川浦源流の秘境:大平 のんびり散歩

2024.11.25(月) 日帰り

活動詳細

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大平というのは谷の名前で、川浦渓谷の上部、銚子洞がその源流で二つに分かれた片方の谷です。今回訪れたのはそのさらに最源流部で、おそらく大平の名前の所以になったと思われる平らな地形のところ。川浦渓谷の「最初の一滴」的な場所で、銚子洞を登った人もなかなかここまでは来ないような秘境です。古木が立ち並ぶ中を小川がゆったりと流れ、ここだけ時間の流れが違うような、自然が作り上げたファンタジーのような場所でした。 雲一つない青空の小春日和。のんびりと2時間半ぐらい散策をして(と言っても、そこにたどり着くまでは全然のんびりじゃなくて必死ですが)、お土産もたくさんもらえて、良い日でした。 沢ノ又の平流部分とは、小さい尾根を挟んですぐですから、同じような植生の場所と想像してきましたが全く違っていて驚きました。 こちらはブナが高層の8割を占めるブナの森で、はっきりとした渓畔林は発達しておらず、ブナが流れのすぐ近くまで来ています。トチノキやサワグルミは多くはないです。 大きい木は案外少なく、ブナで最大周囲3m程度、トチノキやミズナラも4mには達しないぐらい。ブナの多くは直径60㎝とか。ですが細いわりには古木の雰囲気をかもしている木が多い感じもしました。 ここが原生林なのか、それとも遠い昔に人手が入った森なのか、ちょっと分からないです。 林況は、高層はブナが優占し、ミズナラ、ミズメ、トチノキ、サワグルミなどが混じる。わずかにハリギリ、ホオノキなど。最小で20mほど斜面を登って尾根に乗るとヒノキ林となる。中低層はテツカエデ、オオイタヤメイゲツ、ハウチワカエデ、ヒトツバカエデなどのカエデ類、シロモジ、オオカメノキ、ツノハシバミ、マルバノキなど。低木はほとんど葉を落としていたのであまり見れていないが、クロモジは無かったような印象(これは特徴的)。林床はところどころにチシマザサやエゾユズリハが見られたが、大部分は裸かスゲ類だけ。水の近くにオシダ、リョウメンシダなど。

