遥かなる三室山

３月の初めに医者から全ての運動を禁止される。 まじか😱 とりあえず休みになると、今までなかなかできんかった読書をし、映画館で映画を観ながら号泣し、よし、これからはインドアな男になろうと心に決めかけるが、毎月キュウからLINEがくる。 『まっちゃん、来月は何日と何日空いとるから山登ろ』 『いや、まだちょっと無理やぞ、死んでまうぞ😆』 『ほんなら飯行こ😄』 たまに、 『今日は１人で檀特山に登ってトレーニングしてます』 と山頂からの写真が送られてくる。 『まっちゃん、６月は17日か24日、どっちか山登ろ』 『ほんならそろそろリハビリ登山しよか、付き合うてくれ👍』 と返すと、 『軽めのとこにしとこなぁ』 ということで、約4ヶ月振りの登山へ。 駐車場から沢沿いの林道を歩いていく。 涼しい空気が気持ちいい。 『やっぱり山はええのぅ😄最高やのぅ』 と言いながらご機嫌で歩く俺。 登山口へ到着し、舗装路から登山道へ。 ３分後にふくらはぎがピキッとなる。 『イテッ、ふくらはぎピキッてなった。帰ろか？』 『なんでやねん、今登り始めたとこやんけ』 と厳しいキュウ😆 でも何回も 『まっちゃんふくらはぎ大丈夫け？』 『まっちゃん無理したらあかんで』 と心配してくれる😆 『大丈夫じゃ、今日はレスキュウが一緒やからよ、俺は力尽きるまで前にしか進まんから、力尽きたらレスキュウがおんぶしてレスキューしてくれよ』 『そんなん無理やってぇ。無理やったらまあ途中で引き返そ』 『いや、レスキュウを信じて突き進むぞ』🤣 大通峠に着いたら休憩しよかと言いながら登り続けるが、これがなかなか着かへん。 やっぱり久しぶりやからしんどいのぅ😖 『めっちゃしんどいぞ、もう帰ろか？』 と言うと、キュウも、 『俺もめっちゃしんどいわぁ』 とバテ気味😆 『まじか、死んでまうのが100としたら今どれぐらいしんどい？』 『もう60ぐらいやわぁ』 まあまあやんけ🤣 まあここは景色も見えんし忍耐ロードやからな、大通峠から先はブナ林と稜線歩きのご褒美ロードやぞ、と言いながらなんとか大通峠に到着。 休憩の後、 『よし、こっからはブナ林の中を気持ち良く歩いて、その後は絶景の稜線歩きやぞ』 『おう、楽しみやわぁ』 と意気揚々と歩き始めるが、身体も足も重くしんどすぎる😖 『まじでしんどいわ、もう帰ろか？』 と言うと、キュウが 『うん、帰ろ帰ろ』 『なんやねん、めっちゃすぐ同意してくるやんけ😳』 『もう俺も90ぐらいなっとるもん、めっちゃしんどいわぁ』 『90てもう死にかけやんけ😆なんかお前が苦しいと思ったら元気出てきたからもうちょい頑張ろか🤣』 『なんやねんそれぇ、これ全然軽めちゃうやんけぇ』 と半ベソのキュウ🤣 『俺も自分の弱り具合を見誤っとったわ😆書写山からやったのぅ』 冷たい風に身体を冷やされながら、遥か遠くに見える三室山を目指す。 あんなとこまで行ける気がせんぞ😱 こんな寒い思わんかったのぅ。よし、山頂であったかいカップラーメンとコーヒーやぞ、それだけを楽しみに頑張ろうぜとおっさんとおっさんが励まし合いながらゼーゼー進む😆 『キュウ、こんな苦しい時に諦めるかやり遂げるか、やり遂げた先に成長があるぞ。自信にもなるしな』 『ほんまそうやと思うわ！』 とか言うとった２人が、なんとか山頂に辿り着いた時にはもうしんどすぎて達成感も感動もいまいち感じる余裕もなかった🤣 『よし、キュウ、写真撮っちゃるから家族LINEに送れよ』 『どうせみんな無視やってぇ』 とか言いながらも、お父さん今日はここに登ってますと家族LINEに写真をあげるキュウ😆 反応が楽しみやのぅ、とりあえずラーメン食うかとバーナーを取り出す。 『しもたぁ、俺タバコやめたからライター持ってないやんけっ！火着けれんぞ😱😱😱』 今まで絶対ライター持っとったからライター持って行かなあかんて感覚もなかったぞ🤣 しゃあないから２人でおにぎりだけ噛じる。キュウはたまに家族LINEの反応をチェックして、遠い目をしながらスマホをしまう🤣 『よし、エーガイヤで温泉入って帰るかぁ』 と山頂を後にしました。