も出ていないのでかなり寒い。あわててザックの底からダウンを引っぱり出し、始発バスまで1時間ほど待つ。バスは次々にやってくるので、ぎっちりだが全員座れた。すぐに爆睡。

30分ほどでロープウェイ駅に到着。バスよりもこちらの輸送力が高いのか、今度は特に並ばず乗ることができた。ぎゅうぎゅうに見えるが、毎朝乗っている満員電車よりはだいぶマシといった感じ。

30分ほどでロープウェイ駅に到着。バスよりもこちらの輸送力が高いのか、今度は特に並ばず乗ることができた。ぎゅうぎゅうに見えるが、毎朝乗っている満員電車よりはだいぶマシといった感じ。

30分ほどでロープウェイ駅に到着。バスよりもこちらの輸送力が高いのか、今度は特に並ばず乗ることができた。ぎゅうぎゅうに見えるが、毎朝乗っている満員電車よりはだいぶマシといった感じ。

ロープウェイの駅を出ると目の前がこれ。一気にアガる。

ロープウェイの駅を出ると目の前がこれ。一気にアガる。

ロープウェイの駅を出ると目の前がこれ。一気にアガる。

これから登る道が、正面の斜面に見えている。今回は木曽駒・宝剣はパスして、まっすぐ空木岳に向かう。

これから登る道が、正面の斜面に見えている。今回は木曽駒・宝剣はパスして、まっすぐ空木岳に向かう。

これから登る道が、正面の斜面に見えている。今回は木曽駒・宝剣はパスして、まっすぐ空木岳に向かう。

駒ヶ根方面がかっこいいことになっていた。準備を整えて出発。

駒ヶ根方面がかっこいいことになっていた。準備を整えて出発。

駒ヶ根方面がかっこいいことになっていた。準備を整えて出発。

千畳敷カールの壁をぐいぐいと登っていく。

千畳敷カールの壁をぐいぐいと登っていく。

千畳敷カールの壁をぐいぐいと登っていく。

わりとあっさり稜線に出た。極楽平という場所なのだが、どのへんが平らなのかは不明。

わりとあっさり稜線に出た。極楽平という場所なのだが、どのへんが平らなのかは不明。

わりとあっさり稜線に出た。極楽平という場所なのだが、どのへんが平らなのかは不明。

奥に御嶽山が見える。

奥に御嶽山が見える。

奥に御嶽山が見える。

朝の光が美しい稜線。

朝の光が美しい稜線。

朝の光が美しい稜線。

南アルプス、ほとんど全部見えてそう。真ん中には富士山。

南アルプス、ほとんど全部見えてそう。真ん中には富士山。

南アルプス、ほとんど全部見えてそう。真ん中には富士山。

今日歩くルートの全貌が見える。正面が南駒ヶ岳で、その左手前が空木岳。空木岳の右手の鞍部に、今夜泊まる山小屋がある。先は長い。

今日歩くルートの全貌が見える。正面が南駒ヶ岳で、その左手前が空木岳。空木岳の右手の鞍部に、今夜泊まる山小屋がある。先は長い。

今日歩くルートの全貌が見える。正面が南駒ヶ岳で、その左手前が空木岳。空木岳の右手の鞍部に、今夜泊まる山小屋がある。先は長い。

まだ朝の8時くらいなのに、日差しはかなり強い。日傘を借りてみたら抜群に涼しかった。これは欲しい。

まだ朝の8時くらいなのに、日差しはかなり強い。日傘を借りてみたら抜群に涼しかった。これは欲しい。

まだ朝の8時くらいなのに、日差しはかなり強い。日傘を借りてみたら抜群に涼しかった。これは欲しい。

上下左右にうねる稜線。今日は始点と終点の標高はほぼ同じなのだが、合計で1,000mほど登って1,000mほど降りる計算になる。

上下左右にうねる稜線。今日は始点と終点の標高はほぼ同じなのだが、合計で1,000mほど登って1,000mほど降りる計算になる。

上下左右にうねる稜線。今日は始点と終点の標高はほぼ同じなのだが、合計で1,000mほど登って1,000mほど降りる計算になる。

空木岳が近付いてきた。幾筋も刻まれた谷筋が恐ろしい。

空木岳が近付いてきた。幾筋も刻まれた谷筋が恐ろしい。

空木岳が近付いてきた。幾筋も刻まれた谷筋が恐ろしい。

檜尾岳に到着。ちなみにヒノキオと読みます。

