弥山で初のテント泊(弥山・八経ヶ岳)

2023.05.01(月) 2 DAYS

祝・16年ぶりのテント泊!5月1日~2日、奈良県にある近畿最高峰の八経ヶ岳(1,915m)に2度目の登頂。隣の弥山(1,895m)のテント場で初のテント泊。北アルプス穂高連峰をテント泊縦走して以来のキャンプでした。 風が強かったものの登山時の天気は良好。登山口周辺の新緑は瑞々しく実に美しい。ただ、トレイル周辺にお花は殆どなし😢 標高 1,200m辺りまではシャクナゲやツツジが花開いてました。アオイスミレも所々。ミヤマカタバミも咲き出していました。 頂上付近のオオヤマレンゲ大群落(天然記念物)はやっと芽を出したところ(花は7月上旬)、標高 1,500m辺りから上のブナの大群落も新芽は全く出ておらず、いまだ冬。 あと目についたのは、強毒のバイケイソウぐらい。そういえばシャクナゲも有毒でした。毒があるので鹿が食べないんですよね。で、他の植物は主に鹿によって食い荒らされているのが現状の様。 さて、弥山のテン場にテント張ってから夕日を楽しみに八経ヶ岳へ。でも西側から黒い雲が急速接近してきて、これはヤバいと夕日鑑賞を諦め急いで戻りテント内へ。 あっという間に雲に覆われ、突風は吹くわ氷雨が降り出すわ状態で最悪。なんせ氷だからテントに打ち付ける音のでかくてうるさいこと。 夜中に止んでテントから顔を出すと降った氷雨で辺り一面は真っ白。しかも1m先も見えないほどの濃霧で結局星空も楽しめず。とにかく寒くて持参した防寒着をすべて身に付けて寝袋の中へ、それでもなお寒かった一夜でした。 翌日、日昇時になっても雲の中で周りは霜で真っ白。ご来光を諦めテントの中で二度寝。結局、朝日も見られずでしたが、陽が登るにつれ雲(霧?)も晴れ、眩しい青空に。 テントにこびり付いた氷をはがすのに手間取りながら撤収して無事下山。下山時も青空が広がり快適。夕日、星空、朝日を楽しむことはできませんでしたが、16年ぶりのテント泊は感慨もひとしお。 今回課題にした、1)テント泊をする、2)重量級(と言っても16kg程でしたが)の荷物を背負って疲れないよう一定のペースで歩く、3)無事帰る、はクリア。ただ、下山時に2度ほど滑って転んだのは余計なオマケ(苦笑)。 今回大活躍したのは、新調したバックパック。ミステリー・ランチのブリッジャー55。昨年発売された最新モデル。普段使いしているザックが20年選手なので、2年前から自分に合うザックを捜していて出会ったのが、このブリッジャー55。 最近の生地を薄くして軽量化を図る傾向に対して、ミステリー・ランチは堅牢な作り。特筆すべき点は腰に乗せたときのフィット感が最高に良いこと。肩も全く痛くなりませんでした。 ただ、荷物が増えた分、以前と比べ重心が上側に移動し、歩行時のバランス取りは慣れが必要。滑って転倒した時に重さで頭から谷側に持っていかれそうになったので重心を下げるためにパッキングの工夫も必要。 それと、最近滑ることが増えたので擦り減った靴底(ソール)の張替えも決めました。 これからも夏にかけて、大杉渓谷~大台ケ原の往復(1泊)、立山縦走&剱岳のテント泊(2泊)を計画中。当面の最終目標である槍穂完全縦走(3泊)ができるようになるまで、訓練を積み重ねていきます。 コース 行者還トンネル西口登山口 → 奥駈道出合 → 聖宝ノ宿跡 → 弥山頂上 → 弥山テント場(テント設営)→ 八経ヶ岳 → テント場(一泊)→ 弥山小屋 → 登山口

登山口周辺の新緑(標高1,100m)。眩しい。美しい。
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登山口周辺の新緑(標高1,100m)。眩しい。美しい。

登山口周辺の新緑(標高1,100m)。眩しい。美しい。

早咲きのシャクナゲ(有毒植物)。登山口から標高 1,300m程まで、トレイルの両側はシャクナゲの木で一杯。見頃は5月中旬頃。
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早咲きのシャクナゲ(有毒植物)。登山口から標高 1,300m程まで、トレイルの両側はシャクナゲの木で一杯。見頃は5月中旬頃。

