中部天竜駅近くの駐車場から東栄駅まで、久しぶりに県境繋ぎをして来ました。 ここは佐久間ダムからの取付きが危険で長く二の足を踏んでいました。 最近この辺を歩いているとやはり気になる所ですし、ダム工事時に作られた工事用連絡通路や飛龍橋も見てみたかったので、フォロワーさんやヤマレコ等の過去レポをよく確認して、とりあえず取付きまで行ってみる事にしました。 何とか登る事は出来ましたが、感想はやはり相当危険、軽はずみに来ては行けない場所だと思います。県境繋ぎをする方は飛龍橋からの取付きをお薦めします。
早朝の中部天竜駅 停められそうな所がないので移動
国道473号「県道1号(飯田富山佐久間線)」 中部大橋近くの駐車場より
菖蒲根山(756.7m) 天竜川と大千瀬川の合流点 手前は静岡県立浜松湖北高等学校佐久間分校 って前回も書いた気がする..
今日歩く尾根
原田橋 橋手前を右へ
県境と共に歩いてみたかった林道へ 林道は工事中で立入規制がされていますが、 自己責任で通らせて頂きました。
大山祇神をお祀りするお社があります
この林道は佐久間ダム建設時の工事用連絡通路として作られました。 1953年(昭和28年)建設開始時に先ず作られたのが、この左岸工事用連絡通路。その先に続く工事用トンネルも当時の物です。
天竜川に架けられた幻の橋「飛龍橋」 左岸の後、右岸にも工事用連絡通路が作られました。 その双方を結ぶ「飛龍橋」は当初は簡易なものでしたが、大型重機にも耐えられるこの橋が掛けられた事で工事は本格化して行きます。 上に見えるのは県道1号(飯田富山佐久間線)、この道路は当初「セメント運搬道路」として作られたのがものがベースとなっています。
建設記録より 掛けられたばかりの「飛龍橋」を渡る車両
飛龍橋より 飛龍橋の先には取付きがあり、ここからなら比較的楽に登れそうな感じ、ダメならここから登る予定でした。
右岸へ 佐久間ダムを足元から見る事が出来る凄い場所。 ダム建設当初は観光バスがここまで来ていたそうです。
建設記録より ダムが建設される前のV字渓谷
「建設記録」 佐久間ダム建設記録 第一部 英映画社製作 https://youtube.com/watch?v=PwcSdsmT2Vg&feature=share 佐久間ダム建設記録―2部 英映画社制作 https://m.youtube.com/watch?v=dZadmJTIxak
佐久間ダム 観光気分はここまで
取付き 8m〜10m程、落石防護網が一部外れていて、枯沢という情報もありましたが水があります。 詰まった時のためにロープ等を持参しました。
身の危険を感じる登り 画像だと防護網を伝って行けば簡単に登れそうに見えますが、スペースが広くそうは行きません。水のある部分は滑るので左側から、序盤は岩に手・足掛かりがありますが、その後は足場や頼りない手掛かりを何度も確かめながら登ります。
少し登った所から佐久間ダム そのまま沢を登ってしまい詰み、 防護網上部まで戻り下流側の尾根から登り直しました。取付よりは良いものの、ここも手・足掛かりが少なく、脆く斜度が急なためミスると下までずり落ちてしまう様な所です。ルートを探し、安全を確保しながら登りました。
ようやく少し落ち着いた所 ここも前回の続き 中央構造線の内帯でもあります。 領家変成帯の花崗岩は風化によりザレザレ、その後の登りも足場が安定しません。掴んだ岩も抜けてしまったりするので全く信用出来ません。 矢岳山(926.92m)・中央構造線 内帯歩き https://yamap.com/activities/21218344
県境境界杭 880mのピークまでクタクタになりながら登る。 緊張が緩みお腹が空いたので、ここで遅めの朝ご飯。
ここからは歩きやすい尾根ですが、アセビの藪が煩いです。冬以外はダニが怖くて歩きたくない感じ。
P500mからは中電の巡視路へ ここの崩壊ポイントも危険です。
鉄塔より 多分、奥は愛知130「軒山」
神社へお参り ここから舗装路に変わります。
小田敷集落へ
大千瀬川と豊川用水 緊急時には佐久間ダムから宇連川の支流 亀淵川に導水しているそうです。
菖蒲根山と三遠南信自動車道「大千瀬川橋」
国道473号を渡り階段の先の 豊川用水の監視トンネル脇より 序盤は踏み跡がありますが徐々に薄くなります。
東栄駅からの電車 12:31の次は15:11までありません。
ということで、まったり行きます。
秋葉山の石灯籠
拡声器 大無間山や大洞山にもありました。
途中林道や細尾根などを経て川上集落へ下山
相川の豊浦橋より 川上集落と歩いて来た尾根
国道151号を経て東栄駅へ
花祭(霜月神楽)で有名ですね 一度見てみたい
駅で電車待ちしながらランチ