活動データ
タイム
08:26
距離
14.0km
のぼり
1479m
くだり
1475m
活動詳細
すべて見る※軌跡が乾徳山手前で取れなくなり、データは不正確なものがある。 乾徳山は52年前の4月下旬にに単独で、30年前の9月中旬に高校の同級生と登ったことがあり、今回が3回目である。1回目は全盛期であった夜行列車の臨時鈍行に乗り、徳和には臨時バス(3:05発)で夜明け前に着いたのだが、あの頃の塩山駅は休日ともなると未明からバス待ちの登山者で溢れかえり、活気に満ちていた。中には前日から駅で寝ている奴もいたなあ~。その時の事は記憶も朧げだが、国師ヶ原一帯は草原状の牧場になっていて、登山道の傍らに売店があり、牛乳などを売っていた。これがここの名物だったのだが、当時数十円のものがここではその3倍位の値段だったので、もちろん飲まなかった。その日は天気も良く、黒金山までは快調に歩いて予定よりも結構早い時間に到達し、帰りは大ダオで2時間ほど昼食と昼寝で費やし下山したのだが、家にはまだ明るいうちに着いてしまった。2回目は早朝にⅠ氏の車で東京を経ち、今回と同じく1時間半足らずで徳和に着いたのだった。20年で交通事情も随分変わってしまった。この時は事前にI氏と高原牛乳の件で盛り上がっていたような気がするが、山頂で飲む予定だったビールの方に気持ちが向いていて、国師ヶ原を通過した時に飲んだ記憶はない。で、肝心のビールだが、9月中旬とは言え山頂に着いた時は雲がかかり、風もあって寒くて飲む気にならなかった。(I氏は一気に飲んでいたけど…)早々に山頂を後にし、月見岩まで下りてくると雲の領域から抜けて、初秋の道満尾根をのんびりと下山したのだった。 今回、高尾~陣馬山域での足慣らしを終え、本格的な山歩きを再開する第一歩として5年前に山歩きを復活させてから気になっていたこの山々を登ることにした。足慣らしの余韻が残っていたので、月見岩まではほとんど休憩もせず一気に登ることができたが、さすがに高度を稼ぐ分ダメージもあるようで、岩尾根に差し掛かってからだいぶペースダウンしてしまった。特に最近は貧血の影響か、歩いている最中にめまいのようなものを感じることがあるので、バランスを要する場面では特に慎重になる。それでも昔取った何とかで鎖場を乗り越えていったが、山頂直下の垂直に近い鳳岩?(天狗岩と記載のあるガイドブックもある)では、3m位登った時点で元々腕力に自信がない上にめまいの発作が起きないか気になり、潔く迂回路を使うことにした。山頂は思っていた以上に岩がゴツゴツしていてゆっくり休憩する所が無い。15分ほどしたら人も続々上がってきたので、写真を撮り終えた所で早々に黒金山に向かう。 途中通過した国師ヶ原は、かっては草原状の所で牧場があったのだが、今は落葉松や白樺などの林となっていて昔日の面影はなくなっていた。もちろん売店などもなくなっていたし、ポツンと離れた所にある高原ヒュッテも今は避難小屋となっている。30年前は稜線の反対にあった大平牧場も、今はソーラーパネルが敷き詰められて殺風景な風景になっているのが稜線から確認できた。牧歌的な風景が失われていくのはなぜか寂しい気もするが、はるか昔は元々山林だったはずだから、どうせならもとに還ればいいのにと思うのだが…。 水のタワから先は道も所々はっきりしない所があったりして、途端に人の気配がなくなる。この日は誰にも会わなかった。黒金山までの道はほとんどが樹林下だが、たまに岩場に出ると展望が開け、越え来し乾徳山の岩峰が見下ろせる。以前は伐採された箇所もあったみたいだが、今はすっかり森になっている。黒金山頂からは奥秩父主脈の山々が眼前に広がる。昔、昼寝した大ダオの草原は今も変わらずのように見下ろせる。見下ろす山肌は、かって伐採され、白檜平から西沢へ延びる林道が山肌を生々しく削っている風景などが見えたものだが、今は植林が伸び、一筋の線が何となく見えるだけでその気にならなければわからないくらいになっている。 帰りは水のタワから国師ヶ原へ下るのだが、最初の標高差250m位が地図で見ても想像できる通り急斜面で悪路である。沢状のガレ場を直下降していく感じで脚の関節に負担がかかる。昔はこのまま沢状の所を下る道(松霞新道)もあったようであるが、今は痕跡もない。沢筋から離れ、幾分傾斜も緩くなるが、道はゴツゴツした岩や石が転がっており、昔の古傷(膝関節など)が痛み出す。トレランシューズはこういう岩場にはやっぱり向かないみたいだな。岩角の衝撃がモロに伝わってくるようだ。国師ヶ原からは林道を通って道満尾根を目指す。一般車が通らないみたいだから、落ち葉が降り積もっていい雰囲気の道となっている。道満尾根は、昔と比べて植林が伸び、展望が効かなくなっている。道満山からはひたすら下るのみである。紅葉も残っている所はあったが、今年の紅葉は、暑さのせいか、いま一つパッとしないようだ。やがて遠くから採石場の音が聞こえるようになり、徳和集落まで続いて耳障りであった。 ◎コースタイム修正:徳和駐車場発 7:07→錦昌水8:27→国師ヶ原8:34→月見岩8:57→ 乾徳山9:46/発10:00→笠盛山10:51/11:03→黒金山11:41/12:08→水のタワ13:07→国師ヶ原13:58/14:05→道満山14:39/14:51→徳和駐車場15:26
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