6月4日(日)に第188回高山の原生林を守る会の自然観察会を開催しました。 今回は母成峠から船明神山麓に広がるブナ林までの自然林を散策しました。前日までの天候とは一転して夏の日差しを思わせる朝でした。出発地の母成峠駐車場は強めの風が吹いていて肌寒いくらいでしたがミズナラ林に入ると風は涼風に変りました。 ミズナラ林では、木々からの木漏れ日を浴びながら、ミヤマイクビチョッキリやオトシブミの揺籃など多くの森の生物たちの営みが見られました。また、ここのミズナラ林にはシナノキやダケカンバの高木が多く植生していて、その個性的な樹姿も楽しめました。下見の時には咲いていなかったコミネカエデやサラサドウダン、ベニサラサドウダン、オオバスノキ等の花々も見られました。 ブナ林では、幹事のWさんのオカリナ演奏を鑑賞しました。ブナ林に心地よいオカリナの響きが流れ、癒しの時間でした。不思議なことに木々を揺らしていた風は演奏中はぴたりとやみ、演奏が終わると再び葉擦れの音が、森の風も協力してくれたのでしょうか。 昼食後、登り龍のようなダケカンバを観察して、帰路に着きました。
登り始めは鬱蒼としたミズナラ林
ウリハダカエデの果実
ゆっくりと
アオハムシダマシ発見
ギンリョウソウも咲き始めました
ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ
エゾハルゼミ、たくさん鳴いていました
ダケカンバの大木を囲んで
平坦なミズナラ林がしばらく続きます。
セスジジョウカイ
紫がかったギンリョウソウ
サナエトンボ
カバノキハムシ
ウリハダカエデのチョッキリムシ揺籃、完成すると茎をチョッキリ!
キマダラミヤマカミキリ
あちこちに、揺籃が落ちていました
ゴマダラオトシブミ
ドロノキハムシに似ていますね
この作りかけの揺籃は下見の時と同じでした。途中でやめることがあるのか、やめざるを得ない事情があったのか謎です
コメツキムシの仲間
オトシブミの揺籃、チョッキリムシより細工が丁寧。ポトンと落とす。落とさないのもあるそうです
アオハムシダマシの飛翔
繊細な翅
ホウノキで風車を作っています
アオハムシダマシ
コミネカエデ、花は下垂します。ミネカエデは上を向きます
雌雄異株です。これは雄花のようです
捕食中のクモ
ヒメモチの雄花
どうしてこんなふうになった?
クマの爪痕
ケバエの仲間
サラサドウダン、分岐からブナ林の間はツツジ科のお花ロード
ガクウラジロヨウラク
小花が姿を現しました
ガクがはっきり、ガクウラジロヨウラクは多雪地帯に多いです。
カクムネベニホタル
ベニサラサドウダン
オオバスノキ
オオバスノキ
ブナ林入口です
ツルシキミ雌花
シリアゲムシ
オカリナの響き
明るいブナ林
ツルシキミ雄花
登り龍のダケカンバ
スレンダーなブナ林
爽やかな木漏れ日、気持ちがいい。
ここで記念撮影
ブナのアガリコ
ヒメモチの果実
コルリクワガタ
ブナの壮木
リョウブの株立ち
カラスシキミ、果実はまだ色づいていませんね
ホウノキの下で一休み