早咲きのシャクナゲ(有毒植物)。登山口から標高 1,300m程まで、トレイルの両側はシャクナゲの木で一杯。見頃は5月中旬頃。

弁天の森周辺(標高1,600m前後)の尾根道で見つけたアオイスミレ。スミレの中では最も早く咲く種類です。
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弁天の森周辺(標高1,600m前後)の尾根道で見つけたアオイスミレ。スミレの中では最も早く咲く種類です。

弁天の森周辺(標高1,600m前後)の尾根道で見つけたアオイスミレ。スミレの中では最も早く咲く種類です。

ミヤマカタバミ。金剛山のと比べると小さい。弁天の森周辺(標高1,600m前後)の尾根道で。
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ミヤマカタバミ。金剛山のと比べると小さい。弁天の森周辺(標高1,600m前後)の尾根道で。

ミヤマカタバミ。金剛山のと比べると小さい。弁天の森周辺(標高1,600m前後)の尾根道で。

強毒のバイケイソウ群生地(弁天の森周辺)。登山口から頂上に至るまであちこちに生えていました。毒草なので鹿が食べず、繁茂する状態になっている様。この辺りはシロヤシオの群生地。6月上旬が見頃
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強毒のバイケイソウ群生地(弁天の森周辺)。登山口から頂上に至るまであちこちに生えていました。毒草なので鹿が食べず、繁茂する状態になっている様。この辺りはシロヤシオの群生地。6月上旬が見頃

強毒のバイケイソウ群生地(弁天の森周辺)。登山口から頂上に至るまであちこちに生えていました。毒草なので鹿が食べず、繁茂する状態になっている様。この辺りはシロヤシオの群生地。6月上旬が見頃

この梯子状の階段が現れると、もうすぐで弥山頂上。周りはブナの原生林。
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この梯子状の階段が現れると、もうすぐで弥山頂上。周りはブナの原生林。

この梯子状の階段が現れると、もうすぐで弥山頂上。周りはブナの原生林。

天然のブナ林の間から大菩薩岳(1,780m)を眺める。標高 1,600mより上は、まだこんな感じでブナが葉を出すのはもう少し先のよう。
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天然のブナ林の間から大菩薩岳(1,780m)を眺める。標高 1,600mより上は、まだこんな感じでブナが葉を出すのはもう少し先のよう。

天然のブナ林の間から大菩薩岳(1,780m)を眺める。標高 1,600mより上は、まだこんな感じでブナが葉を出すのはもう少し先のよう。

登山時、大菩薩岳(1,780m)をバックにパシャリ。ここで休憩されていた登山者の方に撮ってもらいました。
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登山時、大菩薩岳(1,780m)をバックにパシャリ。ここで休憩されていた登山者の方に撮ってもらいました。

登山時、大菩薩岳(1,780m)をバックにパシャリ。ここで休憩されていた登山者の方に撮ってもらいました。

弥山のテン場(国見八方覗側)にテント設営。16年ぶり。設営時間は15分程。遅い(笑)
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弥山のテン場(国見八方覗側)にテント設営。16年ぶり。設営時間は15分程。遅い(笑)

弥山のテン場(国見八方覗側)にテント設営。16年ぶり。設営時間は15分程。遅い(笑)

黄昏てきました。杉苔が赤く染まってます。弥山小屋前のテン場のを合わせて全部で20張以上あったように思います。
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黄昏てきました。杉苔が赤く染まってます。弥山小屋前のテン場のを合わせて全部で20張以上あったように思います。

黄昏てきました。杉苔が赤く染まってます。弥山小屋前のテン場のを合わせて全部で20張以上あったように思います。

弥山小屋から国見八方覗前にあるテン場へと続く道。杉苔がびっしり。植生はトウヒやシラビソ。
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弥山小屋から国見八方覗前にあるテン場へと続く道。杉苔がびっしり。植生はトウヒやシラビソ。

弥山小屋から国見八方覗前にあるテン場へと続く道。杉苔がびっしり。植生はトウヒやシラビソ。

西日が差し、朱色に染まり始めた八経ヶ岳頂上
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西日が差し、朱色に染まり始めた八経ヶ岳頂上

西日が差し、朱色に染まり始めた八経ヶ岳頂上

天然記念物・オオヤマレンゲの芽。鹿による食害が近年酷く、自生する大群落は柵(ネット)で覆われ保護されています。花の見頃は7月上旬。
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天然記念物・オオヤマレンゲの芽。鹿による食害が近年酷く、自生する大群落は柵(ネット)で覆われ保護されています。花の見頃は7月上旬。