檜尾岳に到着。ちなみにヒノキオと読みます。

檜尾岳に到着。ちなみにヒノキオと読みます。

縦走路から少し外れたところにある、ファンシーな形の避難小屋。この暑さでパーティーの何人かが水の残量に不安を感じ、小屋近くの水場に向かった。

縦走路から少し外れたところにある、ファンシーな形の避難小屋。この暑さでパーティーの何人かが水の残量に不安を感じ、小屋近くの水場に向かった。

縦走路から少し外れたところにある、ファンシーな形の避難小屋。この暑さでパーティーの何人かが水の残量に不安を感じ、小屋近くの水場に向かった。

水くみ隊を待ちつつ、昼ご飯を食べる。雨用の折りたたみ傘を持っていたことを思い出し、さしてみた。日傘ほどではないけど、ないよりはだいぶ良い。

水くみ隊を待ちつつ、昼ご飯を食べる。雨用の折りたたみ傘を持っていたことを思い出し、さしてみた。日傘ほどではないけど、ないよりはだいぶ良い。

水くみ隊を待ちつつ、昼ご飯を食べる。雨用の折りたたみ傘を持っていたことを思い出し、さしてみた。日傘ほどではないけど、ないよりはだいぶ良い。

食事を終えて再び歩き出すと、すぐに雲が出てきた。

食事を終えて再び歩き出すと、すぐに雲が出てきた。

食事を終えて再び歩き出すと、すぐに雲が出てきた。

どんどんガスが湧いてくる。眺望はきかなくなるが、涼しくて快適。

どんどんガスが湧いてくる。眺望はきかなくなるが、涼しくて快適。

どんどんガスが湧いてくる。眺望はきかなくなるが、涼しくて快適。

いい感じの岩場に差しかかる。

いい感じの岩場に差しかかる。

いい感じの岩場に差しかかる。

なかなかの高低差。

なかなかの高低差。

なかなかの高低差。

熊沢岳の頂上付近で急にガスが晴れて、分厚い雲海が現れた。

熊沢岳の頂上付近で急にガスが晴れて、分厚い雲海が現れた。

熊沢岳の頂上付近で急にガスが晴れて、分厚い雲海が現れた。

飛行機に乗っているような景色に、思わず足元を確認してしまう(しない)。

飛行機に乗っているような景色に、思わず足元を確認してしまう(しない)。

飛行機に乗っているような景色に、思わず足元を確認してしまう(しない)。

雲海がすぐそこまで迫ってきている。

雲海がすぐそこまで迫ってきている。

雲海がすぐそこまで迫ってきている。

ものの数分で、再び雲に覆われた稜線。

ものの数分で、再び雲に覆われた稜線。

ものの数分で、再び雲に覆われた稜線。

あとはガスの中をひたすら下るのみ。

あとはガスの中をひたすら下るのみ。

あとはガスの中をひたすら下るのみ。

雲の下はきっと天気悪いんだろうな。

雲の下はきっと天気悪いんだろうな。

雲の下はきっと天気悪いんだろうな。

一瞬、雲の向こうに空木岳が見える。明日あそこまで登るのか。

一瞬、雲の向こうに空木岳が見える。明日あそこまで登るのか。

一瞬、雲の向こうに空木岳が見える。明日あそこまで登るのか。

突然のブロッケン現象。飛行機からは見たことがあるけど、山では記憶している限り初めて。なんだか得した気分になる。

突然のブロッケン現象。飛行機からは見たことがあるけど、山では記憶している限り初めて。なんだか得した気分になる。

突然のブロッケン現象。飛行機からは見たことがあるけど、山では記憶している限り初めて。なんだか得した気分になる。

ようやく山小屋が見えた。歩き始めてから9時間。想定していたコースタイムよりだいぶ遅くなってしまった。

ようやく山小屋が見えた。歩き始めてから9時間。想定していたコースタイムよりだいぶ遅くなってしまった。

ようやく山小屋が見えた。歩き始めてから9時間。想定していたコースタイムよりだいぶ遅くなってしまった。

小屋の夕食の時間が迫っていたので、ひと息つく間もなく水を汲みに行くことに。水場まで往復で20分ほどで、帰ってきたらすぐに夕食。バタバタしていて写真を撮り忘れてしまった。夕食後、外に出ると微妙な夕焼けっぽいものが一瞬だけ見えた。

