八甲田PM 酸ヶ湯から毛無岱へ✨

【前回までのあらすじ】 八甲田雛岳を探検したローレシアの王子🫅🏽とムーンブルクの王女🧝🏽‍♀️は、単身大岳へ乗り込んでいるサマルトリアの王子🤴🏼（ZAKUさんです）をさがすため、酸ヶ湯へと旅立ったのであった…🌀 さて、昼に雛岳を下山して、まだ物足りなかった私たち。 酸ヶ湯の状況も気になったため、ちょうど大岳方面へ入山中で、周回してくるかもしれない山友ZAKUさんを驚かせてやろうと、毛無岱方面へと向かうことにした。 湯坂には下山トレースがあるかと思いきや、まさかのノートレース。 これはなかなか面白そうだぞと、ルンルンでスタートした。 時刻は13時。 これは、山を舐めるなおじさんが聞いたら卒倒しそうな、完全なる山ナメ行為である。 急な湯坂を登りきると、徐々に藪がうるさくなってきたが、今季初物のパウダースノーに、身も心も軽くうきうき。 1時間ほどで毛無岱に着いた。 1人ではなかったけれど、それでもこの時間にこんな荒涼とした場所にいることは、少なからず不安な気持ちにさせた。 そしてZAKUさんは姿を現さなかった。 ピストンしてすでに下山しているのだろうか？ なんにせよ私たちはもうタイムリミットだ。 少し休憩を取り、毛無岱を後にした。 下山後、念のためにと上の駐車場に行ってみた。 すると見覚えのあるZAKUさんの高級車が、ポツンと一台だけ止まっているではないか。 血の気が引くとはまさにこのこと。 隣に我々も車を停めると、鳥居と湯坂を交互に見続けた。 日没まで1時間を切ったが一向にZAKUさんは戻ってこない。 不吉なふた文字が頭をよぎって涙目になってきた。 なかなか繋がらなかった山仲間のまさパパさんから、折り返しの電話がようやくあり、私は半ばパニック状態でことの次第を早口でまくしたてた。 その時である。 登山口の鳥居から見覚えのある真っ赤なウェアがひょっこりと姿を現した。 その赤い人物は登山口を振り返ると、のんびり写真を撮ったりしている。 ああ、まんまサマルトリアの王子だよZAKUさん…🤦🏻‍♀️（わからない人はドラクエ2で調べてね！） 電話口のまさパパさんに「ごめん！ちょっと今からお説教タイム始まるから！」 そう言って電話を切ると、ローレシアの王子とふたり、車から飛び出した。 その直後、私が山を舐めるなおばさんへと豹変したのは言うまでもない… 完？ 【コース状況等】 ・公共駐車場はまだ通常の広さでトイレも利用できました ・酸ヶ湯〜谷地間は現在通行止め（11月15日9:00まで ・積雪20〜30cm ・湯坂は登りより降りが踏み抜き怖い ・その先は藪 ・毛無岱の木道踏み抜きはそこまで気にならない