「那須岳」 奥羽山脈の最南端の百名山へ(遠征最後の15座目)

2023.08.03(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 4
休憩時間
47
距離
10.4 km
のぼり / くだり
794 / 1005 m
39
32
6
48
56
48
17
25
12
50

活動詳細

すべて見る

「那須岳」 奥羽山脈の最南端の百名山へ(遠征最後の15座目) 那須連山は栃木県北部に位置します (那須火山帯の南部) 所在地は「栃木県」那須郡と「福島県」那須塩原市に属します 那須連山の代表的な山は「茶臼岳」、最高峰は「三本槍岳」となります 長い遠征の締めくくり 7月15日に四国を出発して8月になりました 行き当たりばったりで東日本を走り回り体力的にはまだ余裕がありましたがお金に余裕が無くなりました そろそろ旅を切り上げないと帰りのガソリン代が無くなります それで遠征最後の山を「那須岳」に決めました 何たって奥羽山脈の最南端の山でもあるし、那須の御用邸がある保養地ですからフィナーレにピッタンコです 西吾妻山から那須岳へ 前日、西吾妻山を下山して那須ロープウェイ駅へ移動して静かな駐車場を探します 三面ある駐車場の内、他の車が居ない場所で夕食を食べます 遠征前半ではコンビニで買い放題でしたが、この場に及んでは食費も倹約し残り物を極力使います ロープウェイ山麓駅の標高は1,390mですから涼しい車中泊です ロープウェイは片道使用で1200円(往復料金は1800円ですので片道は割高です) 老人の登山はロープウェイやリフトがあれば極力それを利用します 2023年8月3日(木) 那須岳は那須連山の総称 那須岳は不思議ですが栃木県では唯一の活火山です 一般的に那須岳と言うと「茶臼岳」を指したりする様ですが、日本百名山としては那須連山の最高峰「三本槍岳」を意味します 那須岳火山群の火山活動は先ず北側の甲子(かし)朝日岳付近が約50万年前、次に三本槍岳付近が約30万年前、朝日岳付近が約20万年前、そして最初に登る茶臼岳は1.6万年前に始まり現在に続いているそうです 火山学者や地質学者は○○万年とかの単位を事も無く簡単そうに使いますが人生80年前後の人間としてはどんな時代だったのか想像もつきません 茶臼岳 1,915m 朝08時30分のロープウェイ始発便に乗り山頂駅(8~9合目 標高1,684m)まで10分程です  山頂駅に着いて歩き辛い火山礫地を茶臼岳へ登って行きます 大きい溶岩が散らばる斜面にはウラジロタデ位しいか花はありません 地形図を見る事無く山頂部を目指して歩いていた為に途中の斜面に有る四等三角点(1,898m)を見逃してしまいました 後で軌跡ログを見ると三角点を通っていました こんな失敗は良く犯しがちで、特に日本百名山では標識が多いので地図を見るのをつい怠りがちになります 右手には朝日岳の赤茶けて抉れた崩壊地が見えます 茶臼岳の山頂手前には白い鳥居が立っているのでそこを目指します 鳥居に近づくと岩の間に祠が見えます 09時25分小高い「那須岳神社」の祠に立って記念写真をお願いします すぐ横に有る山頂標識には1,915mとあります 那須連山の最高峰「三本槍岳」の標高は1,916.9mですからたった2mしか変わりません 峰ノ茶屋へ下る 茶臼岳のトロイデと言われる溶岩円頂丘を時計回りに北側の三本槍岳へと進みます 円頂丘の中央部火口が凹んでいる事で茶臼の名が付けられた様です 現在噴煙を上げて火山活動をしている場所は西側斜面の「無間地獄」ですのでお鉢廻りは今の所安全です このお鉢廻りをしながら北側を眺めると目的地の三本槍岳が見えて、そこに至る稜線が右から左手へと回り込んでいます コル部付近から吹き上がってくるガスが迫力満点です 前方にはコル部に建つ「峰ノ茶屋(避難小屋)」の向こうに「剣ヶ峰」とその右手にパックリ裂けた茶色い崩壊地のピークに「朝日岳」が見えます その向こうに三本槍岳への稜線が続きますが雲に覆われています 溶岩円頂丘の北側に出ると朝日岳ピークとそこから緑切り裂いた崩壊地がくっきりと目に入ります なだらかな肩部を回り込んで下ると眼下に峠ノ茶屋(避難小屋)の赤い屋根が見えて来ました 避難小屋の手前には「硫黄鉱山跡」への分岐標識と番号が書かれています この番号は遭難連絡時の現在地確認になっているみたいです この場所は茶臼岳西斜面の無間地獄に有った硫黄鉱山の硫黄や鉱石の集積地だった所です 「峠ノ茶屋跡・避難小屋」 10時07分峠ノ茶屋(避難小屋)に着きました ここは先に述べた「無間地獄」付近の硫黄鉱山(江戸時代初期から昭和35年まで稼働)から産出した硫黄や鉱石の集積地近くにある休憩所だった所です 叉、峠の西側にある三斗小屋温泉の湯治客が一休みする所でもあり、石積みの壁の上に屋根が掛けられた素朴な小屋があったそうです 現在の建物は平成20年に避難小屋として立替えられた物でしっかりしています 叉、ここは硫黄精錬用の木材、薪を三斗小屋方面の山々から集め、それを牛の背中に乗せてこの峠を越え現在の県営駐車場付近にあった硫黄製錬所に運んでいたそうです 往時は牛や運搬人で賑わっていたのでしょう 新居浜の別子銅山でも銅精錬用の薪、木炭の運搬用馬道や牛車道や集積地(笹ヶ峰の宿やなすび平)がありましたから親近感が湧きます この峠は下山時に明礬(みょうばん)沢沿いに登山口の駐車場へ下る分岐になっています 明礬(みょうばん)? 難しい漢字ですね 確かミョウバンは学校で理科の実験に使った記憶があります 詳しくは覚えていませんがこの結晶(硫酸カリウムアルミニウム)を水に入れて温度を高くすると飽和して見えなくなり、温度を低くすると白い結晶が現れるって実験だった様な・・・  この沢には天然の明礬(みょうばん)が採取出来たのでしょうか? 以前はこの下山路沿いに硫黄鉱石などを運ぶ索道があったそうです 「剣ヶ峰トラバース道」 峠から北側には剣ヶ峰(1,799m)が立ちはだかっておりとても直登出来そうにありません 尾根道を進むと右手にトラバース道がありホッとします ハクサンオミナエシ、ミヤマホツツジ、ヨツバヒヨドリ、ノリウツギが咲くトラバース道を剣ヶ峰の東を巻いて暫く上っていきます 先程茶臼岳で後ろからやって来て写真を撮りあった単独女性にここで又抜かれました 「剣ヶ峰」は小振りな岩峰で登山道はありません 朝日岳とのコル部に出ると剣ヶ峰の荒れた稜線上には「恵比寿大黒」と言われる尖った岩が2つセットで並んでいます 恵比寿様は漁業の神で釣竿と鯛を持って、大黒様は豊作の神で小槌と大袋を持って神棚に飾られている七福神です 朝日岳の北側に流れる沢は毘沙門沢と名付けられたり、もうここは神様仏様の名前を付け放題です 「朝日岳」は混雑で後回し コル部からは朝日岳の南崩落地を避けて西側をトラバース気味に上がって行きます ここから朝日岳の肩部までが一番面白い岩場歩きと言えます 