乾徳山・黒金山・・・牧場がすっかり森に還っていた。

2023.11.08(水) 日帰り

活動データ

タイム

08:26

距離

14.0km

のぼり

1479m

くだり

1475m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 26
休憩時間
1 時間 47
距離
14.0 km
のぼり / くだり
1479 / 1475 m
19
2 11
5
37
2 34
43

活動詳細

すべて見る

※軌跡が乾徳山手前で取れなくなり、データは不正確なものがある。 乾徳山は52年前の4月下旬にに単独で、30年前の9月中旬に高校の同級生と登ったことがあり、今回が3回目である。1回目は全盛期であった夜行列車の臨時鈍行に乗り、徳和には臨時バス(3:05発)で夜明け前に着いたのだが、あの頃の塩山駅は休日ともなると未明からバス待ちの登山者で溢れかえり、活気に満ちていた。中には前日から駅で寝ている奴もいたなあ~。その時の事は記憶も朧げだが、国師ヶ原一帯は草原状の牧場になっていて、登山道の傍らに売店があり、牛乳などを売っていた。これがここの名物だったのだが、当時数十円のものがここではその3倍位の値段だったので、もちろん飲まなかった。その日は天気も良く、黒金山までは快調に歩いて予定よりも結構早い時間に到達し、帰りは大ダオで2時間ほど昼食と昼寝で費やし下山したのだが、家にはまだ明るいうちに着いてしまった。2回目は早朝にⅠ氏の車で東京を経ち、今回と同じく1時間半足らずで徳和に着いたのだった。20年で交通事情も随分変わってしまった。この時は事前にI氏と高原牛乳の件で盛り上がっていたような気がするが、山頂で飲む予定だったビールの方に気持ちが向いていて、国師ヶ原を通過した時に飲んだ記憶はない。で、肝心のビールだが、9月中旬とは言え山頂に着いた時は雲がかかり、風もあって寒くて飲む気にならなかった。(I氏は一気に飲んでいたけど…)早々に山頂を後にし、月見岩まで下りてくると雲の領域から抜けて、初秋の道満尾根をのんびりと下山したのだった。 今回、高尾~陣馬山域での足慣らしを終え、本格的な山歩きを再開する第一歩として5年前に山歩きを復活させてから気になっていたこの山々を登ることにした。足慣らしの余韻が残っていたので、月見岩まではほとんど休憩もせず一気に登ることができたが、さすがに高度を稼ぐ分ダメージもあるようで、岩尾根に差し掛かってからだいぶペースダウンしてしまった。特に最近は貧血の影響か、歩いている最中にめまいのようなものを感じることがあるので、バランスを要する場面では特に慎重になる。それでも昔取った何とかで鎖場を乗り越えていったが、山頂直下の垂直に近い鳳岩?(天狗岩と記載のあるガイドブックもある)では、3m位登った時点で元々腕力に自信がない上にめまいの発作が起きないか気になり、潔く迂回路を使うことにした。山頂は思っていた以上に岩がゴツゴツしていてゆっくり休憩する所が無い。15分ほどしたら人も続々上がってきたので、写真を撮り終えた所で早々に黒金山に向かう。 途中通過した国師ヶ原は、かっては草原状の所で牧場があったのだが、今は落葉松や白樺などの林となっていて昔日の面影はなくなっていた。もちろん売店などもなくなっていたし、ポツンと離れた所にある高原ヒュッテも今は避難小屋となっている。30年前は稜線の反対にあった大平牧場も、今はソーラーパネルが敷き詰められて殺風景な風景になっているのが稜線から確認できた。牧歌的な風景が失われていくのはなぜか寂しい気もするが、はるか昔は元々山林だったはずだから、どうせならもとに還ればいいのにと思うのだが…。 水のタワから先は道も所々はっきりしない所があったりして、途端に人の気配がなくなる。この日は誰にも会わなかった。黒金山までの道はほとんどが樹林下だが、たまに岩場に出ると展望が開け、越え来し乾徳山の岩峰が見下ろせる。以前は伐採された箇所もあったみたいだが、今はすっかり森になっている。黒金山頂からは奥秩父主脈の山々が眼前に広がる。昔、昼寝した大ダオの草原は今も変わらずのように見下ろせる。見下ろす山肌は、かって伐採され、白檜平から西沢へ延びる林道が山肌を生々しく削っている風景などが見えたものだが、今は植林が伸び、一筋の線が何となく見えるだけでその気にならなければわからないくらいになっている。 帰りは水のタワから国師ヶ原へ下るのだが、最初の標高差250m位が地図で見ても想像できる通り急斜面で悪路である。沢状のガレ場を直下降していく感じで脚の関節に負担がかかる。昔はこのまま沢状の所を下る道(松霞新道)もあったようであるが、今は痕跡もない。沢筋から離れ、幾分傾斜も緩くなるが、道はゴツゴツした岩や石が転がっており、昔の古傷(膝関節など)が痛み出す。トレランシューズはこういう岩場にはやっぱり向かないみたいだな。岩角の衝撃がモロに伝わってくるようだ。国師ヶ原からは林道を通って道満尾根を目指す。一般車が通らないみたいだから、落ち葉が降り積もっていい雰囲気の道となっている。道満尾根は、昔と比べて植林が伸び、展望が効かなくなっている。道満山からはひたすら下るのみである。紅葉も残っている所はあったが、今年の紅葉は、暑さのせいか、いま一つパッとしないようだ。やがて遠くから採石場の音が聞こえるようになり、徳和集落まで続いて耳障りであった。 ◎コースタイム修正:徳和駐車場発 7:07→錦昌水8:27→国師ヶ原8:34→月見岩8:57→ 乾徳山9:46/発10:00→笠盛山10:51/11:03→黒金山11:41/12:08→水のタワ13:07→国師ヶ原13:58/14:05→道満山14:39/14:51→徳和駐車場15:26

