名前を知らない花が咲いていた。
春口。
1月には枯れていた水がここ数日の冬に似つかぬ長雨で蘇っていた。
長雨の恩恵もありながら、斜面を削り、倒木が増えていたり、道を塞いでいて登ったりくぐったり、えいやと攻略しないといけない場所が椿山を降りて右に降りて数メートルのところにあった。通れなくはない。
登りで左足付け根前部分に張りと鈍痛がでてきて、うっすら落ち込みながら身体の動かし方を工夫していたら、重心の移動を利用してなるべく筋肉を使わないで登れているような気がした。
傷んだ場所も痛まず、翌日も疲労がこれまでより断然なかった。
人間万事塞翁が馬。