10時30分一旦岩の尾根筋に上がると、風化した溶岩が立ち並び別世界の様です デカい茶臼岳を振り返ると手前の剣ヶ峰が低く見えます さらにそこから大きな岩峰の左手を巻いて進むのですが、まるで北アルプスを歩いている様でした 茶臼岳の山頂で会った単独女性は物凄く歩くのが早くて先を行ってましたが、岩場が苦手な様で足がすくんでおりここで追い越しました 「北アルプスみたいですね」と声をかけると「北アルプスへは未だ行った事がありません こんなのですか~」と不安そうに答えます 「慣れですから大丈夫ですよ」と言って先に行きます 10時40分「朝日の肩」の標識が立つ稜線部へ上がり着きました 分岐から朝日岳を見上げると大勢の登山者が登っています こりゃアカン ここは後回しにして先に三本槍岳へ行く事にします 三本槍への尾根縦走路 北側の尾根筋には熊見曽根分岐の1,889mピークが尾根の肩部奥に立ち上がって見えます 「熊見(くまみ)曽根」分岐って事ですから、このピークから西へ下る尾根の名前だと思われます この尾根を西に進むと「隠居倉」(1,819m)を経由して有名な露天風呂がある「三斗(さんど)小屋温泉」に至ります (この温泉から更に西に下った三斗小屋は旧会津中街道に当たり戊辰戦争の激戦地となった場所でもあります さて、熊見曽根分岐を少し進むと1900mピークを通過します ここから清水平へ下るのですが休憩している若者は「清水平からの上り返しがキツくて足が攣りました」と言っていました 叉、清水平から上がって来る登山者も「この坂は堪えます」と嘆いていす 「清水平」 1,810m 朝日岳の肩まではアルペンチックな道でしたが、ここから見る三本槍岳への尾根は平凡そうで退屈しそうな長さです  清水平の標高は1,810mですから標高差は90m程しかありません 何故先程会った登山者が口を揃えてキツいとか堪えたと言うのか不思議な気になりながらハイマツの登山道を下り11時30分木道と湿地がある「清水平」に着きました この遠征中色んな高層湿原を見て来たのでここの湿地帯は魅力に乏しい物でした 笹とハイマツ帯を15分程進むと「北温泉分岐」を通過します 地形図には「中ノ大倉尾根分岐」となっており、その先にロープウェイ駅の東側にある北温泉へ至るルートでした 三本槍岳  一等三角点「三倉山」 1,916.9m 笹深い登山道はそこそこ整備はされていますが、登山者の姿はありません 那須岳銀座は茶臼岳から朝日岳のエリアで、北側の三本槍岳は人気が無い場所の様です 途中でトレラン姿の若いカップルが挨拶をしながら追い越して行きます 前方に見える台形をした山に向かい辛抱強く上りを歩いて12時18分「三本槍岳」に着きました そこに有る一等三角点は地表高く飛び出しています 会津藩、白河藩、黒羽藩の三藩の境界を決めるとき、三藩の代表がそれぞれに槍を持って登り、槍を立てたところから名付けられたらしいです 四国で言えば南予の三本杭って所でしょうか 北の端に出て景色を眺めますが、先ほどから雲行きが怪しくなり雲が湧いています 山頂に居た若いカップルとこの辺りの山の話をして、四国からやって来たと言うと急に尊敬の念を持たれた様で親しく話が弾みました 四国から来たと言うと必ず石鎚山へ行ってみたいと言われます 80回以上石鎚山に登っていると言うと羨ましがられます 北海道の斜里岳でも明るいトレランの若者カップルに会って話をしましたがアスリート系の人は年寄りに対して礼儀正しく可愛いらしいです どうせ途中で抜かれるからと二人には先に行って貰いゆっくりと下山します 遠くで雷鳴が響いているので自然と早足になってしまいアッと言う間に清水平まで下りました すると先程の可愛いカップルがガスバーナーを出してカップ麺を悠々と食べています その余裕に用心深い年寄りとしてはヘンに尊敬してしまいました 13時25分頃には1900mピークから熊見尾根分岐まで帰り着きました すると雷鳴は轟いているものの尾根筋は雨の心配は無さそうでホッとしました 右側が抉れて左側に傾いて見える朝日岳の尾根分岐に13時40分に着き、人影が見えない山頂へ向かいます ロープウェイ駅からは「雷注意報が発令されているのでロープウェイが止る可能性がありますので至急山頂駅へお急ぎください」と言う様なアナウンスが聞こえてきます 13時50分今回遠征最後の山「那須・朝日岳」の山頂に立ちます  朝日岳の肩へ下り、アルペンチックな岩道を歩き14時40分「峠ノ茶屋」避難小屋に着きました ここからは「明礬(みょうばん)沢」に沿って登山口へと下ります 左手には朝日岳の鋭い崩壊壁が聳え、登山道は茶臼岳からの溶岩流と思われる岩道が25分程続きます 15時10分くらいから樹林帯に入り、最後は石畳で整備された遊歩道となります 15時40分県営駐車場に着きました 旅はまだ終わらない~♪ 日帰り温泉とコインランドリーと車中泊 「小鹿の湯」 さて、15座登山を締めくくる温泉です グールグマップで近くの温泉を検索すると「鹿の湯」(源泉かけ流し)がヒットして狭い路地に入り着替えを持って受付に入ります 小川の向こう側まで湯治場の小屋が続いています しかし、受付の女性から「ここは石鹸は使えません」・・・だって 山旅の終わりにシャンプーやボディソープが使えないなんて・・ 「下側に系列で小鹿の湯があってそこは石鹸OKです」と言うので移動します しかしこれ又マニアックな古い湯治温泉で石鹸は使えますが板張りで洗い場も少なく親子連れで混雑し不便な思いをしました やはり山を歩いた後に入る日帰り温泉は広くて明るくて清潔感がある銀山温泉や岩手山焼走り温泉などのスパ的な施設が良いと思った事でした 道の駅「那須高原 友愛の森」で車中泊 まあそれでも源泉掛け流しの白濁湯に入ってサッパリした後、車内に温泉の硫黄臭をさせながらコインランドリーで最後の洗濯をします これで家に帰った時の片付けが相当楽になります その後、コインランドリーを探している時に見付けていた道の駅「那須高原 友愛の森」で車中泊をします ここは物凄く広い駐車場の区画があり沢山の車中泊者が居ます 高速道路のPAと違ってリゾート地なのでトラックは居ません コンビニで買い足した食糧と残り物をここで使い切ります 翌朝8月4日(金)東北自動車道那須ICに入り首都県央道路~新東名高速~名神高速等を乗り継いで淡路SAで夜間割引(土曜割引)の時間調整、仮眠後翌8月5日四国に帰ってきました 去年夏の北海道もそうでしたが、日本百名山を目的にしないとこんな長旅は出来ません 費用を安上がりにする為に車中泊になりますが慣れれば気楽で良いです 何せ朝起きれば登山口ですから機能的です 見知らぬ土地の見知らぬ山を巡る非日常は平凡な老後生活の中で刺激的な体験になります 皆様におかれましても定年退職後のこんな山旅を楽しみに日々健康管理をされていて下さい 備忘録として自分流の長たらしい記録ですが、遠征に行かれる時の参考になれば幸いです  エントツ山

茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 夏の東日本遠征も一旦秋田県へ北上した後、南へと下がって行き、最後の15座目に栃木県の「那須岳」と決めました

単独で那須岳へ遠征となれば随分遠い所まで出かける事になりますが、今回は東北からのの帰りがけに寄るってイメージです

ここで残りの日本百名山は
鳥海山
月山
朝日岳
飯豊山(いいでさん)
皇海山(すかいさん)
光岳(てかりだけ)

の6座となりました
夏の東日本遠征も一旦秋田県へ北上した後、南へと下がって行き、最後の15座目に栃木県の「那須岳」と決めました 単独で那須岳へ遠征となれば随分遠い所まで出かける事になりますが、今回は東北からのの帰りがけに寄るってイメージです ここで残りの日本百名山は 鳥海山 月山 朝日岳 飯豊山(いいでさん) 皇海山(すかいさん) 光岳(てかりだけ) の6座となりました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 西吾妻山から那須岳の移動図です

高速、東北自動車道を利用すれば意外と早く移動する事が出来ました
西吾妻山から那須岳の移動図です 高速、東北自動車道を利用すれば意外と早く移動する事が出来ました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 8月3日(木)
那須岳登山のログ図です
ヤマップの地図は少し読み辛いのでいつもジオグラフィカのログをカシミールソフトに落としてペイントソフトで解説する様にしています

那須岳ロープウェイ~茶臼岳~峰ノ茶屋跡~朝日の肩~三本槍岳~朝日岳~峰ノ茶屋分岐~登山口

行動時間 約7時間
8月3日(木) 那須岳登山のログ図です ヤマップの地図は少し読み辛いのでいつもジオグラフィカのログをカシミールソフトに落としてペイントソフトで解説する様にしています 那須岳ロープウェイ~茶臼岳~峰ノ茶屋跡~朝日の肩~三本槍岳~朝日岳~峰ノ茶屋分岐~登山口 行動時間 約7時間
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 駐車場からロープウェイ山頂駅と茶臼岳
駐車場からロープウェイ山頂駅と茶臼岳
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 駐車場から朝日岳(左側)
右手前は鬼面山

下山地の県営駐車場(無料)に車を置いてロープウェイ駅まで10分程歩きます
駐車場から朝日岳(左側) 右手前は鬼面山 下山地の県営駐車場(無料)に車を置いてロープウェイ駅まで10分程歩きます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 那須高原は雲海に覆われています

源平合戦、屋島の戦いで活躍した那須与一(なすのよいち)は雲海の下辺りで生まれました
(栃木県那須郡那珂川町)
那須高原は雲海に覆われています 源平合戦、屋島の戦いで活躍した那須与一(なすのよいち)は雲海の下辺りで生まれました (栃木県那須郡那珂川町)
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ロープウェイ山頂駅から暫くは登山道整備されていますが、火山礫地なので少し歩き難いです
(富士山程ではありません)
ロープウェイ山頂駅から暫くは登山道整備されていますが、火山礫地なので少し歩き難いです (富士山程ではありません)
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 安山岩質の溶岩がゴロゴロ転がっています

茶臼(ちゃうす)とは抹茶を挽く時の円筒状の石臼(いしうす)の事です

子供の頃、実家に大豆を挽く同じような形の石臼がありました

山を見た印象はお椀を伏せた様な形です
安山岩質の溶岩がゴロゴロ転がっています 茶臼(ちゃうす)とは抹茶を挽く時の円筒状の石臼(いしうす)の事です 子供の頃、実家に大豆を挽く同じような形の石臼がありました 山を見た印象はお椀を伏せた様な形です
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 茶臼岳は1.6万年前から火山活動が続いている活火山ではありますが、この雲は噴煙ではありません」
茶臼岳は1.6万年前から火山活動が続いている活火山ではありますが、この雲は噴煙ではありません」
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 マルバシモツケは遠征最初の頃には白い花が咲いていましたが、8月前後になると花期は終わっています