乾徳山・黒金山 かつては登山者で賑わった、駐車場脇にある山登旅館。今はネットで検索できるが営業しているか詳細は不明。
かつては登山者で賑わった、駐車場脇にある山登旅館。今はネットで検索できるが営業しているか詳細は不明。
乾徳山・黒金山 集落最奥にある神社
集落最奥にある神社
乾徳山・黒金山 こんな感じの林道が続く
こんな感じの林道が続く
乾徳山・黒金山 登山口。左側に立派な看板があるのだが、人がいたのでパス。
登山口。左側に立派な看板があるのだが、人がいたのでパス。
乾徳山・黒金山 最初の林道が横切る地点
最初の林道が横切る地点
乾徳山・黒金山 落葉松の植林だがいい雰囲気の道が続く
落葉松の植林だがいい雰囲気の道が続く
乾徳山・黒金山 駒止 小広く休憩するにはいい場所だ。
駒止 小広く休憩するにはいい場所だ。
乾徳山・黒金山 林道の痕跡
林道の痕跡
乾徳山・黒金山 同じく…3回くらいこんな場所を横切る
同じく…3回くらいこんな場所を横切る
乾徳山・黒金山 錦昌水。昔はここに無料休憩所やトイレもあった。 ※登山口からしばらく登った所にも銀昌水という水場があったらしいが見落としてしまった。それらしい所はあったような気もするが、ここほど立派なものではなかったのだろう。
錦昌水。昔はここに無料休憩所やトイレもあった。 ※登山口からしばらく登った所にも銀昌水という水場があったらしいが見落としてしまった。それらしい所はあったような気もするが、ここほど立派なものではなかったのだろう。
乾徳山・黒金山 国師ケ原から仰ぎ見る乾徳山
国師ケ原から仰ぎ見る乾徳山
乾徳山・黒金山 同じく
同じく
乾徳山・黒金山 扇平へ登る道
扇平へ登る道
乾徳山・黒金山 かってはこの付近草原となっていて牛が放牧されていた。今は落葉松や白樺などが生えていて高原の雰囲気を醸し出している。
かってはこの付近草原となっていて牛が放牧されていた。今は落葉松や白樺などが生えていて高原の雰囲気を醸し出している。
乾徳山・黒金山 同じく
同じく
乾徳山・黒金山 同じく
同じく
乾徳山・黒金山 前宮跡 それらしい平地になっているが今は何もない
前宮跡 それらしい平地になっているが今は何もない
乾徳山・黒金山 稜線近し
稜線近し
乾徳山・黒金山 今シーズンの初霜
今シーズンの初霜
乾徳山・黒金山 月見岩
月見岩
乾徳山・黒金山 道満尾根から正面に山頂付近を仰ぎ見る
道満尾根から正面に山頂付近を仰ぎ見る
乾徳山・黒金山 扇平を見下ろす
扇平を見下ろす
乾徳山・黒金山 手洗石 岩がいくつかあってどれかわからないから適当に撮った
手洗石 岩がいくつかあってどれかわからないから適当に撮った
乾徳山・黒金山 いよいよ岩尾根の始まり
いよいよ岩尾根の始まり
乾徳山・黒金山 この辺は、鎖がなくても登れる。
この辺は、鎖がなくても登れる。
乾徳山・黒金山 鎖もなく、ちょっと足元が不安定。スリル感がある。
鎖もなく、ちょっと足元が不安定。スリル感がある。
乾徳山・黒金山 この下に梯子がある
この下に梯子がある
乾徳山・黒金山 雷岩 傾斜もそれほどきつくないし、足場も豊富なので楽しく登れる。
雷岩 傾斜もそれほどきつくないし、足場も豊富なので楽しく登れる。