小屋の夕食の時間が迫っていたので、ひと息つく間もなく水を汲みに行くことに。水場まで往復で20分ほどで、帰ってきたらすぐに夕食。バタバタしていて写真を撮り忘れてしまった。夕食後、外に出ると微妙な夕焼けっぽいものが一瞬だけ見えた。

小屋の夕食の時間が迫っていたので、ひと息つく間もなく水を汲みに行くことに。水場まで往復で20分ほどで、帰ってきたらすぐに夕食。バタバタしていて写真を撮り忘れてしまった。夕食後、外に出ると微妙な夕焼けっぽいものが一瞬だけ見えた。

明日の予定について話し合う。といっても眠すぎて、ぼーっと聞いているだけになってしまった。結局、3時半に小屋を出て、空木岳の山頂で御来光を見ようということになった。まだ消灯まで2時間近くあったが、即爆睡。

明日の予定について話し合う。といっても眠すぎて、ぼーっと聞いているだけになってしまった。結局、3時半に小屋を出て、空木岳の山頂で御来光を見ようということになった。まだ消灯まで2時間近くあったが、即爆睡。

明日の予定について話し合う。といっても眠すぎて、ぼーっと聞いているだけになってしまった。結局、3時半に小屋を出て、空木岳の山頂で御来光を見ようということになった。まだ消灯まで2時間近くあったが、即爆睡。

翌朝、3時半よりは少し遅れて出発。

翌朝、3時半よりは少し遅れて出発。

翌朝、3時半よりは少し遅れて出発。

満月が一面の雲海を照らしている。

満月が一面の雲海を照らしている。

満月が一面の雲海を照らしている。

星空の下、歩きやすい岩稜を一歩ずつ進む。風はなく、寒くも暑くもない。このままどこまでも登っていけそうな気持ちになる。

星空の下、歩きやすい岩稜を一歩ずつ進む。風はなく、寒くも暑くもない。このままどこまでも登っていけそうな気持ちになる。

星空の下、歩きやすい岩稜を一歩ずつ進む。風はなく、寒くも暑くもない。このままどこまでも登っていけそうな気持ちになる。

だいぶ高度が上がり、明るくなってきた。

だいぶ高度が上がり、明るくなってきた。

だいぶ高度が上がり、明るくなってきた。

どんどん岩場が険しくなっていく。日の出までに頂上に行きたいので、息を切らしながらペースを上げる。

どんどん岩場が険しくなっていく。日の出までに頂上に行きたいので、息を切らしながらペースを上げる。

どんどん岩場が険しくなっていく。日の出までに頂上に行きたいので、息を切らしながらペースを上げる。

急いでいても、写真を撮らずにはいられない。

急いでいても、写真を撮らずにはいられない。

急いでいても、写真を撮らずにはいられない。

なんかもう太陽出てない?いやまだ大丈夫、みたいな会話をしながら先を急ぐ。それにしても雲海が美しい。

なんかもう太陽出てない?いやまだ大丈夫、みたいな会話をしながら先を急ぐ。それにしても雲海が美しい。

なんかもう太陽出てない?いやまだ大丈夫、みたいな会話をしながら先を急ぐ。それにしても雲海が美しい。

頂上から降りてきた人たちとすれ違う。この景色を前にして下山できるの、ハードボイルドすぎません?

頂上から降りてきた人たちとすれ違う。この景色を前にして下山できるの、ハードボイルドすぎません?

頂上から降りてきた人たちとすれ違う。この景色を前にして下山できるの、ハードボイルドすぎません?