バラ科シモツケ属
マルバシモツケは遠征最初の頃には白い花が咲いていましたが、8月前後になると花期は終わっています バラ科シモツケ属
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ウラジロタデ

タデ科オンタデ属

雌株が実をつけると下側の様に赤っぽくなります

葉っぱの裏側が白っぽいのですが剥ぐって見た訳ではありません (この辺りは殆どウラジロタらしいです)
ウラジロタデ タデ科オンタデ属 雌株が実をつけると下側の様に赤っぽくなります 葉っぱの裏側が白っぽいのですが剥ぐって見た訳ではありません (この辺りは殆どウラジロタらしいです)
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ガンコウラン 岩高蘭

ツツジ科ガンコウラン属

私はまだ小さな赤い花や赤黒い実は見たことがありません
ガンコウラン 岩高蘭 ツツジ科ガンコウラン属 私はまだ小さな赤い花や赤黒い実は見たことがありません
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 茶臼岳は火山性の砂礫地に生えるウラジロタデが殆どです

斜面の向こうに尖がっているのは朝日岳
茶臼岳は火山性の砂礫地に生えるウラジロタデが殆どです 斜面の向こうに尖がっているのは朝日岳
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 溶岩チックな岩が沢山あります
溶岩チックな岩が沢山あります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 「大岩」は右手を巻いて上がって行きます
「大岩」は右手を巻いて上がって行きます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 那須ロープウェイ山麓駅と山頂駅

その右に見える駐車場は江戸時代初期に発見された「大丸(おおまる)温泉」で乃木(のぎ)大将も良く利用したらしいです
那須ロープウェイ山麓駅と山頂駅 その右に見える駐車場は江戸時代初期に発見された「大丸(おおまる)温泉」で乃木(のぎ)大将も良く利用したらしいです
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 右端に写っているポール近くに4等三角点「那須岳」が有ったのですが見落としてしまいました

こんな途中に三角点があろうとは・・・
右端に写っているポール近くに4等三角点「那須岳」が有ったのですが見落としてしまいました こんな途中に三角点があろうとは・・・
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 山頂に鳥居が見えます

あそこの標高が那須連山最高峰の三本槍岳より2m弱低いのです
山頂に鳥居が見えます あそこの標高が那須連山最高峰の三本槍岳より2m弱低いのです
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 鳥居の向こうには「那須岳神社」の祠が見えます
鳥居の向こうには「那須岳神社」の祠が見えます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 溶岩の裂け目を通して茶臼岳の溶岩円頂丘と奥に朝日岳を眺めます
溶岩の裂け目を通して茶臼岳の溶岩円頂丘と奥に朝日岳を眺めます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 茶臼岳神社が茶臼岳で一番高い場所です

でも私の頭の高さで約50cm程 三本槍岳に敵いません
茶臼岳神社が茶臼岳で一番高い場所です でも私の頭の高さで約50cm程 三本槍岳に敵いません
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 09時30分 茶臼岳の山頂に到着しました
1,915m

那須ロープウェイのウェブサイトではここが「那須岳」となっていました

確かに三本槍岳より風格があります
09時30分 茶臼岳の山頂に到着しました 1,915m 那須ロープウェイのウェブサイトではここが「那須岳」となっていました 確かに三本槍岳より風格があります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 茶臼岳と言われる位ですから中央部が臼(うす)の様に凹んでいます

現在噴煙を上げているのは西斜面の「無間地獄」付近ですので山頂火口付近のお鉢廻りは今の所安全です

「無間地獄」では江戸時代初期から昭和35年まで硫黄の採掘をしていた場所です

時計回りにお鉢を回ります
右端のデカい溶岩が下から茶臼岳を見上げた時にウミウシの角みたいに見える大岩です

奥に朝日岳と奥の三本槍岳へ続く縦走尾根が見えます
茶臼岳と言われる位ですから中央部が臼(うす)の様に凹んでいます 現在噴煙を上げているのは西斜面の「無間地獄」付近ですので山頂火口付近のお鉢廻りは今の所安全です 「無間地獄」では江戸時代初期から昭和35年まで硫黄の採掘をしていた場所です 時計回りにお鉢を回ります 右端のデカい溶岩が下から茶臼岳を見上げた時にウミウシの角みたいに見える大岩です 奥に朝日岳と奥の三本槍岳へ続く縦走尾根が見えます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 東側からガスが猛烈に吹き上がってきます

真下に峠ノ茶屋(避難小屋)の赤い屋根が見えますが、直接は下る事は出来ません

右手の岩を回り込んで登山道が下って行きます

左奥が三本槍岳です とても遠くに見えます 茶臼岳の標高があと2m高かったらあんな遠くまで行かずに済んだものを・・・
東側からガスが猛烈に吹き上がってきます 真下に峠ノ茶屋(避難小屋)の赤い屋根が見えますが、直接は下る事は出来ません 右手の岩を回り込んで登山道が下って行きます 左奥が三本槍岳です とても遠くに見えます 茶臼岳の標高があと2m高かったらあんな遠くまで行かずに済んだものを・・・
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 茶臼岳の山頂と中央火口を振り返ります
茶臼岳の山頂と中央火口を振り返ります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 茶臼岳の東斜面を回り込んで下っていると結構尖がった岩があります

この岩も下から見上げた時に角の様に見えました
茶臼岳の東斜面を回り込んで下っていると結構尖がった岩があります この岩も下から見上げた時に角の様に見えました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 険しい斜面を持った「朝日岳」です

登山道は左手の岩尾根伝いに付けられています
険しい斜面を持った「朝日岳」です 登山道は左手の岩尾根伝いに付けられています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 奥に最終目的地「三本槍岳」が見えますがとても遠くに見えます
奥に最終目的地「三本槍岳」が見えますがとても遠くに見えます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 峠の茶屋(避難小屋)が近づいてきました

奥正面の尾根は「熊見曽根」と呼ばれています

尾根上の左にあるピークは「隠居倉」1,819mです
その西側を下ると三斗小屋温泉があります
峠の茶屋(避難小屋)が近づいてきました 奥正面の尾根は「熊見曽根」と呼ばれています 尾根上の左にあるピークは「隠居倉」1,819mです その西側を下ると三斗小屋温泉があります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 避難小屋の後ろ側にある緑に覆われたピークは「剣ヶ峰」
1,799mですが、西斜面と北斜面は厳しく切れ落ちています
避難小屋の後ろ側にある緑に覆われたピークは「剣ヶ峰」 1,799mですが、西斜面と北斜面は厳しく切れ落ちています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 「硫黄鉱山跡」分岐

