矢岳山(926.92m)・中央構造線 内帯歩き

2022.11.27(日) 日帰り

活動データ

タイム

06:56

距離

17.6km

のぼり

1731m

くだり

1607m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 56
休憩時間
13
距離
17.6 km
のぼり / くだり
1731 / 1607 m
3 50
1 26
1 11

活動詳細

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しばらく山に行く事が出来ず、 家で地学の本をなどを読んでいると無性にここを歩いてみたくなりました。 中央構造線は新城市、佐久間からホウジ(北条)峠を通って水窪へと続きますが、このあたりで向きを変えて静岡 愛知間の県境縁を北上します。 この中央構造線は北側(日本海側)を内帯、南側(太平洋側)を外帯と呼びますが、日本がまだ大陸の一部だった頃に元々あったのが内帯、ずれ動いてくっ付いたのが外帯で、この断層を境に出来た年代も地質も全く異なります。 今回は佐久間町の飯田線 中部天竜駅から、矢岳山、池の平まで、ちょうど中央構造線の内帯のキワを歩いて来ました。

熊伏山・観音山 JR飯田線 水窪駅

7:20発 豊橋行き
霧で真っ白です
JR飯田線 水窪駅 7:20発 豊橋行き 霧で真っ白です
熊伏山・観音山 中部天竜駅まで(¥240-)
中部天竜駅まで(¥240-)
熊伏山・観音山 天竜川
中部大橋より
天竜川 中部大橋より
熊伏山・観音山 佐久間周波数変換所
県道1号(飯田富山佐久間線)を佐久間ダム方面へ
佐久間周波数変換所 県道1号(飯田富山佐久間線)を佐久間ダム方面へ
熊伏山・観音山 菖蒲根山(756.7m)

天竜川と大千瀬川の合流点
手前は静岡県立浜松湖北高等学校佐久間分校
菖蒲根山(756.7m) 天竜川と大千瀬川の合流点 手前は静岡県立浜松湖北高等学校佐久間分校
熊伏山・観音山 松山公園より
山茶花が満開で綺麗です
松山公園より 山茶花が満開で綺麗です
熊伏山・観音山 入口には祠があります

銘板には「大正七年仲秋 北遠四国八十八ヶ所親大師」とあります
どうやら松山公園は四国十八ヶ所の霊場となっているようです
入口には祠があります 銘板には「大正七年仲秋 北遠四国八十八ヶ所親大師」とあります どうやら松山公園は四国十八ヶ所の霊場となっているようです
熊伏山・観音山 松原弘法

「大正7年 佐久間村・山香村(※旧佐久間町東部)の人たちが弘法大師霊場の開創を企図
大正8年 寄進により石像が建立され、佐久間村の“中部松原”(今の佐久間中・高のあたり)に安置
昭和28年 中部の川原の砂利が佐久間ダムの建設資材として使われることになったのを受け、弘法像を中部の宥泉寺に移転
昭和33年 松山公園の整備・開園と同時に、75体+番外13体を移設
その後、松山公園へ移設されなかった欠番分の弘法像を順次補充」 佐久間の民俗 (遠州常民文化談話会編著)
松原弘法 「大正7年 佐久間村・山香村(※旧佐久間町東部)の人たちが弘法大師霊場の開創を企図 大正8年 寄進により石像が建立され、佐久間村の“中部松原”(今の佐久間中・高のあたり)に安置 昭和28年 中部の川原の砂利が佐久間ダムの建設資材として使われることになったのを受け、弘法像を中部の宥泉寺に移転 昭和33年 松山公園の整備・開園と同時に、75体+番外13体を移設 その後、松山公園へ移設されなかった欠番分の弘法像を順次補充」 佐久間の民俗 (遠州常民文化談話会編著)
熊伏山・観音山 山茶花と石仏
山茶花と石仏
熊伏山・観音山 展望台の手前に最後の石仏
立派なお社もあります
展望台の手前に最後の石仏 立派なお社もあります
熊伏山・観音山 展望台より佐久間ダム

黒部ダムへと引き継がれる戦後日本の土木技術史の原点となったダムです
何度見ても面白い建設記録、消えしまう前にぜひ観てください

佐久間ダム建設記録 第一部
英映画社製作 
https://youtube.com/watch?v=PwcSdsmT2Vg&feature=share

佐久間ダム建設記録―2部
英映画社制作
https://m.youtube.com/watch?v=dZadmJTIxak
展望台より佐久間ダム 黒部ダムへと引き継がれる戦後日本の土木技術史の原点となったダムです 何度見ても面白い建設記録、消えしまう前にぜひ観てください 佐久間ダム建設記録 第一部 英映画社製作 https://youtube.com/watch?v=PwcSdsmT2Vg&feature=share 佐久間ダム建設記録―2部 英映画社制作 https://m.youtube.com/watch?v=dZadmJTIxak
熊伏山・観音山 戸口山(1029.2m)・橿山(1058.8m)
戸口山(1029.2m)・橿山(1058.8m)
熊伏山・観音山 愛宕山(802.1m)・竜頭山(1352.1m)
愛宕山(802.1m)・竜頭山(1352.1m)
熊伏山・観音山 展望台より

これから向かう尾根
ここから道は不明瞭に
展望台より これから向かう尾根 ここから道は不明瞭に
熊伏山・観音山 中電の巡視路付近は整備されています

ですが、中央構造線の内帯は花崗岩等を中心とする領家変成帯の岩石、脆くザレていて歩き難いです。
ちなみに領家変成岩、水窪町の奥領家が名の由来。
中電の巡視路付近は整備されています ですが、中央構造線の内帯は花崗岩等を中心とする領家変成帯の岩石、脆くザレていて歩き難いです。 ちなみに領家変成岩、水窪町の奥領家が名の由来。
熊伏山・観音山 振り返って歩いて来た尾根と佐久間の街