西の空。

西の空。

西の空。

人が立っているあたりが頂上。今にも明けそうだったので、ここで御来光を待つことに。

人が立っているあたりが頂上。今にも明けそうだったので、ここで御来光を待つことに。

人が立っているあたりが頂上。今にも明けそうだったので、ここで御来光を待つことに。

出、

出、

出、

すぐ下に山小屋が見える。いい場所に建ってるなぁ。

すぐ下に山小屋が見える。いい場所に建ってるなぁ。

すぐ下に山小屋が見える。いい場所に建ってるなぁ。

パーティーのみんな。嬉しそう。

パーティーのみんな。嬉しそう。

パーティーのみんな。嬉しそう。

八ヶ岳。

八ヶ岳。

八ヶ岳。

いい感じの岩に座る私。決してカメラを意識してポーズをとっているわけではない。

いい感じの岩に座る私。決してカメラを意識してポーズをとっているわけではない。

いい感じの岩に座る私。決してカメラを意識してポーズをとっているわけではない。

南アルプス方面。雲海に山の影が落ちている。

南アルプス方面。雲海に山の影が落ちている。

南アルプス方面。雲海に山の影が落ちている。

南駒ヶ岳方面。もうすっかり朝。

南駒ヶ岳方面。もうすっかり朝。

南駒ヶ岳方面。もうすっかり朝。

頂上から見えていた駒峰ヒュッテ。

頂上から見えていた駒峰ヒュッテ。

頂上から見えていた駒峰ヒュッテ。

ここにテン泊できたら最高だろうな。

ここにテン泊できたら最高だろうな。

ここにテン泊できたら最高だろうな。

小屋のテラスで朝ご飯。

小屋のテラスで朝ご飯。

小屋のテラスで朝ご飯。

ここから2,000m、ひたすら下る。

ここから2,000m、ひたすら下る。

ここから2,000m、ひたすら下る。

駒石と呼ばれる巨石。裏から登れるようになっているのだが、間違えて難しいコースで登ってしまい大変なことになった。

駒石と呼ばれる巨石。裏から登れるようになっているのだが、間違えて難しいコースで登ってしまい大変なことになった。

駒石と呼ばれる巨石。裏から登れるようになっているのだが、間違えて難しいコースで登ってしまい大変なことになった。

駒石の上にて。

駒石の上にて。

駒石の上にて。

毎度のことだが、下山中は本当に写真を撮らない。一瞬で下ってきたように見えるが、泣くほど足が痛い。ずっと樹林帯で日陰を歩けたのが救いといえば救い。

毎度のことだが、下山中は本当に写真を撮らない。一瞬で下ってきたように見えるが、泣くほど足が痛い。ずっと樹林帯で日陰を歩けたのが救いといえば救い。

毎度のことだが、下山中は本当に写真を撮らない。一瞬で下ってきたように見えるが、泣くほど足が痛い。ずっと樹林帯で日陰を歩けたのが救いといえば救い。

下山後、温泉に寄ってから高速バスで帰る予定だったが、予約が埋まっていたため電車で帰ることに。新宿で思うさま焼肉を食べて解散。お疲れさまでした。

下山後、温泉に寄ってから高速バスで帰る予定だったが、予約が埋まっていたため電車で帰ることに。新宿で思うさま焼肉を食べて解散。お疲れさまでした。

下山後、温泉に寄ってから高速バスで帰る予定だったが、予約が埋まっていたため電車で帰ることに。新宿で思うさま焼肉を食べて解散。お疲れさまでした。

東京から夜行バスに乗り、菅の台のバスセンターに着いたのが4時過ぎ。ロープウェイ行きのバス停にはすでに長蛇の列ができていた。まだ日も出ていないのでかなり寒い。あわててザックの底からダウンを引っぱり出し、始発バスまで1時間ほど待つ。バスは次々にやってくるので、ぎっちりだが全員座れた。すぐに爆睡。

30分ほどでロープウェイ駅に到着。バスよりもこちらの輸送力が高いのか、今度は特に並ばず乗ることができた。ぎゅうぎゅうに見えるが、毎朝乗っている満員電車よりはだいぶマシといった感じ。