ここは茶臼岳西斜面の無間地獄にあった硫黄採掘鉱山からトロッコでここまで硫黄鉱石などを運んだ集積場だった場所です

江戸時代は黒羽(くろばね)藩が硫黄を採掘して火薬の原料として江戸へ運んで利益を得ていたようです近年は那須硫黄鉱山として稼働していましたが昭和35年の火山爆発を契機に閉山したそうです

安達太良山の沼ノ平も同じように硫黄採掘が行われていて、火山爆発で大災害となっていました
「硫黄鉱山跡」分岐 ここは茶臼岳西斜面の無間地獄にあった硫黄採掘鉱山からトロッコでここまで硫黄鉱石などを運んだ集積場だった場所です 江戸時代は黒羽(くろばね)藩が硫黄を採掘して火薬の原料として江戸へ運んで利益を得ていたようです近年は那須硫黄鉱山として稼働していましたが昭和35年の火山爆発を契機に閉山したそうです 安達太良山の沼ノ平も同じように硫黄採掘が行われていて、火山爆発で大災害となっていました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 硫黄鉱山跡への分岐標識を過ぎると10時08分「峠の茶屋」(現在は避難小屋)に着きました

(正面に見えるのは剣ヶ峰、右奥は朝日岳)

元々ここは硫黄鉱山で働く人や三斗小屋温泉へ行く温泉客、更には三斗小屋近辺の山から切り出した硫黄精錬用の薪を牛の背に載せて運んだ人夫さん達の休憩所で粗末な石造りの小屋があったそうです
硫黄鉱山跡への分岐標識を過ぎると10時08分「峠の茶屋」(現在は避難小屋)に着きました (正面に見えるのは剣ヶ峰、右奥は朝日岳) 元々ここは硫黄鉱山で働く人や三斗小屋温泉へ行く温泉客、更には三斗小屋近辺の山から切り出した硫黄精錬用の薪を牛の背に載せて運んだ人夫さん達の休憩所で粗末な石造りの小屋があったそうです
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 北側には「剣ヶ峰」1,799mが立ち上がっています

直登する登山道は無く、右手を巻いて朝日岳とのコルに出ます
北側には「剣ヶ峰」1,799mが立ち上がっています 直登する登山道は無く、右手を巻いて朝日岳とのコルに出ます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ハクサンオミナエシ
(コキンレイカ)

オミナイエシ科オミナエシ属

一見コガネギク(ミヤマアキノキリンソウ)かと思いましたが葉っぱの形が違っていました
ハクサンオミナエシ (コキンレイカ) オミナイエシ科オミナエシ属 一見コガネギク(ミヤマアキノキリンソウ)かと思いましたが葉っぱの形が違っていました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 茶臼岳を振り返ります

溶岩がウミウシの角みたいに見えます
茶臼岳を振り返ります 溶岩がウミウシの角みたいに見えます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ヨツバヒヨドリ

今回の遠征でも良く見ましたが何故かアサギマダラを見たことがありません
ヨツバヒヨドリ 今回の遠征でも良く見ましたが何故かアサギマダラを見たことがありません
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 登山道は剣ヶ峰の東を巻いて前方に出ます

朝日岳の南斜面は大崩壊地となっています

朝日岳までの岩尾根が那須岳で一番面白い場所ですので是非朝日岳までは行って欲しいです
登山道は剣ヶ峰の東を巻いて前方に出ます 朝日岳の南斜面は大崩壊地となっています 朝日岳までの岩尾根が那須岳で一番面白い場所ですので是非朝日岳までは行って欲しいです
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 今回の遠征ではノリウツギを沢山見ました

大山でも見ましたが東北で見るこの花は特に美しく感じました

アジサイ科アジサイ属

ウツギの様な白い花 プラス
樹皮の粘液から製紙用の糊(ノリ)を作っていました
今回の遠征ではノリウツギを沢山見ました 大山でも見ましたが東北で見るこの花は特に美しく感じました アジサイ科アジサイ属 ウツギの様な白い花 プラス 樹皮の粘液から製紙用の糊(ノリ)を作っていました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ミヤマホツツジ

ツツジ科ホツツジ属

この花も遠征中の全ての山で見た様な気がします
ミヤマホツツジ ツツジ科ホツツジ属 この花も遠征中の全ての山で見た様な気がします
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 剣ヶ峰のコル部から朝日岳までの岩尾根

ここがアルペンチックでお勧めのルートです
剣ヶ峰のコル部から朝日岳までの岩尾根 ここがアルペンチックでお勧めのルートです
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 剣ヶ峰の北尾根にある「恵比寿大黒」

恵比寿(えびす)さん=漁の神様 と 大黒(だいこく)さん=豊作の神様が並んでいます
剣ヶ峰の北尾根にある「恵比寿大黒」 恵比寿(えびす)さん=漁の神様 と 大黒(だいこく)さん=豊作の神様が並んでいます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 荒々しい岩尾根が続きます

こんな場所を歩くとテンションが上がって楽しくなります
荒々しい岩尾根が続きます こんな場所を歩くとテンションが上がって楽しくなります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 岩尾根の途中から恵比寿大黒が立つ剣ヶ峰と茶臼岳を振り返ります
岩尾根の途中から恵比寿大黒が立つ剣ヶ峰と茶臼岳を振り返ります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 面白い形の岩が沢山立ち並んでいます
面白い形の岩が沢山立ち並んでいます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 朝日岳は南斜面だけでなく西斜面も鋭く切れ落ちています
朝日岳は南斜面だけでなく西斜面も鋭く切れ落ちています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ヒメシャジン

キキョウ科ツリガネニンジン属

本州の中部地方以北の亜高山帯に自生

変異が多く葉の幅が2~8mmのをホソバヒメシャジン
花の長さが3cmと大きいものをオオバナノヒメシャジンですって

知るか~~
ヒメシャジン キキョウ科ツリガネニンジン属 本州の中部地方以北の亜高山帯に自生 変異が多く葉の幅が2~8mmのをホソバヒメシャジン 花の長さが3cmと大きいものをオオバナノヒメシャジンですって 知るか~~
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ヒメシャジンとシラネニンジンのお花畑です