乾徳山・黒金山 上部の方は鎖が2本垂れ下がっているが、右側の楽そうな方を登る。
上部の方は鎖が2本垂れ下がっているが、右側の楽そうな方を登る。
乾徳山・黒金山 胎内何とか… 上に行くと下が見通せる穴が空いているのが分かる。
胎内何とか… 上に行くと下が見通せる穴が空いているのが分かる。
乾徳山・黒金山 山頂直下の岩場(鳳岩) 迂回路が右にあるが、鎖場に挑戦してみる・・・
山頂直下の岩場(鳳岩) 迂回路が右にあるが、鎖場に挑戦してみる・・・
乾徳山・黒金山 傾斜は垂直に近く、いい足場もない。腕力に自信が無く、貧血によるめまいの発作も心配だったので、3m位登った地点から引き返して潔く迂回路を使うことにした。
傾斜は垂直に近く、いい足場もない。腕力に自信が無く、貧血によるめまいの発作も心配だったので、3m位登った地点から引き返して潔く迂回路を使うことにした。
乾徳山・黒金山 山頂着 
山頂着 
乾徳山・黒金山 北奥千丈岳・国師岳 左手前の鞍部は大ダオ
北奥千丈岳・国師岳 左手前の鞍部は大ダオ
乾徳山・黒金山 大ダオの草原
大ダオの草原
乾徳山・黒金山 南アルプス北部の山
南アルプス北部の山
乾徳山・黒金山 白峰三山 今年はこの時期で雪がない
白峰三山 今年はこの時期で雪がない
乾徳山・黒金山 南アルプス南部の山
南アルプス南部の山
乾徳山・黒金山 奥秩父主脈・東部の山 甲武信・破風・雁坂・水晶・古礼・燕・・・
奥秩父主脈・東部の山 甲武信・破風・雁坂・水晶・古礼・燕・・・
乾徳山・黒金山 同じく 雁坂嶺~笠取山
同じく 雁坂嶺~笠取山
乾徳山・黒金山 黒金山
黒金山
乾徳山・黒金山 北アルプス 穂高連峰と思われる
北アルプス 穂高連峰と思われる
乾徳山・黒金山 甲斐駒・仙丈
甲斐駒・仙丈
乾徳山・黒金山 甲武信岳 右の木賊山や奥の三宝山の方が標高も高いし立派に見えるのに、名前だけは突出して有名。
甲武信岳 右の木賊山や奥の三宝山の方が標高も高いし立派に見えるのに、名前だけは突出して有名。
乾徳山・黒金山 水のタルへ下る鎖場と梯子
水のタルへ下る鎖場と梯子
乾徳山・黒金山 岩場が続く
岩場が続く
乾徳山・黒金山 乾徳山山頂を振り返る
乾徳山山頂を振り返る
乾徳山・黒金山 黒金山が近くなってくる
黒金山が近くなってくる
乾徳山・黒金山 こんな岩場があちこちにある
こんな岩場があちこちにある
乾徳山・黒金山 水のタルからは、道が急にわかりにくくなる。本道から外れても、尾根筋を外さないようにすれば戻れる。
水のタルからは、道が急にわかりにくくなる。本道から外れても、尾根筋を外さないようにすれば戻れる。
乾徳山・黒金山 だんだん鬱蒼としてきた
だんだん鬱蒼としてきた
乾徳山・黒金山 笠盛山 樹林帯に囲まれて展望はないが、明るい感じの山頂
笠盛山 樹林帯に囲まれて展望はないが、明るい感じの山頂
乾徳山・黒金山 奥秩父らしい雰囲気
奥秩父らしい雰囲気
乾徳山・黒金山 振り返ると乾徳山のはるか向こうに富士が…
振り返ると乾徳山のはるか向こうに富士が…
乾徳山・黒金山 大ダオへの分岐点
大ダオへの分岐点
乾徳山・黒金山 この標識の向こうに展望のいいガレ場がある
この標識の向こうに展望のいいガレ場がある
乾徳山・黒金山 北奥千丈岳・国師岳方面 よく見ると、正面山腹に一筋の線が見える。これが白檜平から西沢に下りる林道。