ロープウェイの駅を出ると目の前がこれ。一気にアガる。

これから登る道が、正面の斜面に見えている。今回は木曽駒・宝剣はパスして、まっすぐ空木岳に向かう。

駒ヶ根方面がかっこいいことになっていた。準備を整えて出発。

千畳敷カールの壁をぐいぐいと登っていく。

わりとあっさり稜線に出た。極楽平という場所なのだが、どのへんが平らなのかは不明。

奥に御嶽山が見える。

朝の光が美しい稜線。

南アルプス、ほとんど全部見えてそう。真ん中には富士山。

今日歩くルートの全貌が見える。正面が南駒ヶ岳で、その左手前が空木岳。空木岳の右手の鞍部に、今夜泊まる山小屋がある。先は長い。

まだ朝の8時くらいなのに、日差しはかなり強い。日傘を借りてみたら抜群に涼しかった。これは欲しい。

上下左右にうねる稜線。今日は始点と終点の標高はほぼ同じなのだが、合計で1,000mほど登って1,000mほど降りる計算になる。

空木岳が近付いてきた。幾筋も刻まれた谷筋が恐ろしい。

檜尾岳に到着。ちなみにヒノキオと読みます。

縦走路から少し外れたところにある、ファンシーな形の避難小屋。この暑さでパーティーの何人かが水の残量に不安を感じ、小屋近くの水場に向かった。

水くみ隊を待ちつつ、昼ご飯を食べる。雨用の折りたたみ傘を持っていたことを思い出し、さしてみた。日傘ほどではないけど、ないよりはだいぶ良い。

食事を終えて再び歩き出すと、すぐに雲が出てきた。

どんどんガスが湧いてくる。眺望はきかなくなるが、涼しくて快適。

いい感じの岩場に差しかかる。

なかなかの高低差。

熊沢岳の頂上付近で急にガスが晴れて、分厚い雲海が現れた。

飛行機に乗っているような景色に、思わず足元を確認してしまう(しない)。

雲海がすぐそこまで迫ってきている。

ものの数分で、再び雲に覆われた稜線。

あとはガスの中をひたすら下るのみ。

雲の下はきっと天気悪いんだろうな。

一瞬、雲の向こうに空木岳が見える。明日あそこまで登るのか。

突然のブロッケン現象。飛行機からは見たことがあるけど、山では記憶している限り初めて。なんだか得した気分になる。

ようやく山小屋が見えた。歩き始めてから9時間。想定していたコースタイムよりだいぶ遅くなってしまった。

小屋の夕食の時間が迫っていたので、ひと息つく間もなく水を汲みに行くことに。水場まで往復で20分ほどで、帰ってきたらすぐに夕食。バタバタしていて写真を撮り忘れてしまった。夕食後、外に出ると微妙な夕焼けっぽいものが一瞬だけ見えた。

明日の予定について話し合う。といっても眠すぎて、ぼーっと聞いているだけになってしまった。結局、3時半に小屋を出て、空木岳の山頂で御来光を見ようということになった。まだ消灯まで2時間近くあったが、即爆睡。

翌朝、3時半よりは少し遅れて出発。

満月が一面の雲海を照らしている。

星空の下、歩きやすい岩稜を一歩ずつ進む。風はなく、寒くも暑くもない。このままどこまでも登っていけそうな気持ちになる。

だいぶ高度が上がり、明るくなってきた。

どんどん岩場が険しくなっていく。日の出までに頂上に行きたいので、息を切らしながらペースを上げる。

急いでいても、写真を撮らずにはいられない。

なんかもう太陽出てない?いやまだ大丈夫、みたいな会話をしながら先を急ぐ。それにしても雲海が美しい。

頂上から降りてきた人たちとすれ違う。この景色を前にして下山できるの、ハードボイルドすぎません?

西の空。

人が立っているあたりが頂上。今にも明けそうだったので、ここで御来光を待つことに。

出、

すぐ下に山小屋が見える。いい場所に建ってるなぁ。

パーティーのみんな。嬉しそう。

八ヶ岳。

いい感じの岩に座る私。決してカメラを意識してポーズをとっているわけではない。

南アルプス方面。雲海に山の影が落ちている。

南駒ヶ岳方面。もうすっかり朝。

頂上から見えていた駒峰ヒュッテ。

ここにテン泊できたら最高だろうな。

小屋のテラスで朝ご飯。

ここから2,000m、ひたすら下る。

駒石と呼ばれる巨石。裏から登れるようになっているのだが、間違えて難しいコースで登ってしまい大変なことになった。

駒石の上にて。

毎度のことだが、下山中は本当に写真を撮らない。一瞬で下ってきたように見えるが、泣くほど足が痛い。ずっと樹林帯で日陰を歩けたのが救いといえば救い。

下山後、温泉に寄ってから高速バスで帰る予定だったが、予約が埋まっていたため電車で帰ることに。新宿で思うさま焼肉を食べて解散。お疲れさまでした。

この活動日記で通ったコース