ちなみに四国の天狗高原で見られる小さ目の花は「ヒナシャジン」です

東赤石のは「オトメシャジン」だし全て女性的な名前です
ヒメシャジンとシラネニンジンのお花畑です ちなみに四国の天狗高原で見られる小さ目の花は「ヒナシャジン」です 東赤石のは「オトメシャジン」だし全て女性的な名前です
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 朝日岳の肩に出る登山道は岩棚を抜ける面白いルートです

スラブっぽい岩場には鎖が置かれています
朝日岳の肩に出る登山道は岩棚を抜ける面白いルートです スラブっぽい岩場には鎖が置かれています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 朝日の肩に向かってはゴーロ帯を上っていきます

フツーの登山道では追い抜かれた単独女性は岩場が苦手な様でここで追いつきました

慣れたら何でもない岩道です
朝日の肩に向かってはゴーロ帯を上っていきます フツーの登山道では追い抜かれた単独女性は岩場が苦手な様でここで追いつきました 慣れたら何でもない岩道です
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 10時50分「朝日の肩」に着きました

朝日岳が登山者で溢れていましたので後回しにして北側の三本槍岳への縦走尾根へ進みます
10時50分「朝日の肩」に着きました 朝日岳が登山者で溢れていましたので後回しにして北側の三本槍岳への縦走尾根へ進みます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ヒメシャジンの白花

花がデカいのでオオバナノヒメシャジンでしょうか
ヒメシャジンの白花 花がデカいのでオオバナノヒメシャジンでしょうか
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 11時06分「熊見曽根」分岐標識です (1882m)

熊見曽根はピークの名前では無く西側に延びる尾根の名前と思われます

ここから西側へ支尾根(熊見曽根)が延びており隠居倉ピークを経て三斗小屋温泉へ至るルートがあります
11時06分「熊見曽根」分岐標識です (1882m) 熊見曽根はピークの名前では無く西側に延びる尾根の名前と思われます ここから西側へ支尾根(熊見曽根)が延びており隠居倉ピークを経て三斗小屋温泉へ至るルートがあります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 11時15分 キリのよい標高1,900mピークです

この先から清水平へ下りになります 三本槍岳から上り返してきた若者がバテで休んでいました

私みたいにゆっくり歩けばバテる事は無い傾斜ですが、若い人はスピードを出すので足が攣ったと言ってました
11時15分 キリのよい標高1,900mピークです この先から清水平へ下りになります 三本槍岳から上り返してきた若者がバテで休んでいました 私みたいにゆっくり歩けばバテる事は無い傾斜ですが、若い人はスピードを出すので足が攣ったと言ってました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 コメツツジの花が咲いています

ツツジ科ツツジ属

越後駒ヶ岳で見たオオコメツツジの迫力には驚かされました
今となっては懐かしい想い出です
右手に生えているのがガンコウランです
コメツツジの花が咲いています ツツジ科ツツジ属 越後駒ヶ岳で見たオオコメツツジの迫力には驚かされました 今となっては懐かしい想い出です 右手に生えているのがガンコウランです
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 右下の裸地付近が清水平です

尾根の左が目的の三本槍岳です
右下の裸地付近が清水平です 尾根の左が目的の三本槍岳です
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 清水平に下りると木道が続きます
特にお花畑のイメージはありません
清水平に下りると木道が続きます 特にお花畑のイメージはありません
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 11時30分湿地帯に出ましたが小石が多く花も見られません

これじゃ登山者にも人気が出ません

雷鳴が轟き茶臼岳付近は雲の中です
11時30分湿地帯に出ましたが小石が多く花も見られません これじゃ登山者にも人気が出ません 雷鳴が轟き茶臼岳付近は雲の中です
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 清水平の標識を過ぎると11時48分「北温泉分岐」標識に出合います

今迄北の方角に進んで来た尾根はこの先から三本槍岳に向かって西に進路を変えます
清水平の標識を過ぎると11時48分「北温泉分岐」標識に出合います 今迄北の方角に進んで来た尾根はこの先から三本槍岳に向かって西に進路を変えます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 東側から西側の三本槍岳を眺めると台形をしています
東側から西側の三本槍岳を眺めると台形をしています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 振り向くと、左に傾いた朝日岳と右手前に1900m峰まで見えますが、その間の奥にある茶臼岳は雲に隠れています

雷鳴が轟き時々小雨が降ります
振り向くと、左に傾いた朝日岳と右手前に1900m峰まで見えますが、その間の奥にある茶臼岳は雲に隠れています 雷鳴が轟き時々小雨が降ります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 清水平から三本槍岳への道は両側が深い笹に覆われています
清水平から三本槍岳への道は両側が深い笹に覆われています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 12時18分 三本槍岳に到着しました

一等三角点「三倉山」
1,916.9m

会津藩、白河藩、黒羽藩の三藩境界を決めるとき、それぞれの代表者が槍を持って登り境界部に立てたところから名付けられたらしい
四国で言えば南予の三本杭って所でしょうか
12時18分 三本槍岳に到着しました 一等三角点「三倉山」 1,916.9m 会津藩、白河藩、黒羽藩の三藩境界を決めるとき、それぞれの代表者が槍を持って登り境界部に立てたところから名付けられたらしい 四国で言えば南予の三本杭って所でしょうか
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 日本百名山94座目「那須岳・最高峰」(三本槍岳)登頂~
今回の遠征15座目です

若い地元のカップルに奥側に見える山等を聞いたり、四国の山の話をしたり短い時間でしたが楽しいひと時でした

奥側は裏那須と呼ばれる那須連山が続いている様ですがガスで良く見えません
日本百名山94座目「那須岳・最高峰」(三本槍岳)登頂~ 今回の遠征15座目です 若い地元のカップルに奥側に見える山等を聞いたり、四国の山の話をしたり短い時間でしたが楽しいひと時でした 奥側は裏那須と呼ばれる那須連山が続いている様ですがガスで良く見えません
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 雷鳴が大きくなりガスが広がって来ましたので急いで来た道を引き返します