北奥千丈岳・国師岳方面 よく見ると、正面山腹に一筋の線が見える。これが白檜平から西沢に下りる林道。
乾徳山・黒金山 52年前、大ダオ付近から国師岳方面を映した写真には、林道で切り刻まれた山肌の様子がはっきり写っている。
52年前、大ダオ付近から国師岳方面を映した写真には、林道で切り刻まれた山肌の様子がはっきり写っている。
乾徳山・黒金山 甲武信岳がさらに近くはっきりと見える
甲武信岳がさらに近くはっきりと見える
乾徳山・黒金山 西沢方面から上がってくる道。結構はっきりしているので、次回はこのコースがいいかも。
西沢方面から上がってくる道。結構はっきりしているので、次回はこのコースがいいかも。
乾徳山・黒金山 水のタワから国師ヶ原へ向かう
水のタワから国師ヶ原へ向かう
乾徳山・黒金山 岩がゴツゴツした急斜面を下る
岩がゴツゴツした急斜面を下る
乾徳山・黒金山 同じく
同じく
乾徳山・黒金山 沢状になっている所を下るので、石がゴロゴロしていて歩きにくい。
沢状になっている所を下るので、石がゴロゴロしていて歩きにくい。
乾徳山・黒金山 沢筋を離れると傾斜も緩くなるが、道は岩や石がゴロゴロしていて歩きにくい。
沢筋を離れると傾斜も緩くなるが、道は岩や石がゴロゴロしていて歩きにくい。
乾徳山・黒金山 道が分かりにくくなっている所もあるが、赤いテープを見つける努力をすれば何とかなる。
道が分かりにくくなっている所もあるが、赤いテープを見つける努力をすれば何とかなる。
乾徳山・黒金山 ようやく歩きやすい道になる
ようやく歩きやすい道になる
乾徳山・黒金山 国師ヶ原着
国師ヶ原着
乾徳山・黒金山 高原ヒュッテ 今は避難小屋になっているらしい。
高原ヒュッテ 今は避難小屋になっているらしい。
乾徳山・黒金山 中は綺麗
中は綺麗
乾徳山・黒金山 道満尾根へ向かう林道を辿る
道満尾根へ向かう林道を辿る
乾徳山・黒金山 一般車が通らないせいか、落ち葉が積もっていい雰囲気の道だ。
一般車が通らないせいか、落ち葉が積もっていい雰囲気の道だ。
乾徳山・黒金山 道満尾根を横切る地点
道満尾根を横切る地点
乾徳山・黒金山 昔の登山道が短絡道となっている
昔の登山道が短絡道となっている
乾徳山・黒金山 3回くらい林道を横断する
3回くらい林道を横断する
乾徳山・黒金山 林道をかすめて、後は一直線の尾根道となる
林道をかすめて、後は一直線の尾根道となる
乾徳山・黒金山 道はすっかり落ち葉に隠れている
道はすっかり落ち葉に隠れている
乾徳山・黒金山 道満山山頂 展望は全くない。以前はもう少し周囲が見えたような気がするが・・・
道満山山頂 展望は全くない。以前はもう少し周囲が見えたような気がするが・・・
乾徳山・黒金山 徳和集落への下山口 ここが峠かどうか不明。本来はもう少し先かもしれない。
徳和集落への下山口 ここが峠かどうか不明。本来はもう少し先かもしれない。
乾徳山・黒金山 下山口
下山口
乾徳山・黒金山 同じく
同じく
乾徳山・黒金山 徳和集落 秋は日が陰るのが早い
徳和集落 秋は日が陰るのが早い

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