天然記念物・オオヤマレンゲの芽。鹿による食害が近年酷く、自生する大群落は柵(ネット)で覆われ保護されています。花の見頃は7月上旬。

八経ヶ岳から弥山のテン場へ戻る途中。天使の梯子が見えましたが雲行きがやばい。やや右の三角錐形の山は頂仙岳(1,71
8m)
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八経ヶ岳から弥山のテン場へ戻る途中。天使の梯子が見えましたが雲行きがやばい。やや右の三角錐形の山は頂仙岳(1,71 8m)

八経ヶ岳から弥山のテン場へ戻る途中。天使の梯子が見えましたが雲行きがやばい。やや右の三角錐形の山は頂仙岳(1,71 8m)

翌朝(2日)、テント撤収時に撮影。日陰にはまだ霜が残り、強風でフライシートから叩き落とされた氷の残骸。シートにはまだたくさん氷がこびり付いていて剝がすのが面倒でした
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翌朝(2日)、テント撤収時に撮影。日陰にはまだ霜が残り、強風でフライシートから叩き落とされた氷の残骸。シートにはまだたくさん氷がこびり付いていて剝がすのが面倒でした

翌朝(2日)、テント撤収時に撮影。日陰にはまだ霜が残り、強風でフライシートから叩き落とされた氷の残骸。シートにはまだたくさん氷がこびり付いていて剝がすのが面倒でした

今回大活躍してくれた、おニューのバックパック。ミステリー・ランチのブリッジャー55。結構パンパンになったので65の方が良かったかも?陽が高くなるにつれ、一面の霜も融けてなくなりました。
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今回大活躍してくれた、おニューのバックパック。ミステリー・ランチのブリッジャー55。結構パンパンになったので65の方が良かったかも?陽が高くなるにつれ、一面の霜も融けてなくなりました。

今回大活躍してくれた、おニューのバックパック。ミステリー・ランチのブリッジャー55。結構パンパンになったので65の方が良かったかも?陽が高くなるにつれ、一面の霜も融けてなくなりました。

弥山小屋そば。青空バックのトウヒやシラビソの濃い緑が美しい。
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弥山小屋そば。青空バックのトウヒやシラビソの濃い緑が美しい。

弥山小屋そば。青空バックのトウヒやシラビソの濃い緑が美しい。

頂上直下のトレイル。こんな立派な霜柱が!寒かったはずです。
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頂上直下のトレイル。こんな立派な霜柱が!寒かったはずです。

頂上直下のトレイル。こんな立派な霜柱が!寒かったはずです。

我が遊び場&トレイニング場の金剛山が中央最奥に見えました(弥山から下る途中で撮影)
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我が遊び場&トレイニング場の金剛山が中央最奥に見えました(弥山から下る途中で撮影)

我が遊び場&トレイニング場の金剛山が中央最奥に見えました(弥山から下る途中で撮影)

修験道中興の祖・理源大師像・聖宝ノ宿跡
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修験道中興の祖・理源大師像・聖宝ノ宿跡

修験道中興の祖・理源大師像・聖宝ノ宿跡

聖宝ノ宿と弁天の森の間から振り返って弥山(中央)と八経ヶ岳(左端の尖がった山)を眺める。茶色く枯れたように見えるのはブナの原生林。まだ葉は芽生えていません。
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聖宝ノ宿と弁天の森の間から振り返って弥山(中央)と八経ヶ岳(左端の尖がった山)を眺める。茶色く枯れたように見えるのはブナの原生林。まだ葉は芽生えていません。

聖宝ノ宿と弁天の森の間から振り返って弥山(中央)と八経ヶ岳(左端の尖がった山)を眺める。茶色く枯れたように見えるのはブナの原生林。まだ葉は芽生えていません。

登山口までもうすぐ。
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登山口までもうすぐ。

登山口までもうすぐ。

川迫川(こうせがわ)源流。新緑と清流のマッチは美し過ぎる。
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川迫川(こうせがわ)源流。新緑と清流のマッチは美し過ぎる。

川迫川(こうせがわ)源流。新緑と清流のマッチは美し過ぎる。

川迫川(こうせがわ)源流の支流の滝。行者還トンネル西口駐車場の裏手。トンネルのすぐ横。
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川迫川(こうせがわ)源流の支流の滝。行者還トンネル西口駐車場の裏手。トンネルのすぐ横。