左門岳 尾根を登って大平を目指します。
出発からすでに1時間以上経っていて、ここまでが結構大変でした。
この辺は、美しいシロモジロード。楽に歩けます。
尾根を登って大平を目指します。 出発からすでに1時間以上経っていて、ここまでが結構大変でした。 この辺は、美しいシロモジロード。楽に歩けます。
左門岳 コナラも見頃。
コナラも見頃。
左門岳 コナラらしからぬ、まっすぐ伸びた幹です。
コナラらしからぬ、まっすぐ伸びた幹です。
左門岳 地面は薮というほどでもないですが、低木が多くて歩きにくい。顔が痛い。
地面は薮というほどでもないですが、低木が多くて歩きにくい。顔が痛い。
左門岳 ネジキです。薄くピンクかかっていて、透明感もあってなかなかです。
ネジキです。薄くピンクかかっていて、透明感もあってなかなかです。
左門岳 赤がオオイタヤメイゲツ、黄色はウリハダカエデ
赤がオオイタヤメイゲツ、黄色はウリハダカエデ
左門岳 標高が上がってきてブナも参戦。
標高が上がってきてブナも参戦。
左門岳 ブナもまだ葉を残していてくれました。
ブナもまだ葉を残していてくれました。
左門岳 やがてブナばっかりの二次林になっていきます。
やがてブナばっかりの二次林になっていきます。
左門岳 揖斐川と長良川を分ける主稜線に出ます。道と言えるような物はないです。
揖斐川と長良川を分ける主稜線に出ます。道と言えるような物はないです。
左門岳 大平を見下ろせる場所に出ました。
大平を見下ろせる場所に出ました。
左門岳 下は大平の平らな川床です。独特の雰囲気。すぐ上の小尾根上には天然のヒノキがずらりと並んでいます。
下は大平の平らな川床です。独特の雰囲気。すぐ上の小尾根上には天然のヒノキがずらりと並んでいます。
左門岳 大平に降り立ちました!
大平に降り立ちました!
左門岳 と思ったら2分で何かを発見したようです。
と思ったら2分で何かを発見したようです。
左門岳 ナメコ!
ナメコ!
左門岳 これは上物です!
これは上物です!
左門岳 凍ってる!
凍ってる!
左門岳 凍ってるナメコは、手がすべらないので取りやすいです。今のうちに取っておきましょう。
凍ってるナメコは、手がすべらないので取りやすいです。今のうちに取っておきましょう。
左門岳 ここからがお散歩タイムです。
ここからがお散歩タイムです。
左門岳 大きいミズナラ
大きいミズナラ
左門岳 左からミズメ、トチノキ、ミズナラ
左からミズメ、トチノキ、ミズナラ
左門岳 ちょろちょろと小川が流れています。
ちょろちょろと小川が流れています。
左門岳 小滝もあった。
小滝もあった。
左門岳 谷に詰まった不安定な倒木を乗り越えて進みます。ちなみに倒木の上は水分が凍結している場所があって超危険です。
谷に詰まった不安定な倒木を乗り越えて進みます。ちなみに倒木の上は水分が凍結している場所があって超危険です。
左門岳 テツカエデが多い。
テツカエデが多い。
左門岳 この辺は、左の主稜線が最も低くなる場所です。どんな地形かと思って楽しみにしてきましたが・・・
この辺は、左の主稜線が最も低くなる場所です。どんな地形かと思って楽しみにしてきましたが・・・
左門岳 案外普通でした(笑)
案外普通でした(笑)
左門岳 尾根の5m下を川が流れています。こっちの水は長良川に降りていきます。尾根の向こうは揖斐川水系です。
尾根の5m下を川が流れています。こっちの水は長良川に降りていきます。尾根の向こうは揖斐川水系です。
左門岳 またありました。
またありました。
左門岳 対岸の土手?もいい雰囲気。
対岸の土手?もいい雰囲気。
左門岳 大きなトチノキ。といっても周囲4mはないぐらいかな。
大きなトチノキ。といっても周囲4mはないぐらいかな。
左門岳 ブナトチゲートです。
ブナトチゲートです。
左門岳 左の古木はブナ。この地では最大クラスのブナです。
左の古木はブナ。この地では最大クラスのブナです。
左門岳 周囲3mはないでしょう。でもかなりのご高齢で、そう長くは持たない感じです。
周囲3mはないでしょう。でもかなりのご高齢で、そう長くは持たない感じです。
左門岳 またあった!
またあった!
左門岳 ここは、大きい二又のさらに奥の二又から右に入った標高1100mぐらいのところ。なんとなくですが、大平源流を象徴するような場所と感じました。写真でうまく表現できてませんが、もう一度来たいと強く思った場所でした。
ここは、大きい二又のさらに奥の二又から右に入った標高1100mぐらいのところ。なんとなくですが、大平源流を象徴するような場所と感じました。写真でうまく表現できてませんが、もう一度来たいと強く思った場所でした。
左門岳 そこにあったのがこのブナ。今日見た中では最大です。
そこにあったのがこのブナ。今日見た中では最大です。
左門岳 周囲3mを少し超えるぐらいかな?
周囲3mを少し超えるぐらいかな?
左門岳 いかにも主といった感じで、一段上から谷を見下ろして立っていました。
いかにも主といった感じで、一段上から谷を見下ろして立っていました。
左門岳 そろそろお散歩も終わりにして帰っていかないと・・。
そろそろお散歩も終わりにして帰っていかないと・・。
左門岳 溝のような枝谷を登って尾根に出ましょう。
溝のような枝谷を登って尾根に出ましょう。
左門岳 ハリギリですが、形がちょっと変です。
ハリギリですが、形がちょっと変です。
左門岳 美しい尾根を下っていきます。
美しい尾根を下っていきます。
左門岳 隣の尾根もきれいです。
隣の尾根もきれいです。
左門岳 今日の成果。
家で測ったら1.6㎏ありました。これだけあると、帰ってからが大変です。きれいにゴミを落として、3日分を冷蔵保存し、残りを10袋に小分けして冷凍しました。休憩を含めて、3時間ぐらいナメコさわってました(^_^;)。
今日の成果。 家で測ったら1.6㎏ありました。これだけあると、帰ってからが大変です。きれいにゴミを落として、3日分を冷蔵保存し、残りを10袋に小分けして冷凍しました。休憩を含めて、3時間ぐらいナメコさわってました(^_^;)。

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