清水平の休憩所では先程山頂で会った若いカップルが悠々とバーナーでお湯を沸かしてカップ麺で昼食を食べていました
雷鳴が大きくなりガスが広がって来ましたので急いで来た道を引き返します 清水平の休憩所では先程山頂で会った若いカップルが悠々とバーナーでお湯を沸かしてカップ麺で昼食を食べていました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 清水平から1900m峰へ向かって上り傾斜になりますが、そんなに大した事はありません
清水平から1900m峰へ向かって上り傾斜になりますが、そんなに大した事はありません
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 那須岳を歩いていて初めて池をここで見ました

左手の「中の大倉尾根」との間にある沢は「毘沙門沢」と名付けられています
那須岳を歩いていて初めて池をここで見ました 左手の「中の大倉尾根」との間にある沢は「毘沙門沢」と名付けられています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 ケルンが積まれた1900m峰付近の尾根筋に上がって来ました
ケルンが積まれた1900m峰付近の尾根筋に上がって来ました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 前方には左へ傾いた様に見える朝日岳が見えてきました

槍ケ岳は言わずもがな、香川の飯野山でさえも角度を変えると傾いて見えるものです
前方には左へ傾いた様に見える朝日岳が見えてきました 槍ケ岳は言わずもがな、香川の飯野山でさえも角度を変えると傾いて見えるものです
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 「朝日の肩」に近づくと少し天気は回復気味になって茶臼岳も少し見えてきました

雷鳴は西側の遠くの山で盛んに響いています
「朝日の肩」に近づくと少し天気は回復気味になって茶臼岳も少し見えてきました 雷鳴は西側の遠くの山で盛んに響いています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 13時40分 朝日の肩から東側に突き出た朝日岳へ向かいます

岩の斜面にはウラジロタデが生えています
13時40分 朝日の肩から東側に突き出た朝日岳へ向かいます 岩の斜面にはウラジロタデが生えています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 13時50分「朝日岳」標高
1,896mに着きました

普通、那須岳と言えば「茶臼岳」、「朝日岳」、「三本槍」の三山と言われていますのでこれで那須岳三山を登頂した事になりました
13時50分「朝日岳」標高 1,896mに着きました 普通、那須岳と言えば「茶臼岳」、「朝日岳」、「三本槍」の三山と言われていますのでこれで那須岳三山を登頂した事になりました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 少し下がった場所に「朝日岳」の山頂標識が立っていました
少し下がった場所に「朝日岳」の山頂標識が立っていました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 朝日岳から西側の縦走尾根にある「朝日の肩」へと引き返します
朝日岳から西側の縦走尾根にある「朝日の肩」へと引き返します
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 朝日岳の肩から西斜面をトラバスして下って行きます

アルプス歩きの気分に少しだけ成れます
朝日岳の肩から西斜面をトラバスして下って行きます アルプス歩きの気分に少しだけ成れます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 岩棚に沿って前方の尾根筋へと進んで行きます

ここには鎖場があります
岩棚に沿って前方の尾根筋へと進んで行きます ここには鎖場があります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 尾根筋に出ても岩道が続きます
危険な場所には鎖が張られています

前方に見える剣ヶ峰の北側斜面は崩壊地となっています
尾根筋に出ても岩道が続きます 危険な場所には鎖が張られています 前方に見える剣ヶ峰の北側斜面は崩壊地となっています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 溶岩の壁に沿って剣ヶ峰のコル部まで下って行きます

奥の剣ヶ峰斜面に恵比寿大黒岩が見えます
溶岩の壁に沿って剣ヶ峰のコル部まで下って行きます 奥の剣ヶ峰斜面に恵比寿大黒岩が見えます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 恵比寿大黒岩

どちらが恵比寿さんか大黒さんか分かりません

恵比寿(えびす)さんは確か漁の神様だから釣竿を持っている筈です

そう言えば漁船の船名には「えびす丸」(夷丸、戎丸、蛭子丸、胡丸)が多いです

大黒さんは打ち出の小槌や、袋を背負っていた様な・・・
恵比寿大黒岩 どちらが恵比寿さんか大黒さんか分かりません 恵比寿(えびす)さんは確か漁の神様だから釣竿を持っている筈です そう言えば漁船の船名には「えびす丸」(夷丸、戎丸、蛭子丸、胡丸)が多いです 大黒さんは打ち出の小槌や、袋を背負っていた様な・・・
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 こちらから見る茶臼岳には角が生えています

相変わらず雷鳴が続いていますのでロープウェイからは「雷注意報が出ています 運行が中止になる恐れがありますので早くお帰り下さい」とのアナウンスが風に乗って聞こえてきます
こちらから見る茶臼岳には角が生えています 相変わらず雷鳴が続いていますのでロープウェイからは「雷注意報が出ています 運行が中止になる恐れがありますので早くお帰り下さい」とのアナウンスが風に乗って聞こえてきます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 下山登山道分岐の峠ノ茶屋が見えてきました
分岐から茶臼岳の北側を巻いて下る登山道が見えます
下山登山道分岐の峠ノ茶屋が見えてきました 分岐から茶臼岳の北側を巻いて下る登山道が見えます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 おっ! 最後の山でやっとヨツバヒヨドリに来ているアサギマダラを見る事が出来ました
おっ! 最後の山でやっとヨツバヒヨドリに来ているアサギマダラを見る事が出来ました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 「牛守護大日尊」
(うししゅごだいにちそん、と読むのでしょうか?)