緩やかにカーブする中央構造線のケルンコル(断層谷)断層によって作られた谷です。
向かいは中央構造線 外帯、後からくっ付いた全く違った地質の山です。
振り返って歩いて来た尾根と佐久間の街 緩やかにカーブする中央構造線のケルンコル(断層谷)断層によって作られた谷です。 向かいは中央構造線 外帯、後からくっ付いた全く違った地質の山です。
熊伏山・観音山 ここが核心部
垂直に近い登りに手子摺りました
ここが核心部 垂直に近い登りに手子摺りました
熊伏山・観音山 この辺はほぼ藪漕ぎ
険しいアップダウンも連続します
この辺はほぼ藪漕ぎ 険しいアップダウンも連続します
熊伏山・観音山 気が抜けない区間が続く
気が抜けない区間が続く
熊伏山・観音山 598.81m
三等三角点(後山)
598.81m 三等三角点(後山)
熊伏山・観音山 こんな藪が多かった...

尾根の形状がわからない上に
しなってちょうど顔面に直撃するんです
こんな藪が多かった... 尾根の形状がわからない上に しなってちょうど顔面に直撃するんです
熊伏山・観音山 ここから方面を変えて激下り
しっかり足場を確保しないと下までずり落ちます。
ここから方面を変えて激下り しっかり足場を確保しないと下までずり落ちます。
熊伏山・観音山 鉄塔からはこの日一番の展望

佐久間湖を挟んで愛知の山
離山(916m)・日本ヶ塚山(1107.8m)
鉄塔からはこの日一番の展望 佐久間湖を挟んで愛知の山 離山(916m)・日本ヶ塚山(1107.8m)
熊伏山・観音山 ようやく見えて来た矢岳山ですが
山頂部はまだ見えません
ようやく見えて来た矢岳山ですが 山頂部はまだ見えません
熊伏山・観音山 歩いて来た尾根
険しさ伝わるでしょうか
歩いて来た尾根 険しさ伝わるでしょうか
熊伏山・観音山 何度も眺めてしまいます

中央構造線は豊川、新城、佐久間から緩やかに進路を変え、ちょうどこの辺りから北東方向へ真っ直ぐ伸びています。
これはプレートによって伊豆バー(丹沢山地や伊豆半島など)が日本列島に衝突したことにより曲げられたとも考えられているそうです。
何度も眺めてしまいます 中央構造線は豊川、新城、佐久間から緩やかに進路を変え、ちょうどこの辺りから北東方向へ真っ直ぐ伸びています。 これはプレートによって伊豆バー(丹沢山地や伊豆半島など)が日本列島に衝突したことにより曲げられたとも考えられているそうです。
熊伏山・観音山 最後の鉄塔より

愛宕山と峰集落、背後は竜頭山からの尾根
こちらも全て外帯、手前の尾根は主に三波川変成岩、奥はプレートによりもたらされた付加体の山々
最後の鉄塔より 愛宕山と峰集落、背後は竜頭山からの尾根 こちらも全て外帯、手前の尾根は主に三波川変成岩、奥はプレートによりもたらされた付加体の山々
熊伏山・観音山 2度目の矢岳山(926.92m)
三等三角点(黒下)

藪漕ぎと急登の連続でクタクタ
のんびりランチにします
2度目の矢岳山(926.92m) 三等三角点(黒下) 藪漕ぎと急登の連続でクタクタ のんびりランチにします
熊伏山・観音山 林道 池の平矢岳線へ
林道 池の平矢岳線へ
熊伏山・観音山 林道より
中ノ尾根山〜黒沢山〜シャウズ山〜不動岳
林道より 中ノ尾根山〜黒沢山〜シャウズ山〜不動岳
熊伏山・観音山 林道沿いに石仏
「白石山」とあります
林道沿いに石仏 「白石山」とあります
熊伏山・観音山 林道終わりでは法面工事中
ここから再び取付ます
林道終わりでは法面工事中 ここから再び取付ます
熊伏山・観音山 歩いていたら急に建物が現れてビックリ
作業小屋にしては大きいですが?
歩いていたら急に建物が現れてビックリ 作業小屋にしては大きいですが?
熊伏山・観音山 881.26m
三等三角点(池ノ平)
881.26m 三等三角点(池ノ平)
熊伏山・観音山 水窪百山「池の平峠」
ここからは歩きやすい登山道
水窪百山「池の平峠」 ここからは歩きやすい登山道
熊伏山・観音山 池の平登山口へ
池の平登山口へ
熊伏山・観音山 後河内川

子供の頃に大怪我した思い出ある川です
後河内川 子供の頃に大怪我した思い出ある川です
熊伏山・観音山 大洞山(930m)と高根山(高根城跡)(447m)
大洞山(930m)と高根山(高根城跡)(447m)
熊伏山・観音山 オオモウ山(1250m)〜
門谷矢筈山(1050m)・長尾矢筈山(1040m)

水窪川を挟んで左は奥領家、右は地頭方
今でも鎌倉時代の下地中分の名残りが残る珍しい場所だと思います。
オオモウ山(1250m)〜 門谷矢筈山(1050m)・長尾矢筈山(1040m) 水窪川を挟んで左は奥領家、右は地頭方 今でも鎌倉時代の下地中分の名残りが残る珍しい場所だと思います。

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