川迫川(こうせがわ)源流の支流の滝。行者還トンネル西口駐車場の裏手。トンネルのすぐ横。

遊び場&トレイニング場の金剛山(標高:1,125m)。帰宅途中、奈良県御所市池内から撮影
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遊び場&トレイニング場の金剛山(標高:1,125m)。帰宅途中、奈良県御所市池内から撮影

遊び場&トレイニング場の金剛山(標高:1,125m)。帰宅途中、奈良県御所市池内から撮影

金剛山のお隣の大和葛城山(大阪府最高峰:標高 959m)
帰宅途中、奈良県御所市池内から撮影
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金剛山のお隣の大和葛城山(大阪府最高峰:標高 959m) 帰宅途中、奈良県御所市池内から撮影

金剛山のお隣の大和葛城山(大阪府最高峰:標高 959m) 帰宅途中、奈良県御所市池内から撮影

登山口周辺の新緑(標高1,100m)。眩しい。美しい。

早咲きのシャクナゲ(有毒植物)。登山口から標高 1,300m程まで、トレイルの両側はシャクナゲの木で一杯。見頃は5月中旬頃。

弁天の森周辺(標高1,600m前後)の尾根道で見つけたアオイスミレ。スミレの中では最も早く咲く種類です。

ミヤマカタバミ。金剛山のと比べると小さい。弁天の森周辺(標高1,600m前後)の尾根道で。

強毒のバイケイソウ群生地(弁天の森周辺)。登山口から頂上に至るまであちこちに生えていました。毒草なので鹿が食べず、繁茂する状態になっている様。この辺りはシロヤシオの群生地。6月上旬が見頃

この梯子状の階段が現れると、もうすぐで弥山頂上。周りはブナの原生林。

天然のブナ林の間から大菩薩岳(1,780m)を眺める。標高 1,600mより上は、まだこんな感じでブナが葉を出すのはもう少し先のよう。

登山時、大菩薩岳(1,780m)をバックにパシャリ。ここで休憩されていた登山者の方に撮ってもらいました。

弥山のテン場(国見八方覗側)にテント設営。16年ぶり。設営時間は15分程。遅い(笑)

黄昏てきました。杉苔が赤く染まってます。弥山小屋前のテン場のを合わせて全部で20張以上あったように思います。

弥山小屋から国見八方覗前にあるテン場へと続く道。杉苔がびっしり。植生はトウヒやシラビソ。

西日が差し、朱色に染まり始めた八経ヶ岳頂上

天然記念物・オオヤマレンゲの芽。鹿による食害が近年酷く、自生する大群落は柵(ネット)で覆われ保護されています。花の見頃は7月上旬。

八経ヶ岳から弥山のテン場へ戻る途中。天使の梯子が見えましたが雲行きがやばい。やや右の三角錐形の山は頂仙岳(1,71 8m)

翌朝(2日)、テント撤収時に撮影。日陰にはまだ霜が残り、強風でフライシートから叩き落とされた氷の残骸。シートにはまだたくさん氷がこびり付いていて剝がすのが面倒でした

今回大活躍してくれた、おニューのバックパック。ミステリー・ランチのブリッジャー55。結構パンパンになったので65の方が良かったかも?陽が高くなるにつれ、一面の霜も融けてなくなりました。

弥山小屋そば。青空バックのトウヒやシラビソの濃い緑が美しい。

頂上直下のトレイル。こんな立派な霜柱が!寒かったはずです。

我が遊び場&トレイニング場の金剛山が中央最奥に見えました(弥山から下る途中で撮影)

修験道中興の祖・理源大師像・聖宝ノ宿跡

聖宝ノ宿と弁天の森の間から振り返って弥山(中央)と八経ヶ岳(左端の尖がった山)を眺める。茶色く枯れたように見えるのはブナの原生林。まだ葉は芽生えていません。

登山口までもうすぐ。

川迫川(こうせがわ)源流。新緑と清流のマッチは美し過ぎる。

川迫川(こうせがわ)源流の支流の滝。行者還トンネル西口駐車場の裏手。トンネルのすぐ横。

遊び場&トレイニング場の金剛山(標高:1,125m)。帰宅途中、奈良県御所市池内から撮影

金剛山のお隣の大和葛城山(大阪府最高峰:標高 959m) 帰宅途中、奈良県御所市池内から撮影

この活動日記で通ったコース

弥山登山口-弥山-八経ヶ岳 往復コース

  • 06:22
  • 9.4 km
  • 1133 m
  • コース定数 26