硫黄の精錬に使う薪(たきぎ)は西側、三斗小屋温泉付近の山々から集めて牛の背中に乗せられてこの峠を経て今の駐車場辺りにあった製錬所まで運んだそうです

その大切な牛を守る事を念じた石碑でしょうか
「牛守護大日尊」 (うししゅごだいにちそん、と読むのでしょうか?) 硫黄の精錬に使う薪(たきぎ)は西側、三斗小屋温泉付近の山々から集めて牛の背中に乗せられてこの峠を経て今の駐車場辺りにあった製錬所まで運んだそうです その大切な牛を守る事を念じた石碑でしょうか
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 登山道を県営駐車場の登山口へ下って行きます

かつてこの道筋に硫黄鉱石を運ぶ索道がありました

新居浜の別子銅山にあった石ヶ山丈から東平への索道とか、馬道や牛車道とイメージがダブって親近感が湧く道でした
登山道を県営駐車場の登山口へ下って行きます かつてこの道筋に硫黄鉱石を運ぶ索道がありました 新居浜の別子銅山にあった石ヶ山丈から東平への索道とか、馬道や牛車道とイメージがダブって親近感が湧く道でした
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 コバギボウシ 

ユリ科ギボウシ属

蕾が橋の欄干にある擬宝珠(ぎぼうし)から名前が付けられたと聞いています
コバギボウシ  ユリ科ギボウシ属 蕾が橋の欄干にある擬宝珠(ぎぼうし)から名前が付けられたと聞いています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 下山道も火山性の岩場があり鎖も置かれた所もあります
下山道も火山性の岩場があり鎖も置かれた所もあります
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 右手の斜面を見上げると茶臼岳の岩が見えます

茶臼岳よ さようなら
右手の斜面を見上げると茶臼岳の岩が見えます 茶臼岳よ さようなら
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 左手を見ると明礬(みょうばん)沢越しに険しい「朝日岳」が立っています

朝日岳よ さようなら
左手を見ると明礬(みょうばん)沢越しに険しい「朝日岳」が立っています 朝日岳よ さようなら
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 正面に見えるピークは朝日岳から東に延びたなだらかな尾根にある「鬼面山」1,616mです 
怖い名前の割に穏やかな山容です
正面に見えるピークは朝日岳から東に延びたなだらかな尾根にある「鬼面山」1,616mです  怖い名前の割に穏やかな山容です
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 終盤は樹林帯の間を下って行きます

ノリウツギはこんな盛り上がった花付けもする様です
終盤は樹林帯の間を下って行きます ノリウツギはこんな盛り上がった花付けもする様です
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 石畳の遊歩道を下ると狛犬の奥に山ノ神が祀られていました

鉱山には必ずと言って良い程安全を祈願して「山ノ神」を祀っていますね

那須岳登山口の標識から見える鳥居には「山ノ神」の表札がかかっています
石畳の遊歩道を下ると狛犬の奥に山ノ神が祀られていました 鉱山には必ずと言って良い程安全を祈願して「山ノ神」を祀っていますね 那須岳登山口の標識から見える鳥居には「山ノ神」の表札がかかっています
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 15時40分下山地の県営駐車場に着きました

以前はこの場所付近に硫黄鉱山の製錬所があったそうです
15時40分下山地の県営駐車場に着きました 以前はこの場所付近に硫黄鉱山の製錬所があったそうです
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 下山後、日帰り温泉~コインランドリー~車中泊場所と移動します

帰りも安全の為、保養地「那須高原」で車中泊をします
下山後、日帰り温泉~コインランドリー~車中泊場所と移動します 帰りも安全の為、保養地「那須高原」で車中泊をします
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 最初に源泉掛け流しの「鹿ノ湯」に行きましたが石鹸が使えないとの事で諦めました

その昔、猟師が鹿を弓で射て手傷を負った鹿を追った所、ここに湧き出ている温泉で鹿が湯治をしていたとの言い伝えから「鹿ノ湯」と呼ばれたそうです

登山客にはお勧めではありません
最初に源泉掛け流しの「鹿ノ湯」に行きましたが石鹸が使えないとの事で諦めました その昔、猟師が鹿を弓で射て手傷を負った鹿を追った所、ここに湧き出ている温泉で鹿が湯治をしていたとの言い伝えから「鹿ノ湯」と呼ばれたそうです 登山客にはお勧めではありません
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 鹿ノ湯から源泉を引いている「小鹿ノ湯」は石鹸が使えてシャワーがあると言うので移動しました

3台しかない駐車場に運よく入れましたが、お風呂から出たら2台程駐車場待ちをしていました
鹿ノ湯から源泉を引いている「小鹿ノ湯」は石鹸が使えてシャワーがあると言うので移動しました 3台しかない駐車場に運よく入れましたが、お風呂から出たら2台程駐車場待ちをしていました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 「小鹿ノ湯」です
500円は安いのですが洗い場が4つしかないので不便でした

受付のおばさんに「歴史を感じさせる(古い)温泉ですね」と言うと「シャワーは新しいです」と言ってました

湯船は2つあります

写真はHPからお借りしました
「小鹿ノ湯」です 500円は安いのですが洗い場が4つしかないので不便でした 受付のおばさんに「歴史を感じさせる(古い)温泉ですね」と言うと「シャワーは新しいです」と言ってました 湯船は2つあります 写真はHPからお借りしました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 那須高原の夕焼けです

車中泊地から眺めます
那須高原の夕焼けです 車中泊地から眺めます
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 8月4日(金)朝 道の駅「那須高原 友愛の森」の様子です

キャンピングカーが沢山停まっていました
最近はどこの道の駅や高速SAでも多く見かけます

一番奥に見えるのが私の車中泊車「カローラフィルダー」です
8月4日(金)朝 道の駅「那須高原 友愛の森」の様子です キャンピングカーが沢山停まっていました 最近はどこの道の駅や高速SAでも多く見かけます 一番奥に見えるのが私の車中泊車「カローラフィルダー」です
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 淡路SAから明石大橋を眺めます
他の車が少なそうなPAで仮眠を取りながら8月5日(土)四国に帰りました
淡路SAから明石大橋を眺めます 他の車が少なそうなPAで仮眠を取りながら8月5日(土)四国に帰りました
茶臼岳(那須岳)・三本槍岳・赤面山 四国から東日本へ日本百名山の長旅でした

帰宅時、残金2千円でセーフでした
遠征ではジャフやモンベルのカードを持っていると割引になる施設があります

15座を回るのは楽しくて苦になりませんが、帰った後の登山記作成がム~チョ大変でした

日本百名山も残り6座となりました
鳥海山
月山
朝日岳
飯豊山(いいでさん)
皇海山(すかいさん)
光岳(てかりだけ)
四国から東日本へ日本百名山の長旅でした 帰宅時、残金2千円でセーフでした 遠征ではジャフやモンベルのカードを持っていると割引になる施設があります 15座を回るのは楽しくて苦になりませんが、帰った後の登山記作成がム~チョ大変でした 日本百名山も残り6座となりました 鳥海山 月山 朝日岳 飯豊山(いいでさん) 皇海山(すかいさん) 光岳(てかりだけ)

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